ジャズのCD,LPをご紹介します。メジャーからマイナー、自主制作盤までジャズのCD,LPをお届け致します。



catfishrecordsをフォローしましょう

ホーム2026年7月REVIEW輸入盤CD STEVE SWALLOW スティーヴ・スワロウ / WINTER SONGS 落ち着いた優しく穏やかなしっとりムードの寛ぎハード・バピッシュ妙演が悠然と渋く柔和に展開される抒情派筋の夢心地編
商品詳細
★お馴染み抒情派エレクトリック・ベースの大ヴェテラン巨匠:スティーヴ・スワロウ(1940年米ニュージャージー州フェアローン生まれ)の、本格的な(単独自己名義の)リーダー・アルバムとしては10余年ぶりとなる本盤は、マイク・ロドリゲス(tp)、クリス・チーク(ts)、スティーヴ・カーディナス(elg)、ギル・ゴールドスタイン(p)、アダム・ナスボーム(ds)との、即ちフル状態でセクステットのオールスターズ(誰かが抜けたりの転回もある)によるオリジナル曲集。

★重心の低いブレぬ安定性と優しく穏やかな温もりを感じさせるエレキベースの調べ、その中々スウィンギンにグルーヴを表す鳴動があくまで控えめに全体の屋台骨を担う中で、テナー、トランペット、ギター、ピアノらのいずれもレイドバックした落ち着きとリラクゼーション溢れるリリカル指向のメロディック・プレイが和気あいあいムードで端正に見せ場を繋いでゆく、一貫してテンダネスと様式美を欠かさず決して互いに競わず争わない友好的寛ぎコンポジション演奏が続いて、とことん心地よく憩わせてくれるホッと安心の極楽内容。

★ウォーム&インティメイトな空気感が変らず底流し、ちょっと渋めのハード・バピッシュな和みの理念に支配された、歌心とスイング感を何より重んじる折り目正しく作法に適った優しげな抒情派演奏が、余裕と節度を保ってゆったりと推し進められてゆき、スワロウ(elb)のベーシストとしての立ち位置をキッチリわきまえた出しゃばらない暖かなプレイに支えられながら、銘々の洒脱なジェントルマン然としたアドリブ妙技の数々がコク深く冴え渡って快調だ。

★先ずはともあれチーク(ts)の、吟醸的アーシー・ソウルと伝統のバップ・スピリットに貫かれたレイジー・スモーキーな熟成感あるチョイけだるめブロウが、出番の多いことも手伝って筆頭の華やかスターぶりを発揮しており誰より強いインパクトを残す他、ロドリゲス(tp)の抑制を利かせて真っ当なハード・バッパーぶりに徹した燻し銀ワザや、ゴールドスタイン(p)の昏いシブさと浪漫香る端麗美の間を行き来するスマート弾奏、カーディナス(elg)のニュアンスに富んだ線の細いしっとり調のクール・アンニュイ・プレイ、といった辺りもそれぞれに忘れ難い妙味を放ち、またスワロウ(elb)のオーソドックスな寛ぎハード・バップと憂いを含んだセンシティヴな歌曲派バラードの両輪で伸び伸びと哀愁を活写する精妙至芸も大いに奮っていたりと、全編親しみやすくも美味さ格別な聴きどころが目白押し。

1. One
2. Two
3. Three (elg-p-elb trio)
4. Four
5. Five
6. Six (omit piano)
7. Seven (elg-p-elb trio)
8. Eight
9. Nine

Steve Swallow (electric bass)
Mike Rodriguez (trumpet except 3, 7)
Chris Cheek (tenor saxophone except 3, 7)
Steve Cardenas (electric guitar)
Gil Goldstein (p except 6)
Adam Nussbaum (drums except 3, 7)

2024年9月米ニューヨーク市のSear Sound録音

レーベル:ECM

在庫有り
輸入盤スリーヴケース仕様CD


輸入盤CD STEVE SWALLOW スティーヴ・スワロウ / WINTER SONGS
落ち着いた優しく穏やかなしっとりムードの寛ぎハード・バピッシュ妙演が悠然と渋く柔和に展開される抒情派筋の夢心地編[882 5513]

販売価格: 3,200円(税込)
数量:
商品情報
ECM

流れるスウィング、思索のバラード。静寂の中に深く息づく愛おしい一枚。

激しい即興演奏を煽るのではなく、忍耐強い内省と静けさを伝えるために、その音楽は静かに響き始めます。スティーヴ・スワロウにとって10年以上の時を経て届けられた本格リーダー作は、ファン待望のECMレコーディング作品。自身が書き上げた最も本質的で直感的な9つのオリジナル曲を、親しい仲間たちと紡いだ記録です。

主役であるスワロウは前面に出ることなく、そのリリカルなベースラインで全体の進路をそっと指し示し、アダム・ヌスバウム (ds) はタイムを柔軟に伸縮させ、全編にわたりニュアンスのあるタッチを駆使して、静謐なテクスチャーと空気感を創り出します。
フロントを担うクリス・チーク(ts)とマイク・ロドリゲス (tp) は、ソロを競い合うのではなく、まるで静かに語り合うかのように繊細なトーンでメロディに色彩を添えていきます。その背景で、スティーブ・カルデナス(g) と ギル・ゴールドスタイン(p) が、思索に満ちた洗練されたコードワークによって、余白を活かした美しいハーモニーの輪郭を描き出します。

「音楽は、私たちが呼吸する空気のように根源的なもの」
スワロウの言葉通り、ここにある音は何かを誇示するための手段ではなく、音を鳴らすこと自体が目的となっています。静寂の中で名手たちの思索が優しく交錯する、どこまでも愛おしい一枚です。

Recorded September 2024
Sear Sound,New York
Engineer : Tyler McDiamid
Cover photo : Luciano Rossetti
Liner photos : W.Patrick Hinely,
private collection (left)
Design : Sascha Kleis