★極めて個性的なジャズ・ピアニスト&オルガニストであり、傑出して優れた名コンポーザー(&名アレンジャー)そして唯一無二のバンド(ビッグ・バンド含む)リーダー=コンダクターであった不世出の才女:カーラ・ブレイ(1936年米カリフォルニア州オークランド生まれ、2023年ニューヨーク州北部で死去)の、本盤は、マイケル・マントラー(tp)やスティーヴ・スワロウ(elb)を含む10人編成のラージ・コンボを率い、1984年3月14日旧西ドイツ-ハンブルクのNDR(北ドイツ放送)のスタジオに観客を入れて行なったスタジオ・コンサートの模様を捉えた未発表ライヴ音源を、2枚組CDという形で初ディスク化した価値ある発掘アルバム。
★クール・スマートでバピッシュまたある時はアクロバティカルにもなる哀愁滲ませたキレのいいピアノ・プレイや、結構ダウン・トゥ・アースに地の底へ降りてゆくオルガン弾鳴も要所要所に華々しく際立つ中で、管楽器陣のハード・バッパー気質だったりスピリチュアルだったりアグレッシヴだったりアーシー・ブルージーだったりモーダル・ファンク調だったり、などの次々と入れ代わりフロントに現れる色彩感豊かで歌心に満ちたソロ活躍の数々がこってり芳醇に、テイスティー・グルーヴィーに見せ場を繋いでゆく、大凡のところはコンテンポラリー・モダン・(小型)ビッグ・バンドの正統らしい人情娯楽派の鑑たるメロディック・スウィンギン熱演が続いて、旨味もたっぷりに昂揚させてくれる極めて密度の濃い充実の敢闘内容。
★あくまで分かりやすい、そして明るく愉しいエンタテインメントを目指した開放感と歌謡性溢れる、加えてリズミカルなノリのよさも抜群のリリカル・アクション的驀進が、嬉々として意気軒昂に展開され、ブレイ(p,org)の決して出しゃばらず先ずは全体のコンダクターとしての立ち位置を維持してソロイスト達を溌溂と楽しそうに盛り立て(或いは巧みに誘導し?)、ここぞの正念場(!?)では前面に躍り出てブルース・フィーリングと鋭く歯切れよい硬質感も一杯のピアノ・ソロまたはゴスペル・センスに富んだオルガン・ソロをキメて、貫禄充分に座を沸かせる、というその節度ある座長ぶりも得難い煌めきを放ちつつ、大方はカラフルかつコク深くリレー合戦に興じるホーン勢の悔いなく完全燃焼する腰の据わった奮戦群がスカッと壮快に中身の詰まった盛り上がりを呈して、非常に風抜けよくそうした活劇世界を満喫できる寸法だ。
★熱血ファンク派のアルトやソプラノ(スティーヴ・スレイグル)、アーシー・ブルースの権化然とした濃い口トロンボーン(ゲイリー・ヴァレンティ)、ハード・バップ街道まっしぐらのテナー(トニー・ダグラディ)、爽やかな涼風をそよ吹かせるフルート(スレイグル)、レトロなスイングorトラッド・ジャズのムードを醸し出すクラリネット(スレイグルもしくはダグラディのいずれか一方?)やチューバ(アール・マッキンタイア)、そして後半で真打ちっぽく登場しダーク・メディテイティヴなシャープ咆哮で全体にちょっとシリアスめの喝を入れるマントラー(tp)、特徴的な異彩サウンドで道程に上手くアクセントをつけるスワロウ(elb)、など、超おいしく忘れ難い個人プレーの名場面〜クライマックス・シーンが目白押しだが、それに加えブレイの手による各曲のアレンジ構成意匠もさすが研ぎ澄まされた無双の卓抜さを示しており、総じてトータルなアウトライン・イメージは当時最も進んだ"バピッシュ・ファンク"の趣か(Disc2-#5とかでは殊の外ソリッドにエッジを利かせて尖鋭フリー・ファンクになる)。ブレイ女史ならではのよく練られた統一感あるコンセプチュアルな音空間創りがしっかりと結実した期待を上回る秀作。
Disc 1:
1. La Paloma
2. Talking Hearts
3. Joyful Noise
4. The Lord Is Listening' To Ya, Hallelujah!
5. Light Or Dark
6. Misterioso
Disc 2:
1. Venus Fly Trap
2. Nu Derection
3. Ending It
4. Starting Again / Ups And Downs
5. Battleship
6. Copyright Royalties
Carla Bley (piano, organ, maybe keyboard=synthesizer?, arrangement, conductor)
Michael Mantler (trumpet)
Gary Valente (trombone)
Vincent Chancey (french horn)
Earl McIntyre (tuba, bass trombone)
Steve Slagle (alto saxophone, soprano saxophone, flute)
Tony Dagradi (tenor saxophone)
Arturo O'Farrill (piano, organ)
Steve Swallow (electric bass)
D. Sharpe (drums)
1984年3月14日旧西ドイツ-ハンブルクの北ドイツ放送(NDR)のスタジオ(NDR Studio 10)でのライヴ録音
レーベル:
Made in Germany Music
※限定枚数に達しました時点で販売終了。
御予約商品
数量限定生産・輸入盤2枚組CD
入荷予定時期:2026年4月下旬
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