★円熟にして依然清新なる絶好調ぶりが続く、アメリカン寛ぎモダン・スイング・テナーの第一人者=ヴェテラン巨匠:スコット・ハミルトン(1954年米ロードアイランド州プロヴィデンス生まれ)の、今回は、ミヒャエル・コイル(ds)やBernhard Pichl(p)、ティチィアン・ヨースト(本作ではピアノでなくヴィブラフォンに専念)ら、以前ハミルトンの参加したコイル名義のOrganic Music盤「Michael Keul and Superfocus」(2012年録音)と同一メンバーの、即ちドイツの精鋭達と組んだクインテットによる一編。
★柔らかな丸みと鋭敏なパンチ力が絶妙に合わさった、時には引き摺るようなちょっとルーズなけだるさも垣間見せるコク旨トーンのテナーが、洒脱な哀愁の歌謡性とブルース&バップの精神そしてスウィンギンな抜群のリズム感に貫かれた、力強いがリキみのない躍動型メロディック・プレイをあくまで滑らかに綴って、作法に適ったスマート&ジェントルかつテイスティーな華をごく悠々と成し、ミルト・ジャクソンを更に朴訥化して微妙にレッド・ノーヴォ的ポコポコ感を加えた風なヴィブラフォンや、とことんブルージー・バピッシュな硬いスクエアー弾奏を繰り出す頑固一徹そうなピアノ、らの活躍も各々ソリッドで味のある彩りを添えた、また気負いなく堅実に律動スイングするドラム&ベースのブレなきサポートも奏効し、全編ハートウォーミングでホッと安心できる人情娯楽派の鑑の如きテンダネスとウィット溢れる和みの音空間に仕上がった極上の快適内容。
★明快で親しみやすいメロディーの美と規則正しく安定したノリのよさ、を終始変らず第一義とした、インティメイトな和気あいあいムードの底流するソフトで優しい抒情派ハード・バップとモダン・スイングの中間ぐらいな寛いだ流麗妙演が、小気味よくもセンシティヴに進められ、趣味のいいラウンジで一服休憩する気分のひたすらスッキリとシンプル・ストレートに整理されたおいしさ格別・居心地よさ満点な道程が続く中で、ハミルトン(ts)の王者の貫禄と謙虚で真摯な節度を併せ持った包容力溢れる醸熟の潤滑ブロウを筆頭に、全者一丸となって決して奇を衒うことなくどこまでもマイルドによく歌うアドリブ妙技の数々が落ち着いた調子で温かに豊作ぶりを呈し、全くもって極楽だ。
★ハミルトン(ts)の、一貫してワンポイントのゆとりと機智っぽさを保ち、飾らぬ自然体で作為なげな一筆書きスケッチに興ずるが如くスムースに流線形を描きつつ、まろやかな美メロをスイスイ唄いきるお馴染みの名調子(→自ずと音に顕れるその"わきまえた佇まい"或いは"軽み"が格別で堪えられない!)が、巧まぬ中に熟成された端正な風合いと構成力の非凡さを軽々と浮かび上がらせて正に"ハミルトン一強"っぽく傑出している他、硬質でダイナミックな殺陣に拘ったPichl(p)や、ヒンヤリ清涼なクーリッシュ・ブルージー傾向と残響やや弱め・途切れめの金属的パーカッシヴ感の間で結構几帳面に立ち回るヨースト(vib)、らの奮戦も燻し銀のように煌めき、アジなハイライト・シーンは絶えない。
Side A:
1. The Prophet Speaks
2. Django
3. In The Still Of The Night
Side B:
1. Time On My Hands
2. Soul Eyes
3. The World Awakes
4. Angel Face
total playing time:44.04
Scott Hamilton (tenor saxophone)
Tizian Jost (vibraphone)
Bernhard Pichl (piano)
Rudi Engel (bass)
Michael Keul (drums)
2024年9月16,17日録音
2026年ドイツ作品
レーベル:
Edition Collage
Scott Hamilton 関連作品一覧
御予約商品
数量限定生産・輸入盤LP
入荷予定時期:2026年5月下旬 受注締切:2026年3月9日
※発注先案内の入荷時期を記載しておりますが、入荷時期は予告なく変更になる場合もございます。ご了承くださいませ。