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ホーム2023年6月REVIEW超絶激烈なるダイナミック・バップ・アクションと親しみやすい歌謡的マイルド・メロディック節混合で敏速に駆け躍る人情娯楽派アルト・ブロウが粋に冴え渡った充実のフレッシュ未発表ライヴ! CD MASSIMO URBANI QUINTET マッシモ・ウルバーニ / 30
商品詳細
早熟の天才として名を馳せるも若くしてこの世を去った、イタリアの個性派アルトサックス奏者:マッシモ・ウルバーニ(1957年5月8日イタリアのローマ生まれ、1993年6月23日同地で死去)の、テナーのピエートロ・トノーロとの2サックス・フロントのクインテット(冒頭1曲のみトノーロの抜けたワンホーン・カルテット)による、1981年12月15日伊ボローニャでの公演の模様を収めた未発表ライヴ音源が、ウルバーニの没後30周年に因んで初ディスク化。絞りと丸みが渾然一体化し、清風を思わせる美しく澄みきった風合いや晴れやかさをも呈した、生鮮精悍なトーンのアルトが、バップ・アルトの正統らしい威勢よく跳ね躍る風な速射砲撃的ダイナミック・アクションと、一音一音に濃やかに情感をこめて哀歓を活写する中々丹念な歌謡指向のメロディック・フレージング、を織り混ぜつつ滑脱に筆を進めてゆく人情娯楽派の鑑とも云うべき元気溌剌ハートフル・プレイ、を軽快敏活に綴って実に爽やか、そして実に旨味豊かな華を成し、より重厚で武骨な荒々しく吠えるテナーや、モーダル・スピリチュアルとアーシー・バピッシュの間を行き来する硬質ピアノ、らの働きも存在感充分に彩りを添えた、全体を通じこれぞ真っ当なハード・バップ!たるスッキリとしたシンプル・ストレート演奏が貫かれて、殊の外すがすがしく胸躍らせてくれる会心打内容。歌心とスイング感に潔くポイントを絞り込んだ、伝統的ブルース・フィーリング&バップ・スピリットも自ずと潤沢に備える、単純明快直球勝負のエンタテインメント志向驀進が嬉々としておおらかに、開放感も一杯に展開してゆき、ひたすらスカッと壮快で晴れ晴れした昂揚と感動に溢れるフレッシュ・クリアネス満点な道程の中、ウルバーニ(as)を筆頭とした各人の腰を据えて悔いなく伸びやかに完全燃焼する"愉しげソロ合戦コーナー"が、青嵐の気が吹き抜け突き抜けるが如く清やかかつ芳醇な盛り上がりを、大豊作ぶりを示して全くゴキゲンだ。ウルバーニ(as)の、先ずはチャーリー・パーカーの流れをしっかりと汲んだバップ・イディオム奏法を根幹とし、スピード感とダイナミズムに満ちた結構激烈な速吹き大立ち回り攻勢を粋にイナセにキメて、しかも決してガサツになることなく精確巧緻なハイテクニックによりクリアーで安定した音像イメージに仕上げ、加えてどんなにアクロバティカル&アグレッシヴな苛烈咆哮時にあってさえ終始「歌う心」を忘れず陽気で親しみやすい持ち味を崩さない、という、メンバー中最も抜きん出た圧倒的スター性と人情の厚さとで聴く者を理屈を越えて魅了し続ける、そうした輝くような花形ぶりはさすが卓抜で、一方、トノーロ(ts)の、ウルバーニに比してより泥臭いイモっぽさや粘っこさそして荒っぽさの際立った豪快ブロウや、全体の抑え役を担いファンキーとモーダルを的確に使い分けるツェーニャ(p)のソリッド&スクエアー弾奏、といった辺りも各々確固としてテイスティー・グルーヴィーな妙味を放ち好印象。揺るぎない律動力と荒削りな猛襲パワーを兼備したカッツォーラ(ds)&ミラネーゼ(b)の劇的サポートも光る。

1. I'll Remember April (G. De Paul) (as-p-b-ds quartet) 7:53
2. Blue Train (J. Coltrane) 13:58
3. Blue 'N' Boogie (D. Gillespie, F. Paparelli) 17:25
4. Recorda Me (J. Henderson) 13:06
5. Snappin' Out (H. Mobley) 13:21

Massimo Urbani (alto saxophone)
Pietro Tonolo (tenor saxophone except 1)
Riccardo Zegna (piano)
Luciano Milanese (bass)
Gianni Cazzola (drums)

1981年12月15日イタリア-ボローニャでのライヴ録音

レーベル:Red

在庫有り

CD


超絶激烈なるダイナミック・バップ・アクションと親しみやすい歌謡的マイルド・メロディック節混合で敏速に駆け躍る人情娯楽派アルト・ブロウが粋に冴え渡った充実のフレッシュ未発表ライヴ! CD MASSIMO URBANI QUINTET マッシモ・ウルバーニ / 30[RR 1233382]

販売価格: 2,350円(税込)
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RED
ライブ作品
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★イタリアの個性派アルトサックス奏者:マッシモ・ウルバーニ(1957年5月8日イタリアのローマ生まれ、1993年6月24日同地で死去)。早熟の天才として活躍しながら、惜しくも若くして世を去ったサックス奏者です。

★逝去して30年になる2023年に、イタリア、ボローニャでの1981年のクインテット演奏を、今回メモリアル作品としてリリース。

★同年1981年の8月録音作としてかつてカルテットによる「GO MAX GO」(Philology)で共演したRiccardo Zegna(p)Luciano Milanese(b)Gianni Cazzola(ds)に、今回の12月演奏ではPietro Tonolo(ts)をフィーチャーしたクインテットでの演奏になります。「GO MAX GO」でも、ストレートアヘッドなハードバップ快演をみせていた若きウルバニ(1981年当時24歳)の引き締まったアルト・サウンドに再会できる貴重な未発表作品です。
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Recorded by Gianni Grassili in Bologna on December 15 1981