★Posi-Toneよりの過去作品群(Ken Fowser-tsとの連名や自己単独名義)に好評を得てきた、NYシーンで活躍するフィラデルフィア出身のヴィブラフォン奏者:Behn Gillece(1982年生まれ)の、今回は、ギター入りのカルテットを基本に途中3曲ではトランペットも加わりつつの一編。
★清涼感や潤いに溢れ、かつ、金属的パーカッシヴさも備わった、表情あるトーンのヴィブラフォンが、ブルース・フィーリング満点の流麗敏活なプレイを紡いで粋に華を成し、熱気を孕んだアーシーなギターや、ピリッとした硬質でシャープなトランペット、らもそれぞれ鮮やかに彩りを添えた、ノリよくも旨味たっぷりの好演内容。グループ・サウンドのタイトなまとまり様も凛々しげで好もしい、一貫してメロディアス&スインギーでブルース色濃いめのごくストレートアヘッドなハード・バップ演奏、が精悍に展開され、Gillece以下銘々の、歌心充分でいて決して甘すぎない、中々キリッとしたアドリブ奮戦が、輪郭もクリアーに鋭く高密度な盛り上がりを呈してゆく。
★Gillece(vib)の、ある時はミルト・ジャクソン・タイプのストレート・ブルージーな吟醸節を滑らかに綴り、またある時はゲイリー・バートン(orボビー・ハッチャーソン?)に接近したような奔放でモーダルな、思索性孕むメタリック・アクションをシリアスに繰り出してもくる、という、適宜メリハリに富んだドラマティックにして結構ハイテクニックな、構成センスも抜群の闊歩邁進ぶりが文句なしの「渋め旨口」なる冴え渡り様を示しており、また、Radley(g)の、終始ソウルフル&ダウン・トゥ・アースにイナセな立ち回りに徹した、硬派ブルースマンっぽい活躍も好インパクト。
1. Camera Eyes
2. From Your Perspective
3. Amethyst
4. Signals
5. Drought's End
6. Same Shame
7. Live It
8. Dare To Be
9. Trapezoid
10. A Time For Love
Nate Radley (guitar)
Behn Gillece (vibraphone)
Ugonna Okegwo (bass)
Jason Tiemann (drums)
Bruce Harris (trumpet on 2,5,7)
2016年1月16日NYブルックリンのAcoustic Recording録音
レーベル:
Posi-Tone
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見開きペーパースリーヴ仕様CD