CATFISH RECORDS

●New Jazz RenaissanceやFSNTの過去盤が好評だったNYの多忙なピアニストの、2管入りクインテットによる一作。カラッと明るく晴れやかに旗めくような2管アンサンブルの開放的鳴動と、中々すばしっこく鋭角的に立ち回るピアノの職人芸的な渋旨バップ・プレイ、を魅力の要に、ストレートアヘッド指向のエンターテイニングな躍動型メロディアス快演が歯切れよくビシビシ展開してゆく旨口昂揚編。単純明快な今日流ハード・バップの本道をまっしぐらに驀進するが如き娯楽活劇風の熱演、が楽しげに続き、ピアノ者の、曲・場面に応じて器用に文体を使い分けてゆく、(とりわけ燻し銀的なバップ・イディオム・プレイやゴスペル・ブルージーな牧歌的グルーヴ節にイイ味を見せる)安定感抜群の活躍、が骨太かつ芳醇に映え渡る他、トランペット者の、シャープなキレと苦味の利いた精悍アクション派っぽい立ち働きや、テナー者の、こってりコク旨でいてアグレッシヴな熱血さも匂う逞しげブロウ、も鮮烈に、嬉々溌剌な競合ぶりを見せて、飽きさせず味わい多彩に楽しませる。

1.How Am I To Know
2.Three To Go
3.Brown Penny
4.The Breeze And I
5.The Lamp Is Low
6.Black Forest
7.Reflections In D
8.Con Alma
9.Mr.Mags

Ryan Kisor(tp)
Joel Frahm(ts)
Spike Wilner(p)
Ugonna Okegwo(b)
Montez Coleman(ds)

2007年6月4日NYブルックリン Systems Two録音

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