前作で見出したトリオの可能性を、さらに一歩先へ。円熟に安住することなく、ヨアヒム・キューンが新たな楽曲で切り拓く、フレンチ・トリオの進化形。
★ドイツ・ジャズを代表する重鎮ピアニスト、ヨアヒム・キューンが、フランスの精鋭リズム隊と組む「ヨアヒム・キューン・フレンチ・トリオ」の第2作。かつてJ.F.ジェニー=クラーク(b)、ダニエル・ユメール(ds)と組んだ伝説的トリオを思わせる、強い結びつきと躍動感を備えたピアノ・トリオ作品です。
★前作での共演を通じてメンバーとの相性に確かな手応えを得たキューンは、今回は彼らとの演奏を念頭に全曲を新たに作曲。ピアノを弾きながらではなく、紙上で構想を練ったという楽曲には、緊張感を帯びた和音や印象的な旋律が盛り込まれ、作曲家としての豊かな発想と音楽への情熱が息づいています。
★演奏では、キューンの鋭く切れ込むピアノが、力強い和音を連打するかと思えば、跳躍するようなフレーズを繰り出し、曲の表情を次々と変えていきます。時に旋律を大胆に崩しながら即興へと踏み込み、激しい打鍵の合間には、余韻を生かした繊細な響きや翳りを帯びた美しい旋律も顔を覗かせます。ベースは低音域でうねるような動きを見せ、ドラムスは鋭いアクセントや変化に富んだリズムでピアノに応じ、三者の演奏が互いに刺激を与えながら音楽を押し進めていきます。
★緊張感のある楽曲構成と、そこから解き放たれるスリリングな即興が一体となり、音楽は立ち止まることなく展開。激しさの中にも旋律の美しさや深い情感を感じさせるところに、長年にわたり独自の音楽を追求してきたキューンならではの魅力があります。
★往年の名トリオで培われたピアノ・トリオの醍醐味を受け継ぎながら、現在のキューンならではの鋭敏な感覚と尽きることのない創造力を示した一枚。円熟を重ねてもなお、音楽を前進させ続けるピアニストの現在地が刻まれた作品です。
1. My Biggest Love
2. The Place to Be
3. Prof Stief (Part I)
4. Prof Stief (Part II)
5. Decoration
6. Akrobat
7. High Resolution
All compositions by Joachim Kühn
Joachim Kühn (piano),
Thibault Cellier (double bass),
Sylvain Darrifourcq (drums)
2025年7月16日〜18日、スペイン、Salinas Studio録音。
ACT
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CD
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