ジャズのCD,LPをご紹介します。メジャーからマイナー、自主制作盤までジャズのCD,LPをお届け致します。



catfishrecordsをフォローしましょう

ホーム | 2026年9月REVIEW | 輸入盤CD ANDY SHEPPARD アンディ・シェパード / SALT CATCHERS ソフト&メロウな哀愁とリラクゼーションに満ちた和みのスモーキー・テナー吹鳴が耽美的ピアノやウネりのベースと相まって幽玄深く映えるヨーロッパ流寛ぎ路線の謹製品
商品詳細
★カーラ・ブレイやスティーヴ・スワロウ、更に遡ればジョージ・ラッセルやギル・エヴァンスとのコラボでも鳴らした、英国ジャズ界を代表する個性派・国際派のヴェテラン・テナーサックス名手:アンディ・シェパード(1957年英国ウィルトシャーのウォーミンスター生まれ)の、各々個別では過去何度も組んできた、イタリアのリタ・マルコトゥッリ(p)&フランスのミシェル・ベニタ(b)との新生トリオによる一編。

★サウンド・エンジニアはステーファノ・アメーリオ。

★端正で詩情とエレガンス溢れる落ち着いたピアノ弾鳴や、控えめだがしっかりとウネり波打つバネの利いた太いベースの躍動、に導かれて、しなやかな伸びを呈すると同時にハスキー・スモーキーな掠れ感をよぎらせる何とも味のある音色のテナーが、優しく穏やかでゆとりと節度を保った程好い脱力感あるマイルド・メロディック・プレイを巧まぬ自然な態から繰り出して、或いはより甲高く締まりと尖りを湛えたトーンのソプラノが敏捷にさえずるが如くエモーションを表し、大凡のところテンダネスに満ちたニュアンスにも富むハートウォーミング&リラクシングな懐深い妙味をじんわり放ち、抑制の効いたピアノのメロディストぶりやスピリチュアリティとブルージー・ソウル一杯なベースの撥ね音も各々魅力たっぷりに彩りを加えた、全般にソフトなジェントルネスの絶えぬ快演の連続に夢心地で浸れる極楽内容。

★歌心と滑らかなノリのよさを何より重んじ、概ねバラードや寛ぎ調を基本とした、しかしその中に浮遊型・たゆたい型のサスペンスを含むバランス絶妙のリリカル演奏、が折り目正しく繊細丹念に綴られてゆき、グルーヴ提供係のベニタ(b)やクール&ソリッドな引き締め役にして欧州らしい耽美ムード醸成役でもあるマルコトゥッリ(p)、に適宜触発される恰好で、シェパード(ts)のリキみの抜けたソフトでまろやかなヨーロッパの抒情詩人らしいアドリブ技が、大層瑞々しくも含蓄豊かに奥行きある見せ場を悠々と飾って、実に感動的だ。

→慌てず焦らず意気込まず自然体の柔和なマイペースさを保って哀愁や歓喜を余白も残しつつしっとりメロウ・ムーディーに映し出してゆく様は、ちょっと風合いは違うがレスター系やB・ウェブスター辺りの寛ぎスタイルをヨーロピアンな唯美浪漫路線に応用・転用したともとれる、そのメロディー・センスは至って親しみやすく幽玄めいた行間余情にも富む殊の外典雅で風流な渋旨っぽい煌めきを湛えておりさすが格別。

★マルコトゥッリ(p)が幾分ノイジーに打楽器性を高めソプラノを吹くシェパードがニューエイジ・ミュージックに接近する転回曲#3も好アクセント。総じてマルコトゥッリ(p)の作法に適った奥ゆかしい美メロ派ぶりも光っている。伝統ある寛ぎテナーの清新な活かし具合に耳からウロコの爽やかこの上なき逸編。

1. Elevation
2. Lawns
3. Salt Catchers
4. Encantos
5. Draw You In Stars
6. This Too - Three Hills
7. Salgado
8. Those That Left
9. Irene

Andy Sheppard (tenor saxophone except 3, 9) (soprano saxophone on 3, 9)
Rita Marcotulli (piano)
Michel Benita (double bass)

2025年3月スイス-ルガーノの「オーディトリオ・ステリオ・モロ RSI(Auditorio Stelio Molo RSI)」録音

レーベル:ECM

在庫有り
輸入盤スリーヴケース仕様CD

輸入盤CD ANDY SHEPPARD アンディ・シェパード / SALT CATCHERS
ソフト&メロウな哀愁とリラクゼーションに満ちた和みのスモーキー・テナー吹鳴が耽美的ピアノやウネりのベースと相まって幽玄深く映えるヨーロッパ流寛ぎ路線の謹製品[578 286]

販売価格: 3,200円(税込)
数量:
||
商品情報
ECM

亡き恩師へ捧ぐ、名曲「Lawns」。アンディ・シェパードがその深い精神性を受け継ぐニュートリオ。

★空間を活かした“引き算の美学”で批評家から大絶賛された2012年のECM作『Trio Libero』、その後に続くカルテット作品(『Surrounded By Sea』『Romaria』)、そしてカーラ・ブレイ、スティーブ・スワローとの伝説的なトリオ。数々の名作を経て、英国を代表するサックス奏者アンディ・シェパードが、新たな黄金トリオを結成。

★本作で共演するのは、長年の親交がありながらも初レコーディングとなる、イタリアの至宝ピアニスト リタ・マルコトゥッリ と、フランスの名手 ミシェル・ベニタ。『Trio Libero』でも息の合った対話を見せたベニタの堅実なベースに、マルコトゥッリの繊細なピアノが加わることで、音楽は色彩豊かで、魅惑的な旋律の美しさとハーモニーを湛えています。

★シェパードの瑞々しいオリジナル8曲に加え、本作を特別なものにしているのが、2023年に逝去した盟友であり恩師でもあるカーラ・ブレイの代表曲「Lawns」のカバー。かつて彼女のトリオで長年サックスを担ったシェパードだからこそ表現できる、ユーモアと哀愁が同居したカーラ特有の旋律。それをこの3人の深い解釈による演奏で、アルバム全体が「静かなに安らげる空間」へと昇華されていきます。


★本作の録音を手がけたのは、ECMファンからも絶大な信頼を寄せられる天才エンジニア、ステファノ・アメリオ(Stefano Amerio)。2025年3月、ルガーノの「オーディトリオ・ステリオ・モロ RSI」にて、ECMの創設者であり、その美学の体現者であるマンフレッド・アイヒャーのプロデュースのもとレコーディングが行われました。アメリオの卓越した手腕により、サックスの息づかいやリードの微細な振動、ピアノの豊かな倍音、残響を含んだウッドベースのリアルな低域が、圧倒的なクリアさで捉えられています。ただ音が美しいだけでなく、ECMの美学である「沈黙の次に美しい音」を見事に体現。スピーカーの間に、スタジオの空気感と、心地よい静寂の空間を提供してくれます。

Recorded March 2025
Auditorio Stelio Molo RSI,Lugano
Engineer : Stefano Amerio
Cover photo : Jan Kricke
Liner photos : Caterina Di Perri
Design : Sascha Kleis
Produced by Manfred Eicher