★サークル、リターン・トゥ・フォーエヴァー、エレクトリック・バンド、アコースティック・バンド、オリジン、と絶えずユニークな自己バンドを率いつつ、並行してソロ・ピアノや様々なデュオ・プロジェクトでも活動を行ない、一貫して進取の気性に富む挑戦的な作風で常にシーンへ話題を投げかけてきたジャズ界の最重要人物の一人=モード系モダン・ピアノの手練の使い手:チック・コリア(1941年米マサチューセッツ州チェルシー生まれ、2021年フロリダ州タンパで死去)の、本盤は、自己名義のキャリアとしては比較的初期にあたる1972年10月29日、旧西ドイツ-ブレーメンのブレーメン放送局のホールで行なったソロ・ピアノ・コンサートの模様を収めたCD2枚組の未発表ライヴ発掘アルバム(限定生産)。
★透明感や潤いに富み、同時にシャープ&クリアーなキレのよさも備わった、精確で折り目正しいクリスタル風タッチのピアノが、ロマンティック&エレガントに繊細さをもって哀愁漂う奥深い詩情や耽美性を表すのと並行して、力学的でちょっとアクロバティカルなところもあるモーダル・バップ・ピアノの正統たる硬質屈強げなアクション攻勢〜ダイナミズムの体現をも多分に盛り込み、迫真のスリルと躍動感を生々しく演出、トータルとしては歯切れよく力強いグルーヴの中にもポエティシズムを失うことなく保った、根は抒情派気質のアクティヴ・メロディック・プレイを敏活に紡いで、中々雄渾でドラマティックな昂揚が齎される鮮度抜群の敢闘内容。
★美しくも親しみやすい旋律や和声の端麗さと律動的ノリのよさを何より重んじる、基本はあくまでリリカルな、動きのある、そしてメリハリある劇的詩人タイプの行き方が確固として進められ、嫋やかなテーマ演奏に次いで現れるアドリブ妙技には、本作に限って云えば"ストーリーテラー"の本領が遺憾なく発揮されていて見事。
★唯美浪漫傾向とブルース&バップ由来の粋渋感との兼ね合いバランスもいい按配で、殺陣っぽい立ち回りにあってはマッコイの成果が活かされている感じがなくもないが、しかしマッコイとは異なった独自の縦横無尽な曲芸速攻ワザがダイナミック・グルーヴィーにスケール感をもって冴え渡っているところが誠に壮快で、基本身上は抒情派ながらエヴァンスにもハンコックにもジャレットにも全く似ていない、コリア固有の力学性・打楽器性を伴った(或いは熱い激情と愛らしい童謡っぽさが交錯する)クール・メランコリー美学とも云うべき世界観がこの時点(当時コリアは31歳)で既に揺るぎなく打ち樹てられている点、加えてアドリブ・パートの展開が半ば物語風にキッチリ構成されている辺りのドラマツルギーのキレ、は鮮麗と言うよりほかない。
Disc 1:
01. Interlude: Noon Song
02. Noon Song
03. Interlude: Song For Sally
04. Song For Sally
05. Interlude: Jonathan Livingston Seagull
06. Jonathan Livingston Seagull
07. Interlude: Masqualero
08. Masqualero
09. Interlude: Children's Song No. 1
10. Children's Song No. 1
Disc 2:
01. Interlude: What Game Shall We Play Today
02. What Game Shall We Play Today
03. Interlude: Crystal Silence
04. Crystal Silence
05. Interlude: Sometime Ago
06. Sometime Ago
07. Interlude: La Fiesta
08. La Fiesta
*all "Interlude"s are Corea's mc talkings.
Chick Corea (solo piano)
1972年10月29日旧西ドイツ-ブレーメンのRadio Bremen broadcasting hallでのライヴ録音
レーベル:
Moosicus
※限定枚数に達しました時点で販売終了。
御予約商品
輸入盤2枚組CD(限定生産)
入荷予定時期:2026年6月下旬
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