★ドイツ若手ピアノ期待の星:ヴィンセント・マイスナー(2000年生まれ)の最新アルバムとなるACTでの3作目=鉄壁不動のレギュラー・トリオを率いた一編。
★爽涼な潤いや透明感を嫋やかに、端正に表す水滴の如き生鮮クリーン・タッチのピアノが、リズミカルな今風ビートに乗って詩情溢れる哀愁的ロマンティシズムをマイルドに、かつダイナミックに、時にはファンキーに体現する、作法に適っていながら豪胆さを垣間見せるところもある基本はリリカル指向の躍動型メロディック・プレイを溌溂と綴って、何とも清々しく晴れやかな思わず胸躍り心弾むフレッシュ・グルーヴィーこの上なしの華を成し、ベース&ドラムの機略縦横の遊撃性と安定律動力を併せ持った手数の多いサポートも的確にツボにハマッて、トータル的には至って明朗で美味しい娯楽世界にスッキリと仕上げられた、歯切れよさも抜群の開放感ある会心打内容。
★歌心と当世流のスイング感を何より大切にし、ブルース・フィーリングも潤沢に有した、コンテンポラリー・ユーロ系抒情派ピアノ・トリオの正統らしい、繊細でテンダーな耽美傾向とアクションの迫真性〜ダイナミズムやスリルが黄金率で融和・並立する、アウトラインとしては優しくまろやかでいて鋭いキレもあるバランスのとれた殊の外分かりやすいポエティック・エンタテインメント快演が、和気と精悍軒昂さを交差させつつ終始クッキリした鮮明な輪郭で展開され、強力にバネを利かせてウネウネとハジけるツァイメッツ(b)や忙しなく全方位を駆け巡る多彩なライヒマン(ds)の助演もきららかに妙味を際立たせる中で、主役マイスナー(p)の腰を据えて朗々と伸びやかに歌う、繰り出される一音一音にブレなき信念を感じさせるアドリブ妙技が瑞々しくも確固とした冴えを見せて卓抜だ。
→その根幹は先ずは現代欧州流の吟遊牧歌詩人気質の"雅(みやび)"の心に満ちたメロウ・ロマネスクな節回しにあり、そこへちょっとゴスペル・フォーキーっぽいアーシー或いはファンキーなブルース小節が加えられたり、クラシック・ピアノ由来と思しき壮麗なエレガンスや幾何学的アクロバティカル速攻が盛り込まれたりなどのヴァリエーションをも示し、言語感覚の基礎は勿論バップ・ピアノ奏法がその支柱となっているものの表面上はブルース傾向は散見するがバップ色はさほど感じられず、唯美的浪漫主義者の本領がブルージーな吟醸感を絡めてフル発揮され、頑として成立している辺りがいかにもヨーロピアンで、しかもマイスナーの場合吹き抜ける青嵐のような爽やかな個性が立ち現れているところも大いに魅力。
1. Supernumb
2. Gemeinsam Erkunden
3. Nothing Compares 2 U
4. Manja
5. Be Yellow
6. Oknok
7. Palma Amore
8. Anthem
9. Separator
Vincent Meissner ヴィンセント・マイスナー (piano)
Josef Zeimetz ヨーゼフ・ツァイメッツ (bass)
Henri Reichmann ヘンリ・ライヒマン (drums)
2024年9月8日-10日ドイツ-ベルリンのJazzanova Studios録音
2025年ドイツ作品
レーベル:
ACT
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輸入盤CD
入荷予定時期:2026年1月下旬 受注締切:2025年12月11日
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