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ホーム2025年11月REVIEW輸入盤CD JAKOB DREYER ヤコブ・ドライヤー / ROOTS AND THINGS パンチが利いていながらけだるく物憂くもある滑脱グルーミー・テナーやクーリッシュ&ブルージーな半思索的ヴィブラフォンが活躍する現代ハード・バップのクリーンヒット編
商品詳細
★NYシーンで活動し、過去このFSNTレーベルに2作品(連作)吹き込みを残している、ドイツで生まれ育ったモダン・ベースの中堅実力者:ヤコブ・ドライヤーの、FSNTでの3作目となる本盤は、テナーサックス、ヴィブラフォン、ドラムとのカルテットによる自作曲メインの一編。

★敏捷に波打つようにバネを利かせて鋭くウネり唸る分厚いベースの鳴動が絶えず睨み効果を発揮し、メカニカルで精確鮮明なドラムの響きもソリッドに際立つ中で、パンチと脱力感がない交ぜになったテナーのちょっと物憂げなパッショネート・ブロウや、心地よい冷涼な風合いの内側にシリアスっぽい思索性を孕んだヴィブラフォン、らがカラフル&テイスティーに見せ場を繋いでゆく、全編至って正攻法な現代流リアル・ストレートアヘッド・ジャズの見本とも云うべきピリッと苦味走った快進撃が続いて、ノリよくテンポもよく旨味豊かな音世界を愉しませる会心打内容。

★歌心とスイング感を重んじるも筆致は結構ビター&ハードボイルドでキャッチー方向へは流されない、毅然さや昏さ〜アンニュイさを身上とした(ここら辺の傾向は一座の花形役を担うテナーのペニコットの芸風に負うところが大きい)迫真の、それでいてレイジーでもある理知的モーダル・バピッシュ演奏が滑脱に展開してゆき、スピリチュアリティと吟醸ソウル一杯に雄弁な歌いっぷりを見せるドライヤー(b)や手を代え品を代え機略縦横に遊撃を掛けてくるゲリラティックな超絶テクニシャン:ソルターズ(ds)にも豊富にスポットが当てられて、上手く興が散らされつつ、大凡はペニコット(ts)とベルリナー(vib)の活躍を最たる華とした流れで中々フレッシュ・スリリング&グルーヴィーに昂揚させる。

★ペニコット(ts)の、モブレー辺りを出発点とした丸みとゆとりを感じさせるソフト・ドライヴィングな語調とよりシャープ&スピーディーに突発的アタックをかけるキレのいいアクション奏法、のミックスを基本とし、トータルとしてはグレッグ・オズビーやスティーヴ・コールマンらの成果を踏まえてそれをハード・バップ・テナーに転用した感じの、コルトレーンを経由せずM-BASEファンクまで体得した上での(かと云ってゲイリー・トーマスとかとはまた全く異なる)コンテンポラリー・モーダルな節回しが清新に奮っており、その、ダイナミックな立ち回りにあってもどこかけだるい愁いを滲ませたいい意味でちょっと不機嫌そうな語り口は最高にイカしている。

★かたやベルリナー(vib)の、ボビー・ハッチャーソンやゲイリー・バートンの影響を感じさせつつ粋渋ブルース・フィーリングもキッチリ備えた歌いっぷりも、どこか摑みどころのないペニコットとは好対照の芳醇な魅力を放ってまたナイス。

01. The Fifth Floor 2:10
02. Constellation 5:56
03. Follower 4:34
04. June Tune 5:49
05. Land Of 1000 Blues 0:21
06. With A Song In My Heart 5:16
07. Bodega 0:31
08. Downtime 6:21
09. Fight Or Flight 5:44
10. MTA 0:40
11. Hold On 5:12
12. Room 1102 1:54
13. Roots And Things 5:20
14. Invisible 0:18 (ts & ds duo)
15. Big Apple 5:03
16. Choral Diner 0:40 (overdubbed solo bass)

Tivon Pennicott (tenor saxophone except 16)
Sasha Berliner (vibraphone except 14, 16)
Jakob Dreyer (bass except 14)
Kenneth Salters (drums except 16)

2025年3月17日米ニューヨーク州マウント・ヴァーノンのOktaven Audio録音

レーベル:Fresh Sound New Talent

在庫有り
輸入盤CD


輸入盤CD JAKOB DREYER ヤコブ・ドライヤー / ROOTS AND THINGS
パンチが利いていながらけだるく物憂くもある滑脱グルーミー・テナーやクーリッシュ&ブルージーな半思索的ヴィブラフォンが活躍する現代ハード・バップのクリーンヒット編[FSNT 717]

販売価格: 2,420円(税込)
数量:
商品情報
FRESH SOUND NEW TALENT

★このアルバムは、ブロンクスのマウントバーノンでレコーディングされました。起用されたミュージシャンは、ほとんどが同年代でマンハッタン在住の知人たちであり、彼らがジャズの伝統を尊重しつつも革新を恐れない点を重視しました。
収録曲は、古いスタンダード曲「With a Song in my Heart」(5/4拍子にアレンジ)を除き、すべてJakob Dreyer自身が作曲したオリジナル曲です。

★アルバムの構成上の特徴として、メイン曲の間にアルバムが単調にならないよう短い間奏曲(インタールード)が挿入されています。これらの間奏曲には、「Land of 1000Blues」のような引用を含むものや、ミュージシャンの即興演奏から生まれた「Invisible」などがあります。

★曲のタイトルは後から付けられたものが多く、ニューヨークをテーマにした「Big Apple」「Bodega」「MTA」や、作曲時期に由来する「June Tune」などがあります。「Room 1102」と「The Fifth Floor」はバロック様式のプレリュードに触発されており、「Room 1102」はJakob Dreyerが大学院時代に実際に使用していた寮の部屋番号です。(新譜インフォより)

Recording Engineer: Ryan Streber
Mixed & Mastered by: David Darlington
Photos: Anna Yatskevich

Produced by Jakob Dreyer
Executive Producer: Jordi Pujol