★お馴染みスウェーデンで活躍する人気歌姫:ヴィクトリア・トルストイ(1974年スウェーデン-シグトゥーナ地区マーシュタ生まれ)と、トルストイとは30年来頻繁に共演を重ねてきた敏腕ピアニスト:ヤコブ・カールソン(1970年スウェーデンのヨンショーピング市生まれ)、の名コンビによる今回は差し向かいのデュオ(但しカールソンはピアノの他キーボードや打ち込みプログラミングも並行してこなし多角的に立ち回る)集。
★繊細で端正な作法に適ったエレガンスを感じさせるピアノ並びにムーディー&ポップなキーボード+プログラミング音響に導かれて、爽涼感と清澄な潤いに満ちたトーンやや高め・線は細めでいて微妙に翳りのよぎるクリーン・ヴォイスが、歌詞とメロディーを何より大切にした、真心こめて切々と語りかけるような抒情指向演唱をブルース・テイストも自然に絡めつつさりげなく精緻かつセンシティヴに綴って、生鮮度抜群しかも瑞々しい感動を齎すロマンティック・ドリーミーな華を成し、耽美派とバップの間を往来するピアノの濃やか弾鳴も奏効、誠にフレッシュでグルーヴィーなリリシズム世界が中々優雅に創出された白眉の快適内容。
★インティメイトな和気やリラクゼーションを底流させると同時にキーボードや打ち込みサウンドがコンテンポラリー・ポップス寄りの雰囲気を醸し出す、耳触りよく最高に心地よい道程が展開してゆくが、そうした中で繰り出されるトルストイの歌唱はあくまで純ジャズ・ヴォーカル然とした小粋さ・吟醸味・グルーヴ感に溢れており(それでいて"抒情派"らしくジャズとは云っても殆ど崩しなどは入れず原曲本来のフォームを真摯に尊重)、曲調や音響演出に顕れる幾分ソフト&ライトなポップ傾向と主役であるトルストイの迫真のジャズ唱者たるその気概とが上手い按配で鬩ぎ合って、色彩豊かでメリハリあるバランスのとれた歌景色がごくナチュラルに立ち現れていて見事。
★トルストイ(vo)の、大凡のところ米白人系リリカル派の流れを汲んだ、一つ一つの言葉と旋律の美しさを変らず重んじ、一言一言・一節一節丁寧に文脈を紡ぎ、巧まず身に染みついたブルース・フィーリングも利いて軽妙洒脱にしてしっとり感充分のクール&メロウ・テンダーなピュア・ジャズの道を真っ直ぐ進む歌声キャラが確立されており、その、少なくとも本盤に限っては決して妥協せず曲想やサウンド面のポップさにも引っ張られず(但し曲解釈や翻案のセンスにはポップ路線への深い理解〜シンパシーがちゃんとある)、一貫してリアル・ジャズ・ヴォーカルを追求する矜持が声鳴に濃密に体現されていて全く鮮やか。硬軟剛柔の両極端を忙しなく駆け巡るカールソン(p,key,programming)の活躍(変幻忍者の如し?)もナイス・アシスト。
01. Satellites (Jacob Karlzon) 5:02
02. Who We Are (Karlzon) 6:05
03. And So It Goes (Billy Joel) 3:54
04. Cloud On My Tongue (Tori Amos) 4:33
05. The Great Escape (Karlzon) 5:09
06. Off-White (Karlzon) 7:30
07. Trigger Warning (Karlzon) 5:50
08. Stay (Karlzon) 5:28
09. Fallen Empire (Karlzon) 5:41
10. Let There Be Love (Karlzon) 5:40
11. True Love Waits (Radiohead) 4:26
Viktoria Tolstoy ヴィクトリア・トルストイ (vocal)
Jacob Karlzon ヤコブ・カールソン (piano, keyboard, programming)
2025年8月25日-26日スウェーデン-ストックホルムのMusikaliska Kvarteret録音
レーベル:
ACT
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入荷予定時期:2026年1月下旬 受注締切:2025年11月27日
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