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ホーム御予約商品輸入盤CD LORENZO DE FINTI QRT ロレンツォ・デ・フィンティ / BACKLASH OF UNCERTAINTY 完成度高し!マイルド・テンダーな美メロの宝庫であり独特の吟遊牧歌的フォーク・テイストも仄めくコンテンポラリー・ヨーロピアン・ロマネスク路線の謹製品
商品詳細
★イタリア・シーンで活動し、アルバムも1990年代末期から着々とリリースを重ねて好評を得てきた、コンポーザー肌の中堅実力派ピアニスト:ロレンツォ・デ・フィンティ(イタリアのミラノ出身)の、今回は、前々作「Mysterium Lunae」と同じ顔ぶれのフリューゲルホーンorトランペット入りカルテットによる、デ・フィンティとその長きに渡る相棒のベーシスト:ステファノ・ダッローラの共作オリジナル曲群を奏した一編。

★端正でいてキレや骨太さがあり、透明感や清流の如き澄んだ潤いを湛える、生鮮度抜群なクリスタル風タッチのピアノが、リズミカル&ダイナミックに激動しながらマイルド・テンダーに哀愁ロマンを映し出すアクティヴ・リリカル・プレイを敏活さをもって紡いで、何とも清々しく爽やかかつ旨味ある魅力を放ち、その脇からスルリと姿を現してくるフリューゲルまたはトランペットの、折り目正しく作法に適った幾分控えめな節度を多々感じさせると同時に勢い溢れる破裂性を伴って中々力強くメランコリーを歌い上げるスモーキー・ブロウも、確固として揺るがぬ華を添えた、全体を通じ現代ヨーロッパ流の耽美浪漫路線の一典型らしい独特の吟遊牧歌性漂う抒情指向アクション風の快演が続いて、すっきりとしたフレッシュな昂揚気分を満喫させてくれる充実した好投内容。

★今日型の半舞踏的リズムに乗せての歌心や詩情を何より重んじるインティメイトであり溌溂としてもいる開放感に満ちた邁進、がひたすらノリよく展開してゆき、オリジナル曲の曲想からは微妙にフォーク・ソングっぽかったり一種の旅唄っぽかったりの雅やかな風流さ香る、徹頭徹尾メロディアスな親しみやすい道程の中で、ダッローラ(b)やカスティリオーニ(ds)の結構芸の細かい遊撃力&瞬発力ある敏捷サポートにスリリングに触発される恰好で、デ・フィンティ(p)とマンダリーニ(flh,tp)の和気あいあいとした友好的主役の座争い=アドリブ・ソロ・リレーが豊饒なる盛り上がりを呈して誠に素晴らしい。

★デ・フィンティ(p)の、精確巧緻なリズム感に長じたダイナミズム表現にはクラシック・ピアノを出発点とする幾何学性も仄めきつつ、大抵の場面ではコンテンポラリー・ヨーロピアン・ロマンティストならではの美メロの宝庫たる優しげまろやかポエティック節に瑞々しい妙味を揮い、時折モーダル・バピッシュな立ち回りフレーズを盛り込んで道筋をキリッと張り詰めさせ、またブロック・コードも随所に用いるがしかし"ファンキー"などにはなって行かずこれがクール&ソフィスティケートにポップスを歌うようなキャッチーさに繋がっている、辺りも大層ユニークだったりと、何げに独自の個性が確立されていて説得力も十二分で、かたやマンダリーニ(flh,tp)の、花形の一番手はデ・フィンティに譲ってこれを盛り立て、ソロ・パートになるや俄然存在感を増して一貫して吟遊詩人気質の柔和な憂きリリシズム描写で一気に座をさらう、という、その超絶ハイテクニカルさと鮮やかな構成力(加えて自ずと身についたエレガンスや洗練味)に裏打ちされた語り口の妙がまた卓越しており、この両雄の静かな、穏やかな拮抗の様には得難い幽玄を感じる。

1. Backlash Of Uncertainty (Lorenzo De Finti/Stefano DallʼOra)
2. The Other Route That Wasn't There (Lorenzo De Finti/Stefano DallʼOra)
3. Nine Bridges In Königsberg (Lorenzo De Finti/Stefano DallʼOra)
4. Temporary Shunt (Lorenzo De Finti/Stefano DallʼOra)
5. Occam's Razor (Lorenzo De Finti/Stefano DallʼOra)

Lorenzo De Finti (piano) (possibly synthesizer on 2, 3, 4)
Alberto Mandarini (flugelhorn on 1, 3, 4, 5) (trumpet on 2, 4)
Stefano Dall'Ora (bass)
Marco Castiglioni (drums)

2025年2月28日-3月2日イタリア-トリノ県ブルイーノのOnly Music Studio録音
2025年ノルウェー作品

レーベル:Losen

御予約商品
輸入盤CD
入荷予定時期:2025年11月下旬〜12月上旬 受注締切:2025年11月9日
※発注先案内の入荷時期を記載しておりますが、入荷時期は予告なく変更になる場合もございます。ご了承くださいませ。


輸入盤CD LORENZO DE FINTI QRT ロレンツォ・デ・フィンティ / BACKLASH OF UNCERTAINTY
完成度高し!マイルド・テンダーな美メロの宝庫であり独特の吟遊牧歌的フォーク・テイストも仄めくコンテンポラリー・ヨーロピアン・ロマネスク路線の謹製品[LOS 318-2]

販売価格: 2,500円(税込)
数量:
商品情報
LOSEN

2022年に『Mysterium Lunae』(LOS 268-2)をリリースした「ロレンツォ・デ・フィンティ・カルテットLorenzo De Finti Quartet」の Losen Records 第4作。

★ミラノ出身のピアニストで作曲家のデ・フィンティを中心とするカルテットは、これまで、音楽語法の洗練を着実につづけ、スウェーデンのエスビョーン・スヴェンソン・トリオの遺したものに共感する音楽の姿を具体化してみせてきました。『Backlash of Uncertainty』と題した新作では、今の時代、「不確かなもの」が新たな創造をもたらす豊かな土壌となるのではないか、というテーマが追求されます。

★前のアルバムと同じメンバー。「ケニー・ホイーラー・サウンド」の優れた後継者のひとり、アルベルト・マンダリーニ Alberto Mandarini のトランペットとフリューゲルホルン。独自のやり方で変化をつけながらミュージシャンの対話を支えるマルコ・カスティリョーニ Marco Castiglioni のドラム。ステファノ・ダッローラ Stefano Dal-lʼOra は、ベーシストと作曲家としてカルテットの最初から、ピアニストのロレンツォ・デ・フィンティ Lorenzo de Finti の音楽にインスピレーションを与えてきました。《Backlash of Uncertainty》(不確実性の反動)、《The Other Route That Wasnʼt There》(そこになかった別ルート)、数学の問題「ケーニヒスベルクの7つの橋」をもじった《Nine Bridges in Königsberg(ケーニヒスベルクの9つの橋)》、《一時的シャント》〈Temporary Shunt〉、「問題を解決するためには必要最小限の要素を用いるべき」という《Occamʼs Razor(オッカムの剃刀)》。ロレンツォの内省的なピアノを中心にしたアンサンブルの「ケミストリー」から生まれる音風景は、「沈黙の瞬間」にも語らせ、聴き手のイマジネーションを刺激して新たな経験に導いていきます。(新譜インフォより)

録音 2025年2月28日‒3月2日 Only Music Studio(ブルイーノ、トリノ、イタリア)
制作 ロレンツォ・デ・フィンティ、ステファノ・ダッローラ
録音エンジニア カルロ・ミオーリ