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ホーム2025年10月REVIEW初々しいフレッシュネスと堂々こなれた練達感を併せ持つクール・キュート系リリカル女性ヴォーカルにブルージー・グルーヴィーなコク旨エレキベースが芳醇に絡む北欧デュオの逸編 輸入盤CD IRMA NEUMÜLLER & SETH SJÖSTRÖM イルマ・ノイミューラー & セト・ショーストレム / COME GIVE ME LOVE
商品詳細
★先頃の第1作「Introducing...」(Prophone)が好評だった、現在は独ベルリンを拠点に活動しているスウェーデン出身のソングライター・タイプの若手女性歌手:イルマ・ノイミューラー(2001年スウェーデンのストックホルム生まれ)の快調セカンド・アルバム;今回はハイスクール時代からコンビを組んできたという旧知の相棒=エレキベースのセト・ショーストレムとのデュオ編。

★きめ細かでトーンは高く仄かに甘い潤いを含んだ、なおかつしなやかな張りや伸びを呈する清潔感に満ちた可憐さも漂うクール&キュート・ヴォイスが、一言一言・一声一声に真心をこめて切々と丁寧に語りかけるようであり、北欧の冴えた冷気を風の如く吹きかけるようでもある、時折ハスキーに掠れる辺りがまたチャーミングな落ち着いた抒情指向演唱をしっとりと優しくも背筋の伸びた凛々しさを絡めつつ流麗に綴って、テンダー・ロマンティック&グルーヴィーな瑞々しい華を成し、リズミックにビートを刻むと同時にギターの役割を兼ねてメロウに憂愁浪漫を映し出すエレキベースの何げに機略縦横の低音プレイも、安定して頼もしくグルーヴと旨味を醸成した、全体を通じインティメイトな和気やリラクゼーションに溢れながら歯切れよいノリをも湛えるその親密なる語らいにひたすら心地よく、穏やかに浸りきれる中々の極楽内容。

★寛いだ中にもテンポやリズム・スタイルには多様な変化のつけられる、北欧ジャズ特有のクールネスと柔和なハートウォーミングさが自然に並立した、さりげなくメリハリある息の合った以心伝心のフレンドリー&ファンタジック・ドリーミーな行き方が続き、ノイミューラーの歌声に呼吸を合わせてピタリと寄り添いながら結構変幻自在にテイスティーな吟醸ワザを繰り出すショーストレム(elb)のブルージー弾奏も絶えず芳醇に際立つ道程の上で、花形たるノイミューラー(vo)のニュアンスとウィットを感じさせる歌い回しが端正かつノリよく冴え渡って何とも爽やかだ。

→基本は一種の"語り節"っぽいナチュラル・リリカルなリキまぬまろやか歌唱を旨とするが、ゆったりリラックスしていながらシャウトっぽくも聞こえてくるブルース色濃いめの独特な動的バラード調の節回しや、転回としてわりかし豊富に盛り込まれる堂々とこなれたスキャット〜ハミング系統の(シャープに張っていながら自然と脱力してもいる)ダイナミック技法、などが奏効してリアル・ジャズ・ヴォーカルらしいキレ味や歯応えが増し、それでいてトータルなアウトラインとしてはあくまで清楚でプリティーでガーリッシュな初々しさの残る生鮮キャラにすんなり着地させる、というそのバランス絶妙な歌声のあり様は好感度抜群で卓越している。ウナります。

1. Alfie (Burt Bacharach / Hal David)
2. Come Give Me Love (Ted Gärdestad / Kenneth Gärdestad)
3. Somehow, Somewhere (Irma Neumüller)
4. Skylark (Hoagy Carmichael / Johnny Mercer)
5. Sång För Den Som Tänker (Alicia Panambi Cubas Tapia)
6. Vinterväg (Seth Sjöström)
7. Brooklyn Sun (Salem Al Fakir)
8. Poppel (Jens Ulvsand / Kristine Heebøll)

Irma Neumüller イルマ・ノイミューラー (vocal)
Seth Sjöström セト・ショーストレム (electric bass) (vocal on 2)

2025年4月スウェーデン-ストックホルムのAtlantis Studio録音

レーベル:Prophone

在庫有り
デジパック仕様輸入盤CD




初々しいフレッシュネスと堂々こなれた練達感を併せ持つクール・キュート系リリカル女性ヴォーカルにブルージー・グルーヴィーなコク旨エレキベースが芳醇に絡む北欧デュオの逸編 輸入盤CD IRMA NEUMÜLLER & SETH SJÖSTRÖM イルマ・ノイミューラー & セト・ショーストレム / COME GIVE ME LOVE[PCD 377]

販売価格: 2,640円(税込)
数量:
商品情報
Prophone

★イルマ・ノイミュラーとセス・ショーストロムは、ベルリンを拠点とするスウェーデン出身のジャズミュージシャン兼作曲家です。2人のコラボレーションは2020年、スクルプス・フォーク・ハイスクールで始まりました。そこで二人はジャズと即興演奏への共通の情熱を通してすぐに意気投合しました。このプロジェクトでは、親密なデュオの雰囲気の中で、ジャズのスタンダード曲、オリジナル曲、そしてスウェーデンのポップスやフォークミュージックのレパートリーから選りすぐりの名曲を演奏します。

★イルマとセスの、ミュージシャンとして、そして個人としての対比が探求されます。その結果、楽曲と彼ら自身の両方に新たな光を当てる、ユニークで親密なサウンドが生まれました。ここ数年、イルマとセスはスウェーデン国内および北欧各地の様々なアンサンブルで演奏し、北欧のジャズ・シーンで名を馳せています。

★イルマ・ノイミュラー Irma Neumüller は、2024年に『Introducing Irma Neumüller』(PCD 329)でアルバム・デビュー。スウィング感と高揚感に加え情緒的な気分も漂わせる歌が、たちまち聴衆を虜にすると言われる彼女のステージを彷彿とさせました。
第2作『Come Give Me Love』は、ベーシストのセト・ショーストレム Seth Sjöström とのデュオによるアルバムです。ともにジャズと即興をこよなく愛するふたりのコラボレーションは、2020年にスクルプ国民高等学校で始まり、活動の拠点をベルリンに移してからは、いっそう強い結びつきを示しています。このプロジェクトでは、ジャズのスタンダード曲、スカンディナヴィアのポップとフォークのレパートリーから選んだ、ふたりの気に入りの曲と、オリジナル曲によるプログラムが組まれました。

★バート・バカラック&ハル・デイヴィッドの《アルフィー》、「ぼくの望みをなんでもかなえてくれる、隣に住む、ぼくと同じ青い目の娘」と歌うイェーデスタード兄弟のヒット曲《Come Give Me Love》、ホーギー・カーマイケルとジョニー・マーサーの《スカイラーク》、アリシア・パナンビ・クーバス・タピアの《Sång för den somtänker》(思慮深い人のための歌)、スウェーデンのシンガーソングライター、サレム・アル・ファキールの《Brooklyn Sun》、デンマークの「Trio Mio」のイェンス・ウルソンとクリスティーネ・ヘーボルの《Poppel》、オリジナルの《Somehow, Somewhere》と《Vinterväg》(冬の道)。「北欧」の親密な雰囲気を醸し出すヴォーカルとベースのデュオ。この録音の後、7月に行われたコペンハーゲン・ジャズフェスティヴァルにも出演し、フレゼリクスベアのジャズハウス「メトロノーメン」の客の心を掴み、幸せな気分にした、と伝わります。