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ホーム2025年9月REVIEW幾分黒っぽい吟醸的アーシー・ソウルと歌心に満ち満ちた精確精細なトロンボーン吹鳴がコク深く暖かに映える現代主流派ハード・バップの謹製品 輸入盤CD MICHAEL DEASE マイケル・ディーズ / FLOW
商品詳細
★Posi-ToneやLe Coq、Origin等よりの諸作で鉄板の評判をとってきた、コンラッド・ハーウィグやワイクリフ・ゴードン、スティーヴ・デイヴィスらより一回り(ハーウィグよりは二回り?)若い世代のトロンボーン奏者としてはライアン・ケバリー辺りと並んでズバ抜けた高い評価と人気を得る、オールラウンドな腕利きの逸材:マイケル・ディーズ(1982年米ジョージア州オーガスタ生まれ)(ミシガン州立大学でジャズ・トロンボーンのプロフェッサーも務める)の、今回は、アルトサックス(人気上昇中の才媛:シャリル・キャシティ)入りのクインテット(ピアノはジェフリー・キーザー!)を基本とした一編。

★温かでまろやか、それでいてピーンと堅固に芯の通った張りや伸びをも呈し、なおかつおぼろに霞む霧笛の如きスモーキー感も湛えた、何とも味のある音色のトロンボーンが、ダウン・トゥ・アースなブルージー・ソウルとバップ由来の敏捷アクション性を絡めつつメリハリを利かせて朗々と哀歓を唄い上げる、人情に満ちたメロディック・プレイを抜群の精確さ・精細さでもって敏活に綴って、コクのある芳醇な魅力を悠々と放ち、ファンキー&アグレッシヴなアルトやシャープ&ソリッドに殺陣ワザをカマしてくる硬派ピアノ、クールで爽やかな中に凛々しいパッションを秘めたフルート、らもトロンボーンとはコントラスト鮮やかに美味しい彩りを加えた、全体を通じ現代流ハード・バップの正統らしい娯楽活劇風の行き方が和気溌溂と続いて、スカッと壮快に昂揚させ、また憩わせる充実の会心打内容。

★歌心とスイング感に潔くポイントを絞り、ブルース・フィーリングやバップ・スピリットも潤沢に備えた、アップトゥデイトなリアル・モード・ジャズの正しい見本のような情味溢れるリリカル・アクション調の邁進が、脇目もふらずまっしぐらに展開され、リズム・スタイルに適宜多様な変化がつけられる辺りにコンテンポラリー感も認められる(そしてそれをブレなく確固と体現するキーザー以下リズム・セクションの安定した敢闘も光る)道程の中、花形主役たるディーズ(tb)を筆頭に銘々の腰の据わったアドリブ活躍が実に鮮やかに大豊作ぶりを見せて胸踊る思いだ。

★ディーズ(tb)の、先ずは何より圧倒的な超絶ハイ・テクニシャンであるにも関わらず決してそれと意識させることなく、"歌うセンス"も抜群に幾分黒ささえ感じさせるアーシー・バッパーの本領をチョチョイのチョイの余裕を絶やさず軽々発揮した、小粋でイナセで懐の広そうな語り口の妙が殊の外傑出して冴え渡っていて見事で、また、モーダル・ファンクっぽい熱情孕む勇ましめのアプローチが最得意のキャシティ(as)や、苦味走ったパーカッシヴなハード・アクション攻勢とブロック・コードを使った洒脱な寛ぎファンキー節の対比が絶妙のキーザー(p)、らの立ち働きも各々得難い煌めきを放つ。

★加えて、ディーズがベースを弾くピアノ・トリオ曲#06での、ディーズのベーシストとしてのこってり味の非凡さ並びにジェフリー・キーザーを差し置いて全く迷わずいささかも悪びれない見せ場の独占ぶり(ピアノ・トリオなのにキーザーは主に伴奏役?)、にもちょっとこう、思い懸けずウナるものがある。

01. ST In The House (M. Dease) 5:14
02. New Girl (D. Pearson) 4:59
03. Grand Seiko (M. Dease) 5:51
04. Cardboard (C. Parker) 7:08 (tb-p-b-ds quartet)
05. Financier (M. Suzuki) 4:48
06. The Rodfather (M. Dease) 6:20 (p-b-ds trio)
07. Recife's Blues (C. Roditi) 5:00
08. Not The Norm (M. Dease) 6:17
09. Love's Lament (S. Cassity) 6:25
10. Entitlement (M. Dease) 6:09
11. Haru No Kaze (G. Keezer) 5:46

Michael Dease (trombone except 06) (bass on 06)
Sharel Cassity (alto saxophone except 02, 04, 06, 11) (flute on 02, 11)
Geoffrey Keezer (piano)
Jared Beckstead-Craan (bass except 06)
Gary Kerkezou (drums)
Shane Karas (tenor saxophone on 09)

2023年9月3日米NYブルックリンのAcoustic Recording録音
2025年作品

レーベル:Posi-Tone

在庫有り
輸入盤・見開き紙ジャケット仕様CD



幾分黒っぽい吟醸的アーシー・ソウルと歌心に満ち満ちた精確精細なトロンボーン吹鳴がコク深く暖かに映える現代主流派ハード・バップの謹製品 輸入盤CD MICHAEL DEASE マイケル・ディーズ / FLOW[PR 8273]

販売価格: 2,420円(税込)
数量:
商品情報
POSI-TONE

★今や各レーベルから引っ張りだこのトロンボーン奏者、マイケル・ディースがPosi-Toneからリリースする11枚目のアルバム。

★このセッションでは、アルトサックス奏者のシャレル・キャシティやピアニストのジェフリー・キーザーといった旧友をフィーチャーする一方、ベーシストのジャレッド・ベックステッド=クラン、ドラマーのゲイリー・カーケゾウという新メンバーを彼の音楽ファミリーに迎えています。

★最初から最後まで、ディースの演奏は洞察力に富んだ率直さを保ち、オリジナル曲と示唆に富むアレンジメントをバランスよく組み合わせたプログラムが魅力。テクニカルな技量と感情の深さが絶妙に融合し、耳の肥えたジャズファンを魅了します。(新譜インフォより)

Marc Free - producer
Nick O’Toole - mixing and mastering engineer
Michael Brorby - recording engineer
Corey DeRushia - audio editor
recorded September 3, 2023 at Acoustic Recording, Brooklyn, NY
mixed & mastered at Woodland Studio, Lake Oswego, OR
photography by Anna Yatskevich
package design by Greg Hyatt

■2025年作品