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ホーム | LP > 輸入重量盤LPストレートアヘッドな硬派筋の現代流ハード・バップらしいノリと妖しく幻想的な神秘のフューチャー・トリップ感が交錯するドイツ発コンテンポラリー・ジャズのフレッシュ快打! 輸入180g重量盤LP(限定生産) JAKOB BÄNSCH ヤコブ・ベンシュ / ALL THE OTHERS
商品詳細
★先年のデビュー作「Opening」が好評だったドイツ若手トランペット期待の星:ヤコブ・ベンシュ(2003年ドイツ南西部のプフォルツハイム=Pforzheim生まれ)の第2作=小コンボにゲスト陣も加わりつつの組曲仕立ての一編。

★丸っこいソフトネスや脱力的レイドバック感とシャープなキレや張りを一体化させた風な味のある音色のトランペットが、思い切りよく精悍そうに苦味走ったバップ・アクション咆哮を爆裂的に轟かせ、かと思えばフリューゲルに持ち替えてテンダー&ロマンティックにきめ細かく哀愁を映し出したりもする、硬軟兼備のメロディアスでありハード・ビターな険しい面持ちもアリの何げに振り幅に富んだ情動型プレイを敏活滑脱に綴って、ちょっとミステリアスで奥行きある華を成し、サイド陣のある時はハード・バピッシュまたある時はイリュージョナルにこれに絡むバックアップも、的確なメリハリ効果・色彩効果を上手く齎した、全体を通じストレートアヘッド傾向と一種の未来派傾向とが交錯融和する音空間を殊の外フレッシュに愉しませる、鮮度抜群の会心打内容。

★ベンシュ(tp,flh)以下、ピアノ、ギター、ベース、ドラムのレギュラー・メンバー(?)のみで奏されるトラックでは、大凡のところ現代モーダル・ポスト・バップの一典型らしい行き方が推進され(但しギターのZirinaは結構クセ者で、他の面々が真っ当なバップ大会をやってる最中に意表を衝いた不思議なサウンドを繰り出したりする辺りがナイス・アクセント)、そうした局面ではベンシュの凛々しく背筋の伸びた毅然げな硬派ハード・バッパーぶりが遺憾なく発揮され、ひたすらテイスティー・グルーヴィーにノセるが、これにチェレスタやシンセ、アコーディオンとかが加わってくるとそれらが"音響的"に活用され、ベンシュ(tp,flh)やRoever(p)、Zirina(g)のプレイもより妖しい鳴り様を呈して独特の幻想トリップ感が醸成されたりする、というフューチャー・ジャズ調の転回へ推移、そしてアルバム全体が山あり谷ありの大河ストーリーのような一つの組曲として構成される、といった風でそうした周到に練られた道程形成が実に清新で卓抜だ。

★正攻法のハード・バップ・スイング・ナンバーに顕れる気魄と昂揚感もいいが、変化球的トラックにおける、ちょっとウェイン・ショーター辺りにも通じる神秘=ミステリーの情趣とアップトゥデイトなフューチャー感覚を掛け合わせた感じの音場で、ベンシュ(tp,flh)が、半ばサイバー・トリップもしくはアンビエント・タイプの夢幻描写を見せつつしかし根はブルージー・バッパーらしく「本当はハード・バップが演りたくてしようがない」みたいな、自ら設定したサウンド環境の中ジレンマに立つ様子がさりげなく瑞々しい妙味を生んでいる。

★ベンシュと同じくモーダル・バッパーとしての性(さが)を随所で見え隠れさせるRoever(p)の活躍もナイス。あと、クール&キュートにしっとり感を振りまく女性ヴォーカルのZuza Jasinskaの登場場面も格好のオアシス処。

Side A:
1. Ouverture
2. Mephisto
3. Vasudeva
4. Eywa
5. Kauai'o'o

Side B:
1. Maeve
2. Kaonashi
3. Iroh
4. Tano
5. Iroh (Reminescence)

Jakob Bänsch (trumpet, flugelhorn)
Ella Zirina (electric guitar, acoustic guitar)
Niklas Roever (piano except B-3)
Jakob Obleser (double bass except B-3)
Leo Asal (drums except B-3)
Friedrich Paravicini (synthesizer, ondes martenot=電子楽器;keyboard?, celeste on A-1, A-5) (hammond organ on B-1)
Fe Fritschi (accordion on A-4, B-5)
Zuza Jasinska (vocal on B-3)

2024年6月ドイツ-ボンのHansahaus Studio録音

レーベル:Jazzline

御予約商品
輸入180g重量盤LP(限定生産)
入荷予定時期:2025年9月中旬 受注締切:2025年8月21日
※発注先案内の入荷時期を記載しておりますが、入荷時期は予告なく変更になる場合もございます。ご了承くださいませ。



ストレートアヘッドな硬派筋の現代流ハード・バップらしいノリと妖しく幻想的な神秘のフューチャー・トリップ感が交錯するドイツ発コンテンポラリー・ジャズのフレッシュ快打! 輸入180g重量盤LP(限定生産) JAKOB BÄNSCH ヤコブ・ベンシュ / ALL THE OTHERS[LP 31461]

販売価格: 5,200円(税込)
数量:
商品情報
JAZZLINE

☆卓越のテクニックとコンポジションのセンスを持つ若きトランペッター、ヤコブ・ベンシュ第2作!
☆クラシックからジャズ、映画音楽まで多彩な影響を探求!


 卓越した技巧を誇る20歳のドイツ人トランペット奏者・作曲家ヤコブ・ベンシュの第2作。前作『Opening』の発表から約2年、『All the Others』は、構想力をもった組曲仕立てのアルバムとなり、飛躍を感じさせる。
 バンドは前作と同じ面々。音楽的には、ウィントン・マルサリスやメシアン、ラヴェル、またウェイン・ショーターやハービー・ハンコックといったアーティスト/音楽家の影響を受けながら、今回は『アバター』や『千と千尋の神隠し』など映画や架空のキャラクターからの着想を形にした全8曲。実在しない登場人物たちを描きながら、現実の人間に通じるテーマを掘り下げるなど、コンポーザーとしての才能も発揮している。
 これまでの経緯を「自分を“若きトランペットの名手”として前面に出すつもりはありませんでした。むしろ、“心を動かす音楽”の創造者でありたかったのです」と語るハタチ。その言葉にも、大器を匂わせる。(新譜インフォより)