※限定枚数に達しました時点で販売終了
★1974年にプロ入りし、多彩な人脈の中で長らく地道に辣腕を揮ってきた(1980年代後期に一旦引退するも2002年にシーンへ復帰)(1970年代に発表した私家レーベル:Smileの2作品は伝説!)正統実力派モダン・ピアニスト:関根敏行(1955年東京都生まれ)の、本盤は、人気作「Strode Road」の凡そ2ヵ月後=1978年5月12日に吹き込まれ(於・東京、イイノホール)、当時は関根のデビュー・アルバムとして発表された、河上修(b)&山木秀夫(ds)とのトリオによるとことんド真っ当な名演集「ラブ・フォー・セイル」(Audio Lab. Record ALJ 1065)の、オリジナル・マスター・テープから新たに起こしたダイレクト・フル・アナログ・カッティングのLPでの初復刻(CD化は既にされているが現在は入手困難)。
★歯切れのいい鋭角性や硬質感と滑らかな潤いっぽさが渾然一体化した何とも味のある小石タッチのピアノが、軽妙洒脱な寛ぎ小唄風の美メロ・フレーズにバップ・ピアノらしい殺陣アクション節そしてダウン・トゥ・アースなコードワークを加えた、極めてブルース色の濃い"ファンキー・バップ"の典型たる吟醸的プレイを絶えずワンポイントのゆとりを残しつつスイスイと弾み流れるように綴って、めっぽう粋でイナセで風流な滋味ある魅力を放ち、温かで雄弁なベースやシャープかつ精確に空を斬り刻むドラム、らの助演も各々ピタリとツボにハマッた、全体を通じ人情娯楽派ハード・バップ系ピアノ・トリオの見本の如き快進撃が続いて、スッキリと心地よくノセ、また和ませる安心のクリーンヒット内容。
★明快で親しみやすく旨味溢れる歌謡性の表出、並びに安定律動的に規則正しく揺れ躍るクリアーなスイング感の醸成、を変らず二本柱の拠り所とした、ブルース感覚やバップ精神にも事欠かぬ徹底してエンターテイニングかつ徹底してハートウォーミングな和気溌溂の(伝統志向の)行き方が進められ、インティメイトな親密感と開放的おおらかさが自然に並立するひたすら分かりやすく風通しのいい道程の中、よく唄う河上(b)やニュアンス濃やかでキレ味抜群な山木(ds)、の何げに芸達者な活躍も妙味を煌めかせつつ、彼らにガッチリ支えられ、鋭く触発される恰好で、関根(p)の、一貫して軽やかに舞い躍る(或いは泳ぐ?)風な巧まざる正攻法のアドリブ技が、実に瀟洒でシブい、しかも爽やかな、吹き抜ける青嵐のような輝きを呈して全くゴキゲンだ。
→終始リキみを解いた余裕と節度とウィットある半脱力型マイペース歩調を保ち、単音でのブルージーな洒落た歌的節回しと、玉転がし風のブロック・コードを活かしたアーシーな波寄せフレージング、を交差させた、即ちR・ガーランドやG・ハリス辺りの流れを汲むファンキー・バピッシュ路線の正統然とした粋渋アプローチを確たる根幹とし、さてモード色はと云えばちょっとエヴァンス・ライクなスマート・ロマンティック体質の文体が時折現れて上手い清涼剤効果を成すも、すぐまた手癖が出てファンキー街道へ立ち返ってゆく、という、大衆派エンタテインメントの鑑とも云うべきそうした芸風・作風のあり様は美味さ格別・好感度満点。
Side A:
1. I Could Write A Book
2. Detour Ahead
3. Will You Still Be Mine
Side B:
1. The Shadow Of Your Smile
2. Wave
3. Love For Sale
関根 敏行 (piano)
河上 修 (bass)
山木 秀夫 (drums)
1978年5月12日イイノホール(東京都千代田区内幸町)録音
*原盤:Audio Lab. Record ALJ1065
*エンジニア:大村 孝男、半沢 仁、菅野 沖彦
<封入特典>
【初公開】オーディオラボ保管の録音ノートより、レコーディング現場の手書きセッティング図を復刻し封入
レーベル:
Somethin' Cool
御予約商品
2025年10月1日発売予定 受注締切:2025年7月30日
国内制作・限定受注生産LP:ダイレクト・フル・アナログ・カッティング