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ホーム2025年5月REVIEWモーダル・アグレッシヴに熱く歯切れよく躍動するパッショネートなピアノ以下、各人の悔いなくダイナミックに歌いスイングする奮戦が眩く煌めいた現代ハード・バップの会心打ライヴ! 国内制作2枚組CD 小室 響 HIBIKI KOMURO / SINGULARITY シンギュラリティ
商品詳細
★2012年より首都圏シーンでプロ活動を行なってきたピアニスト:小室響(1990年神奈川県横浜市生まれの仙台育ち)のセカンド・アルバムとなる本盤は、坂井紅介(b)&本田珠也(ds)とのトリオに、ゲストとして類家心平(tp)、峰厚介(ts)、井上銘(g)も加わりつつの、2025年2月18&19日横浜のジャズ・スポット・ドルフィーでの公演の模様を捉えた、2枚組の強力ライヴ編=Jazz Spot Dolphyが新たに立ち上げたDolphy Labelの第一弾作品。

★歯切れよくも重厚感をもって前のめりの勢いでもって跳躍疾駆する骨太タッチ・ピアノの熱気みなぎるアクションが、キリッとした精悍な魅力を放ち、これにシンクロしつつ結構ワイルド&ヴァイオレントに手数も多くダイナミズムを叩きつけてくる感じのアタッキングなドラムの爆撃ぶりや、強力にバネを利かせて撥ね躍る弾性に富んだベースのウネり波打ち、もピアノに挑みかかるようにスリル&グルーヴを頼もしく高めきり、またファンク・ジャム風に妖しくも少々やんちゃっぽく暗躍するコンテンポラリーなギターや、苦味走ったハードボイルド・バップの真髄を圧倒的気魄で顕示するトランペット、ミステリアスな夢幻性or思索性とこってり芳醇なコク味+勇猛なド迫力を練達の精確さ&端正さで悠々体現するテナー、らゲスト陣の活躍もそれぞれ鮮烈で濃い彩りを添えた、全体を通じ演者達のアツいパッションの高なりが生々しく伝播してきて壮快に昂揚させられる、白眉の敢闘内容。

★現代流モード系ポスト・バップの本道を突き進む、硬派で雄々しく歌心にも事欠かない躍動型人情肌活劇エンタテインメントの鑑たる真っ向勝負のストレートアヘッド熱演が、独特の逞しい分厚さを伴ってタフ&ストロングに展開してゆき、手を代え品を代え多彩にゲリラ攻勢を掛けてくる本田(ds)の只ならぬハッスルの様も随所で濃厚に妙味を際立たせる中、これに上手く触発され、煽られる恰好で、小室(p)を始めとする銘々の腰を据えて悔いなく完全燃焼するアドリブ奮戦が豊饒なる盛り上がりを呈して、理屈抜きで大いに胸躍らされる。

★小室(p)の、バラードや和みめ路線での爽やかな歌いっぷりもいいが、やはりその本領はダイナミックな立ち回り趣向における、ひたすらハイテンションでエモーショナル&エネルギッシュな灼熱の激情ほとばしる力学的アタック!にこそ遺憾なく発揮されている感があり、マッコイやハンコックらの奏法スタイルを踏まえた上でそれを独自に編み換え、硬質鋭角で敏捷な躍動の中に仄かな哀愁ロマンを香り立たせるという弾鳴キャラには一陣の青嵐の趣があって清々しい限り。

★加えて井上(g)の、ファンク、ロック、フュージョンのテイストを宿したエッジの効き具合も絶妙なシャープネス溢れる攻撃の一方、時折幾分かバップに寄った旨口アプローチも盛り込んで好もしく意表を衝いてくる、そうした「異彩放ち係」を基本的には担ったイキイキと舞い躍る様がゲスト勢の中では一つ抜きん出たインパクトを提供しており、また、類家(tp)や峰(ts)の肝っ玉にいささかもブレるところのない王道ハード・バッパーぶりも絶好調だ。

Disc1:
1. Moby-Dick (feat. May Inoue)
2. Fall (feat. Shinpei Ruike)
3. Claro De Luna
4. Cold Flower (feat. Kosuke Mine)
5. Narcissus (feat. May Inoue)
6. Monstera (feat. Kosuke Mine)

Disc2:
1. Dream Puzzle
2. Volkslied (feat. May Inoue)
3. Reflection (feat. Shinpei Ruike & Kosuke Mine)
4. Graduation (feat. May Inoue)
5. Moby-Dick (feat. Shinpei Ruike)

小室 響 Hibiki Komuro (piano)
坂井 紅介 Benisuke Sakai (bass, electric bass?)
本田 珠也 Tamaya Honda (drums)

guest musicians:
類家 心平 Shinpei Ruike (trumpet on Disc1-2, Disc2-3,5)
峰 厚介 Kosuke Mine (tenor saxophone on Disc1-4,6, Disc2-3)
井上 銘 May Inoue (electric guitar on Disc1-1,5, Disc2-2,4)

2025年2月18日,19日横浜 Jazz Spot Dolphyでのライヴ録音

レーベル:Dolphy Label

在庫有り
国内制作2枚組CD


モーダル・アグレッシヴに熱く歯切れよく躍動するパッショネートなピアノ以下、各人の悔いなくダイナミックに歌いスイングする奮戦が眩く煌めいた現代ハード・バップの会心打ライヴ! 国内制作2枚組CD 小室 響 HIBIKI KOMURO / SINGULARITY シンギュラリティ[DLPY-001/002]

販売価格: 3,350円(税込)
数量:
商品情報
Dolphy Label

ピアニスト小室響が、ジャズレジェンド達と共に自身の音楽を追求!
峰厚介、類家心平、井上銘ら、豪華ゲストを迎え、リズム・セクションは坂井紅介、本田珠也という鉄壁の待望セカンドアルバム。横浜の老舗ジャズクラブ“ドルフィー”発、ドルフィー・レーベル作品、第一弾。

1st アルバム、【Résonance】から 3 年。前作は、ポップスシーンで活躍する高木祥太(BREIMEN)、安藤康平 MELRAW を擁した、バラエティに富み、様々なシーンに向けて発信した内容だった。(発売は PEZ のOhyama”B.M.W”Wataru によるレーベルからリリース。)
対して、今作はジャズ界の重鎮、坂井紅介、本田珠也とのトリオに、若手のホープ井上銘、異彩を放つ類家心平、そしてレジェンド、峰厚介をゲストに迎え、ジャズに対して真摯に向き合った。
自身の父の店、横浜 Jazz Spot Dolphy で 2 日間のライブレコーディングを行い、その中から厳選した内容を高音質で作品化。また、自身が立ち上げた Dolphy Label の記念すべき第一作目となる作品である。
収録曲は前作と同じく、全曲書き下ろしのオリジナル作品。様々な世代のジャズレジェンド達と、信頼するスタッフと共に全身全霊で作り上げた当作品。現在のジャズシーンに一石を投じる内容なのは間違いない。渾身の2枚組アルバム!!

「色濃く残る翳りの中に一筋の蘇る記憶を辿る生々しい音の揺らぎ。技術や知識では計り知れない音魂の塊は常に衝動的であり純音楽である。ここには嘘偽りのない小室響の全てが詰まっている」-本田珠也