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ホーム2025年2月REVIEWアーシー&ソウルフルな極めてブルース色の濃い正統派の吟醸的ギター・プレイが粋に、イナセに堂々の華を成した安心安定のホッと和む旨口世界 輸入盤CD JEFF LIBMAN ジェフ・リブマン / FEET OFF THE GROUND
商品詳細
★米アリゾナ州フェニックスのローカル・シーンで活動を続け、以前もCellar Liveからアルバムを出していた正統派ギタリスト(アリゾナ州立大学でジャズのプロフェッサーも務める):ジェフ・リブマンの、恐らくこれが3作目のリーダー・アルバムと思われる本盤は、過去盤でも組んでいたマイケル・コクール(p)の他、今回は同郷の大御所ルイス・ナッシュ(ds)を迎えたカルテットによる、ウェス・モンゴメリーやグラント・グリーン、ピーター・バーンスタインらにインスパイアされた演奏を聴かせる一編。

★スマート&ジェントルなモード・テイストを湛えたピアノや手を代え品を代え多彩で重厚ダイナミックなドスの利いた攻勢をかけてくるドラム、撥ねと弾みある敏捷な波打ちを見せるベース、らに頼もしくプッシュされながら、シャープなキレのよさと潤んだような旨味を醸す精細トーンのギターが、極めてブルース色の濃い、そして哀愁の歌謡フィーリングにも溢れた吟醸バップ的な正攻法の闊達メロディック・スウィンギン・プレイを簡潔に紡いで、粋渋で余情あるアジな魅力を放ち、幾分控えめな陰影に富んだ立ち働きを手堅くソリッドに貫くピアノの助演もギターとはコントラスト鮮やかにおいしい彩りを添えた、全般にギター主役のハード・バップのお手本のようなよく歌いよくスイングする真っ当快演の連続でひたすら歯切れよく、スッキリと愉しませる好投内容。

★伝統的アメリカン小唄風の明朗で親しみやすい旋律の美と、安定律動性に適量フェイント型スリルも加えたグルーヴ感演出、を何より重視し、十全に醸造されたブルース・センスも潤沢に有する、人情味豊かでシンプル・ストレートなエンタテインメントの本道たる極めて"ハード・バップらしいハード・バップ"大会が嬉々溌溂と楽しげに、かつ和やかに展開され、ただそこにいるだけで圧倒的な大物オーラを放つルイス・ナッシュ(ds)が度々他者を霞ませ主役を喰いかける場面もあるが、これが上手いメリハリ効果・刺激剤効果(+気合注入効果)を好もしく齎す中で、リブマン(g)の、徹頭徹尾腰を据えて真っ向勝負を貫くブルージー・テイスティーこの上なきアドリブ妙技が、中々イナセげでコクのある豊饒映えを見せてゴキゲンだ。

→ベンソン〜グリーン系統もしくはP・バーンスタインにも通じるダウン・トゥ・アース&ソウルフルな黒さ漂うブルース・スタイルを変らず根幹としながら、その線を若干細めてウェス型のオクターヴ奏法やクールなコードワークも加味し、下ごしらえとしてクリスチャン〜ケッセル系バップ・ギターの基本語法も隠し味風に入っていてしっかりと重心・骨芯が担保された、オーソドックスなジャズ・ギターの鑑とも云うべき弾鳴のあり様は安心して聴いていられる揺るぎなさと温もりそして芳醇な味わいに満ちており魅力大。どちらかと云うといささか古典的ともとれるリブマンに比し、いくらかコンテンポラリーめの新風を吹き込むコクール(p)の劇的活躍も光る。

01. No Tears Left To Cry
02. A Sleepin' Bee
03. You're My Thrill
04. Cheese Cake
05. Violets For Your Furs
06. Fooled In The Past
07. The Elbow
08. Love Letters
09. But Beautiful
10. Só Tinha de Ser Com Você

Jeff Libman (electric guitar)
Michael Kocour (piano)
Ben Hedquist (bass)
Lewis Nash (drums)

2023年8月9-10日米アリゾナ州テンピ(Tempe)のTempest Studios録音
2025年カナダ作品

レーベル:Cellar Music (Cellar Live)

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
輸入盤・見開き紙ジャケット仕様CD



アーシー&ソウルフルな極めてブルース色の濃い正統派の吟醸的ギター・プレイが粋に、イナセに堂々の華を成した安心安定のホッと和む旨口世界 輸入盤CD JEFF LIBMAN ジェフ・リブマン / FEET OFF THE GROUND[CM 080624]

販売価格: 2,200円(税込)
数量:
商品情報
Cellar Live

「フィート・オフ・ザ・グラウンド」は、ギタリストのジェフ・リブマンが率いるジャズ・カルテットのアルバムで、ウェス・モンゴメリーやグラント・グリーンといったジャズ・ギターの巨匠にインスパイアされている。

★本作は、ウェス・モンゴメリー、グラント・グリーン、ピーター・バーンスタインといったジャズ・ギターの巨匠たちにインスパイアされたギタリスト、ジェフ・リブマン率いるジャズ・カルテットのアルバムだ。

★ アメリカン・ソングブックの名曲 "A Sleepin' Bee"、"You're My Thrill"、"Violets For Your Furs"、"Love Letters"、デクスター・ゴードンのハード・バップ・クラシック "Cheese Cake "のミクスチャー・アレンジ、アリアナ・グランデのコンテンポラリー・ポップ・ソング "No Tears Left to Cry "のクラッキング・ヴァージョンなど、これらのアーティストが聴き慣れたストーリーを新たな方法で語っているように、リブマンも同じことを試みている。 2曲のオリジナル曲、ゴージャスなバラード、アントニオ・カルロス・ジョビンの珠玉の名曲とともに、『Feet Off the Ground』は最初から最後まで聴く者を魅了する。 リブマンは、アレンジと作曲に加え、メロディーと即興演奏にニュアンス豊かで思慮深いアプローチをもたらしている。

★ ピアニストのマイケル・コクールは、長年ベニー・ゴルソンやジェームス・ムーディーのサイドマンを務めており、ここでは彼のトレードマークである伴奏の腕前と、ソリストとしてのスイングする楽しさを披露している。 ベーシストのベン・ヘドキストは、非常にクリエイティブなプレイヤーであり、作曲家でもあるが、ここではサポートと相互作用の完璧なバランスを見出している。 そして、ジャズ・ドラムの生ける伝説である比類なきルイス・ナッシュが、その比類なき音楽性でグループ・サウンドに貢献している。(レーベルインフォより)

Executive Producer: Jeff Libman & Cory Weeds
Produced by Jeff Libman, Clarke Rigsby & Cory Weeds
Recorded at Tempest Studios, Tempe, Arizona August 9-10, 2023 by Clarke Rigsby
Mixed by Clarke Rigsby
Mastered by Nathan James, Vault Mastering Studios
Photos by Joe Berg and Clarke Rigsby
Graphic design & layout by Tilda Hedwig