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ホーム2024年4月REVIEWソリッド&スクエアーな硬派ハード・バップらしさと北欧吟遊牧歌詩人的ロマネスク・テイストを併せ持ったリリカル・アクション・ピアノの熟成名演、さすが! CD DAG ARNESEN TRIO ダグ・アルネセン / ICE BREAKING
商品詳細
★1970年代から半世紀に渡って活動し、これまで、Odin、Tauras、Resonant、Losen等よりの諸作にいずれも高い評価と幅広い支持を集めてきた、お馴染みノルウェーの人気ヴェテラン・ピアニスト:ダグ・アルネセン(1950年ノルウェー-ホルダラン県ベルゲン生まれ)(ベルゲン違いか?)の、今回は新生トリオによる自作曲集。

★折り目正しく精緻でキレと重みある、一弾一弾丁寧に強度・濃度を保ちながら石を転がしてゆくかのような、適度に硬質で鋭角な、端麗さの中に精悍さも感じさせるクリアー・タッチのピアノが、北欧流フォーキー牧歌調のマイルドな節回しや大筋ではエヴァンスもしくはハンコックの流れを汲んだ耽美的ロマンティック文体と、よりハード&ソリッドなバップ・イディオムやモード・イディオム(またある時はモンク・スタイル)に則った殺陣風の凹凸感ある力学的立ち回りワザ、をバランスよく掛け合わせ、或いは各々切り離して究極を行く、トータルとしてはアクション型リリカル指向の正統らしく詩情豊かだが甘すぎず翳りと苦味ある彫りの深いメロディック・プレイ、を歯切れよく綴ってちょっぴり渋い幽玄漂う典雅な華を(ゆとりをもって中々悠々と)成し、ウォームで雄弁なベースやシャープで粛然と構えるドラムらの機略縦横にしてツボを心得た働きも、実に的確にグルーヴとスリルを強化しきった、全般に現代抒情派ハード・バップの本道たる快演が横溢して清々しく昂揚させ、ノセ、また感動させるスッキリとした会心打内容。

★歌心とスイング感を何より重んじ、フォーク・フレイヴァーに繋がるブルース・フィーリングや伝統的バップ・スピリットも自ずと潤沢に備わった、リズム・スタイルは4ビートからファンクまで当世らしく多様に変移する、幾分ビタースウィートな味わいのバップ美学とリリシズムに貫かれた正攻法勝負の邁進が好テンポで溌溂と展開してゆき、ベース&ドラムの結構ヴォリューミー&ストロングに迫る遊撃鳴動に適宜触発される恰好で、アルネセン(p)の、北欧カラーとメインストリーマー気質を併せ持ったわりかしスクエアーでストイックともとれるアドリブ妙技が簡潔に、かつ行間深く軽々冴え渡っていて見事。

→作曲面こそ北欧の風土色や独自のメディテイティヴな心象スケッチ傾向を感じさせるところもあるものの、一ピアニストとしての弾奏のあり様はロマネスクさ云々よりも至ってストレートアヘッドな主流派ハード・バッパー気質が圧倒的に勝っている印象があり、バップの語法やモンク的奏法を使ったダイナミズム表現も交えながら、基本根幹的には1960年代のハービー・ハンコック辺りに近い"スマート&ジェントルな殺陣力学"を旨としたセンスのいい躍動的フレーズに確たる本領を発揮、そこへノーザン・ユーロ系らしい吟遊詩人風の情緒性を過不足なしに香味っぽく加えて独自のバランスに仕上げる、という、さすがさりげなく十全に年季を積んできたヴェテラン名手ならではの余裕と風格ある浪漫アクション者たるその態は、あくまで明快直球でありつつ何とも云えぬ含蓄に富んでいて絶品だ。

1. A New One 5:48
2. Ice Breaking 4:33
3. Sarah 5:00
4. That's OK 4:52
5. Podstrana 5:40
6. Bim Bam Bom 4:27
7. After Dinner 5:42
8. Jumping Around 4:34
9. A Special Memory 4:18 (p & b duo)
total time 44:54
*all compositions by Dag S. Arnesen

Dag Arnesen (piano)
Magne Thormodsæter (bass)
Øyvind Skarbø (drums except 9)

2023年11月19日-21日ノルウェー-ベルゲンのGriegakademiet Studio録音

レーベル:Losen

在庫有り
見開き紙ジャケット仕様CD


ソリッド&スクエアーな硬派ハード・バップらしさと北欧吟遊牧歌詩人的ロマネスク・テイストを併せ持ったリリカル・アクション・ピアノの熟成名演、さすが! CD DAG ARNESEN TRIO ダグ・アルネセン / ICE BREAKING[LOS 296 2]

販売価格: 2,500円(税込)
数量:
商品情報
LOSEN

好評企画「Norwegian Song」シリーズが人気を呼び、日本でもおなじみのピアニスト、ダグ・アルネセン。
アーネセンの音楽的ルーツをたどりつつ、新鮮な音楽表現を示した新作。


好評企画「Norwegian Song」シリーズが人気を呼び、日本でもおなじみのピアニスト、ダグ・アルネセン。
その音楽の旅はクラシック・ピアノから始まり、美しいベルゲンの音楽遺産、特にエドヴァルド・グリーグのような作曲家/ピアニストたちからインスピレーションを得た美しいタッチを、揺るがぬ個性としています。

『アイス・ブレーキング』は、そのタイトル通り、凍りついた慣習の壁を打ち破るだけでなく、リスナーをクリエイティブな風景に誘いながら、新鮮な音楽表現を届けるアルバム。2曲を除く全曲が新たに書き下ろされたもので、このアルバムは、パフォーマーとしても作曲家としても進化を遂げたことを証明するものとなっています。
メロディラインが魅力的な「A New One」、コード進行の妙味にフォーカスした「After Dinner」愛猫に捧げたチャーミングな「Sarah」等々、作曲能力の奥深さを示すとともに、トリオ編成での新たな表情を垣間見せ、興味はつきません。20年前に作曲された「A Special Memory」を記憶をたどるように取り上げ、アーネセンの音楽的ルーツをノスタルジックに内包させた作品です。(レーベルインフォより)

Recorded November 19– 21, 2023 by Davide Bertolini
at Griegakademiet Studio, Bergen, Norway
Mixed January 17 and 23, 2024
by Davide Bertolini at Griegakademiet, Bergen
Mastered February 2024 by Morten Lund
at Lund’s Lyd, Oslo, Norway

メンバー :
MAGNE THORMODSÆTER マグネ・トルモドセーター (b)
ノルウェーでジャズ・ミュージシャンとして活動。
作曲家、グリーグ・アカデミー(出身地ベルゲン)の准教授でとしても活躍する。
テリエ・リュプダル、ストール・ストーロッケン、パオロ・ヴィナッチャ、カリン・クロッグ、ジョン・サーマンらとの共演歴がある。

ØYVIND SKARBØ オイヴィン・スカルボ (ds)
スカルボはグリーガ・アカデミーのテリエ・イスンセに師事し、ノルウェー、キューバ、ナイジェリアの伝統音楽も研究している。ノルウェーの即興音楽シーンを牽引する存在であり、数多くのバンドのメンバーやオーガナイザーとして活躍している。