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ホーム2024年5月REVIEWダド・モローニも絶好調!ドライヴ感満点にウネり波打つ重厚ベースやファンキー小唄的寛ぎブルース節に妙味を発揮するピアノらが粋渋な煌めきを放つ王道ピアノ・トリオの謹製品 輸入盤CD THE PAT SENATORE TRIO パット・セナトーリ / GROOVIN' IN ROME
商品詳細
★スタン・ケントン楽団やハーブ・アルパート&ザ・ティファナ・ブラスに在籍していたこともある米ウエストコースト・シーンの大ヴェテラン・ベーシスト:パット・セナトーリ(1935年米ニュージャージー州ニューアーク生まれ)は、過去このFresh Soundに幾つか吹き込みを残していた(シダー・ウォルトン&ビリー・ヒギンズとのThe V.I.P. Trio2連作も人気)が、今回はダド・モローニ(p)&ロベルト・ガット(ds)というイタリアのトップ・スター2人と組んだド真っ当なピアノ・トリオ作品。

★太く重厚にウネり這い回りながら地の底深くへ潜り込んでゆくようなベースの何げにドスの利いたドライヴ感溢れる轟動も、絶えずコクのある確固とした魅力を醸し出す中で、キレのよさと滑らかさを併せ持った鮮明かつ精確なタッチのピアノが、ある時はアーシー、ある時はモーダル、またある時はマイルド・ロマンティックに詩的情緒やダイナミックなグルーヴを体現して、スッキリと爽やかな華を成し、ドッシリしたヘヴィーウェイト感とシャープ&スピーディーな速射遊撃力を自在に並行発揮するドラムの敏活ヒット技もアザやかにノリとスリルを高めた、全般に三者がそれぞれ巧まぬさりげなさをもって収まるべき処、ハマるべきツボに見事にハマりきって(→つまりは三位一体の抜群なチームワークの賜物!)正統派ピアノ・トリオの理想的見本とも云える人情娯楽世界を創出し、気持ちよくノセられる誠に鮮麗なる会心打内容。

★歌心とスイング感に潔くポイントを絞り、ブルース・フィーリングやバップ・スピリットも潤沢に備えた、大衆派エンタテインメント指向のリリカル・アクション型ハード・バップの鑑たるシンプル・ストレートこの上なきメロディック・スウィンギン快演、が和気あいあいのインティメイトさと強靭なダイナミズムをもって精悍溌溂と推し進められてゆき、セナトーリ(b)の温もりたっぷりで弾みのいいスピリチュアル・スインギー攻勢も随所で懐深げに妙味を際立たせるが、しかし決して出しゃばることなくあくまでモローニ(p)が主役の任を担ったピアノ・トリオの王道らしい行き方が、単純明快にして自ずと端々に旨味が溢れ出すが如くテイスティー・グルーヴィーに続いて全くゴキゲンだ。

★モローニ(p)の、キラキラした光沢感ある玉転がしタッチの寛ぎファンキー小唄調ブルース節をここぞの切り札に用いて何とも粋渋な「味」を見せる他、奏法の根幹としてはよりソリッド&スクエアーなバップ・イディオムであったりマッコイやハンコックを幾分ソフト・クール化、ジェントル化したようなモーダル・アプローチであったりの力学傾向の強いプレイで道筋の芯を堅牢に固める、という、また時折エヴァンス流儀を硬派バップ方向へシフトさせたような哀愁浪漫描写も見せるがそれもいつしか手癖っぽくイナセなダウン・トゥ・アース路線へ横滑りしてゆく、といった風で、要するに一切の気負いなく十全に磨き抜いてきた"得意ワザ"の披露に自然体で興じきる、そうした殊更に何の変哲もなく無欲恬淡ともとれる流れるような弾鳴のあり様は風流の極み。ガット(ds)の芸達者にして真っ向勝負のバップ・スインガーぶりや、セナトーリ(b)のブルース&バップの権化かつ雄弁なメロディストぶり、にも改めて感服。

01. Hi-Fly (Randy Weston) 6:27
02. You've Changed (Carey-Fischer) 4:07
03. You Stepped Out Of A Dream (Brown-Kahn) 5:08
04. Emily (Johnny Mandel) 4:37
05. Like Someone In Love (Van Heusen-Burke) 6:24
06. You Don't Know What Love Is (Raye-DePaul) 5:04
07. There Will Never Be Another You (Warren-Gordon) 7:20
08. You And The Night And The Music (Schwartz-Dietz) 3:50
09. Skylark (Carmichael-Mercer) 6:06
10. You've (=You'd?) Be So Nice To Come Home (Cole Porter) 7:10
11. Pfrancing (No Blues) (Miles Davis) 6:28

Dado Moroni (piano)
Pat Senatore (bass)
Roberto Gatto (drums)

2023年4月1&2日イタリア-ローマのMy Secret Place録音

レーベル:Fresh Sound

在庫有り
CD



ダド・モローニも絶好調!ドライヴ感満点にウネり波打つ重厚ベースやファンキー小唄的寛ぎブルース節に妙味を発揮するピアノらが粋渋な煌めきを放つ王道ピアノ・トリオの謹製品 輸入盤CD THE PAT SENATORE TRIO パット・セナトーリ / GROOVIN' IN ROME[FSRCD 5069]

販売価格: 2,350円(税込)
数量:
商品情報
FRESH SOUND

★既に2作品を発表していたレーベルFresh Soundより、イタリアのベテラン実力者、ダド・モロニ (p)とロベルト・ガット(ds)とのトリオ録音の依頼を受け、本作は誕生した。

★合計7時間のスタジオ入り、リハーサルや聴き直しが一切ないライブのような録音内容はグルーブ感に溢れた納得のピアノ・トリオ・サウンドとして完成している。

Recorded at My Secret Place in Rome, Italy, April 1 & 2, 2023

Sound engineer: Stefano De Vecchio
Mixed by Luca Bulgarelli
Mastered by Pieter De Wagter
Photography: Juan Carlos Abelenda & Niko Giovanni Coniglio
Graphic design: Rafa Ross
Liner Notes: Pat Senatore

Produced by Senatore-Moroni-Gatto
Executive Producer: Jordi Pujol
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★パット・セナトーリのバイオグラフィ
アメリカ西海岸を代表するベーシスト、パット・セナトーリ。
スタン・ケントン・オーケストラ → レス・ブラウン楽団 → ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラスと人気バンドで活躍後、カリフォルニア州マリブのビーチにジャズクラブ「パスクエールズ」をオープン、1983年まで経営する。1988年には、シダー・ウォルトンとビリー・ヒギンズとのトリオで2作品に参加。

★ミュージシャンとしての活躍の一方、ジャズ・クラブ経営の経験をかわれ、ハーブ・アルバートからジャズ・クラブ「Vibrato Grill and Jazz」のアーティスティック・ディレクターに指名される。ジャズ・クラブ「Vibrato Grill and Jazz」で高品質のジャズ音楽を長年にわたり提供し続ける。「Vibrato Grill and Jazz」退職した今は、長年の夢であったイタリア・ローマへの移住をはたす。