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ホーム2024年2月REVIEW"ブルース"と"スピリチュアル"をキーワードとする清涼なヴィブラフォンやパッショネートなアルトサックスの活躍が精悍に映えた現代硬派モード・ジャズの逸品 CD JOEL ROSS ジョエル・ロス / NUBLUES
商品詳細
★躍進続く新世代ジャズ・ヴィブラフォンの雄:ジョエル・ロス(1996年米イリノイ州シカゴ生まれ)の、Blue Noteでの4作目となる本盤は、イマニュエル・ウィルキンズ(as)やジェレミー・コレン(p)ら馴染みの精鋭連との小コンボ基本(ゲストとしてフルートのガブリエル・ガロが3曲に登場)での一編。

★清涼感や透明感そして潤いに満ちたクリーンかつ半メタリックなトーンも心地よいヴィブラフォンの、ブルース・フィーリングとスピリチュアリティをたっぷり込めてエモーショナルに哀愁を歌う、クールであり情熱的でもある流麗グルーヴィー・プレイが実にコク深い魅力を放ち、一方、絞りの利いた音色で静かだがパッショネートな、一音一音に情魂のこもった軽妙ブロウを繰り出すアルトの働きも、ヴィブラフォンに上手く呼応したイナセげで華やかな個性を揮い、また、どちらかと云うと超然とマイペースで穏やかなスピリチュアル情景を映す折り目正しいピアノや、ジワリと鋭くサスペンスフルに躙り寄るドラム&ベースの自在な遊撃、といった辺りもそれぞれハマるべきツボにピタリとハマりきった、全体を通じ今日流・ロス流スピリチュアル・ジャズの世界を鮮度抜群に愉しませる密度も濃い敢闘内容。

★基本はあくまで現代モード系ハード・バップ・ジャズのオーソドックス・スタイルに則った、「ブルース」と「ブラック・スピリチュアル」をキーワードとする情緒型の滑脱スインギー妙演が中々小気味よく展開され、ピアノ&ベース&ドラムの堅実にしてゲリラ性ある機動ぶりに適宜触発されながら、終始確固と主役の座を死守するロス(vib)や、一歩引いて一ソロイストとしての活躍に興じるウィルキンズ(as)、らの熱さと落ち着きを併せ持ったアドリブ奮戦がフレッシュ・スリリング&テイスティーに冴え渡り、生々しく盛り上がりを見せて壮快だ。

★ロス(vib)の、モダン(バップ)以降からコンテンポラリーまでのジャズ・ヴィブラフォンの様々なスタイルを巧緻に会得し、ブルースとスピリチュアルに特化したかのような冷涼でいてエネルギッシュでもあるその縦横無尽な情動活写プレイが、グルーヴ・テイストとスター性満点の芳醇なる映えを示しており、かたやウィルキンズ(as)の、フレージングはアグレッシヴながらそれを敢えて脱力調子で飄々と綴る感じの、コルトレーンをライト化・ソフト化したが如き悠然たる吹鳴がまた何げに余情豊かな妙味を振るって秀逸。加えて、登場するや音空間に爽やかな涼風をそよ吹かせるガロ(fl)や、マッコイ流儀もこなすもののその本領はクラシック・ピアノとかに底通する荘厳でエレガントなアプローチにこそあり!のコレン(p)、らの端麗さ溢れる活躍もナイス。

01. early
Joel Ross (vibraphone)
Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Jeremy Corren (piano)
Kanoa Mendenhall (bass)
Jeremy Dutton (drums)

02. equinox
Joel Ross (vibraphone)
Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Jeremy Corren (piano)
Kanoa Mendenhall (bass)
Jeremy Dutton (drums)

03. mellowdee
Joel Ross (vibraphone)
Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Jeremy Corren (piano)
Kanoa Mendenhall (bass)
Jeremy Dutton (drums)

04. chant
Joel Ross (piano)
Gabrielle Garo (flute ; overdubbed fl-ensemble)

05. what am I waiting for?
Joel Ross (vibraphone)
Gabrielle Garo (flute)
Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Jeremy Corren (piano)
Kanoa Mendenhall (bass)
Jeremy Dutton (drums)

06. bach (god the father in eternity)
Joel Ross (vibraphone)
Gabrielle Garo (flute)
Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Jeremy Corren (piano)
Kanoa Mendenhall (bass)
Jeremy Dutton (drums)

07. nublues
Joel Ross (vibraphone)
Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Jeremy Corren (piano)
Kanoa Mendenhall (bass)
Jeremy Dutton (drums)

08. ya know?
Joel Ross (vibraphone)
Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Jeremy Corren (piano)
Kanoa Mendenhall (bass)
Jeremy Dutton (drums)

09. evidence
Joel Ross (vibraphone)
Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Jeremy Corren (piano)
Kanoa Mendenhall (bass)
Jeremy Dutton (drums)

10. central park west *nublues (fade)
Joel Ross (vibraphone)
Immanuel Wilkins (alto saxophone)
Jeremy Corren (piano)
Kanoa Mendenhall (bass)
Jeremy Dutton (drums)

Joel Ross (vibraphone except 04) (piano on 04)
Immanuel Wilkins (alto saxophone except 04)
Gabrielle Garo (flute on 04, 05, 06)
Jeremy Corren (piano except 04)
Kanoa Mendenhall (bass except 04)
Jeremy Dutton (drums except 04)

米NYブルックリンのThe Bunker Studio録音
2024年アメリカ作品

レーベル:Blue Note

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
見開き紙ジャケット仕様CD




"ブルース"と"スピリチュアル"をキーワードとする清涼なヴィブラフォンやパッショネートなアルトサックスの活躍が精悍に映えた現代硬派モード・ジャズの逸品 CD JOEL ROSS ジョエル・ロス / NUBLUES[583 7662]

販売価格: 2,400円(税込)
数量:
商品情報
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BLUENOTE

★高い評価を得ているヴィブラフォン奏者、ジョエル・ロスのブルーノート4枚目

■現代で最もクリエイティヴなモダン・ジャズ・グループによる、ジョエル・ロスのプリズムを通したブルースとバラード作品。
アルト・サックスのイマニュエル・ウィルキンス、ピアノのジェレミー・コレン、ベースのカノア・メンデンホール、ドラムのジェレミー・ダットン、そしてスペシャル・ゲストとしてフルートのガブリエル・ガロが参加している。この10曲には、ロスのオリジナル曲7曲のほか、ジョン・コルトレーン(「equinox」、「central park west」)、セロニアス・モンク(「evidence」)の楽曲も収録。

■本作品の起源は2020年に遡る。コヴィッド・パンデミックの最中、ライヴ・パフォーマンスが閉鎖されたため、ロスは学位を取得するためにニュー・スクールに戻った。アルト・サックス奏者のダリウス・ジョーンズが教えていた授業のひとつで、彼は学生にブルースの歴史を掘り下げるよう促した。それでロスは、ブルースとはどういうものなのか、単なる12小節の形式ではないのだと思い知らされた。「精神やエネルギーのようなものだ」とロスは言う。「感情であり、表現なんだ。でも、私たちがすでに発展させてきたリズムのアイデアに忠実でありたいとも思っている」。

■アルバムのリード・シングルとしてリリースされているタイトル曲「nublues」は、ブルースの精神とフリー・ジャズの奔放さを融合させている。「私はバンドにどう演奏するかは指示しない」とロスは言う。「僕が彼らに言っているのは、常につながっていること、そして僕らがやることすべてを互いに関連させることだ。そして、それがどうであれ、ブルースを演奏することだ」。

■この作品で何を伝えたいのかと聞かれると、ロスは躊躇する。「私の個人的な体験が、人々がそれを体験しているときに考えていることであってほしくないのです」と彼は言う。「音楽を聴きに来て、自分のレンズを通して解釈してほしい」とコメント。ブルースについて学び、ブルースの歴史を理解し、このバンドのサウンドとバンド構成を発展させることに集中する旅を楽しんだという。「私にとっては、あらゆる情報に触れ、それがどうあるべきかを見極める旅だった。それは常に続いている。これまでと同じことを続けてきて、それがどのように変化してきたかを知るためのスナップショットなんだ」ともコメント。(新譜インフォより)

Produced by Walter Smith III and Joel Ross
Recorded by Jason Rostkowski and assisted byAlex Conroy at The Bunker Studio,Brooklyn,NY
Mixed by Jason Rostkowski atCycle Studios,Brooklyn,NY
Mastered by Gred Calbi andSteve Fallone at Sterling Sound,Edgewater,NJ
Cover Art by Nick Dahlen
Package Design by Tory Davis at Meat and Potatoes,Inc.