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ホーム2024年1月REVIEW硬質で鋭角そして骨太な重厚感あるダイナミック・ファンキー・バップ・プレイが歯切れよくも強靭に冴える吟醸ピアノ・トリオの濃い快打! 2枚組CD GERALD WIGGINS ジェラルド・ウィギンズ / SWINGIN' WITH WIG - CLASSIC TRIO SESSIONS 1956-1957
商品詳細
★ルイ・アームストロングやベニー・カーターのサイド、リナ・ホーン、ケイ・スター、アーサ・キットらの歌伴などで鮮やかな功績を残した通好みの名脇役であり、リーダーとしても地味だが温もりある洒脱なリラックス筋の芸風で好評を博していた燻し銀ピアニスト:ジェラルド・ウィギンズ(1922年米ニューヨークシティ生まれ、2008年カリフォルニア州エンシノで死去)の、本盤は、1956年から1957年にかけていずれもロサンジェルスで録られたピアノ・トリオ編成(但しボンゴの加わったカルテットも3曲)による演奏をまとめた、→即ち、Crown、Contemporary、Dig、Motif原盤のものにTVショウ出演時の音源や激レアなStereotape音源も加えて、この時期のウィギンズのトリオ名演を集大成したCD2枚組の超充実コレクション。

★鋭いキレや硬質感と滑らかさや潤いを併せ持ち、また石の如き堅牢性や濃い陰影と澄みきった透徹さが表裏を成した、一つ一つの打鍵は非常に力強い、中々味のある鮮明ハード・タッチのピアノが、シャープ&ソリッドに角張った凹凸アクション音を叩きつけてくるような殺陣風の力学的バップ・イディオム奏法を変らず基底に据え、そこへアメリカン小唄っぽい洒脱なメロディック・フレーズや、決して軽くない重厚なコードワークを活用しつつの吟醸的アーシー節などを多々盛り込んで巧くメリハリをつけ、全体としてはゴツゴツした感触の中に旨味をたっぷり湛えた人情娯楽派の典型たるサウンドに仕上げて、シンプル&ハッピーな親しみやすい魅力を放ち、顔ぶれやセッションによってアプローチは異なるものの、ベース&ドラムの堅実な安定律動型だったりよりスリリングな強攻型だったりの闊達サポートも的確にツボにハマりきった、全編リリカル・ハード・バップ系ピアノ・トリオの理想形とも云うべき"ブルース"を基調・根幹とする好演が続いて小気味よくノセ、テイスティーに愉しませる濃密内容。

★歌心とスイング感に潔く主眼を絞り、黒いブルース・フィーリングも潤沢に備える、一貫してピアノ・トリオによる抒情指向ハード・バップの真髄を示した単純明快かつ旨口でキャッチーなごく分かりやすく美味しい晴れ晴れ奏演(一部にはR&Bもしくはロックンロールのインスト物のようなノリノリのリズミカル・グルーヴ路線があったりもする=CD1-#05とか)、が歯切れよく続き、幾分控えめで手堅いジーン・ライト(b)や音量もデカく結構自己主張の強いジョー・コンフォート(b)など、サイドメンの各々芸達者な助演も妙味を際立たせる中で、ウィギンズ(p)の、スクエアーな表層とは裏腹にわりかし多彩な表情変化を見せるアドリブ妙技がバッチリ粋渋に冴え渡ってゴキゲンだ。

★パウエルを出発点とするバップ・ピアノの本道らしい硬角質でダイナミックな立ち回り攻勢を第一の柱とし、ブルース色の強いファンキーな文体、但しファンキーとは云ってもR・ガーランド辺りの軽涼に流れる感じの寛ぎスタイル(そういう行き方も一部にあることはあるが)とは一線を画し、あくまで固く尖ったストロングなタッチを上手く活用しての骨太く分厚いヘヴィーウェイト感あるブロック・コード奏法などのハードめファンキー・プレイ(やはりこれが独自の本領か)、を第二の柱として、一音一音を鋭く強硬に轟かせながらブレなく驀進してゆくそうした弾鳴のあり様〜徹頭徹尾「ブルース命」の芸風は、瀟洒ではあるがウエストコースト系と云うよりは漆黒の吟醸感ある精悍ハード・バッパーの気概をしっかり顕示していて、歯応えも充分。

CD 1:
01. Criss Cross (Gerald Wiggins) 4:21
02. Gray Skies (Gerald Wiggins) 3:20
03. X-15 (Gerald Wiggins) 3:38
04. Gerald's Train (Gerald Wiggins) 5:11
05. Lights Out (Gerald Wiggins) 3:33
06. Narcissus (Ethelbert Nevin) 6:37
07. Frankie And Johnny (Traditional) 5:35
08. One For My Baby (Arlen-Mercer) 4:44
09. The Lady Is A Tramp (Rodgers-Hart) 4:25
10. Serenade In Blue (Warren-Gordon) 4:03
11. My Heart Stood Still (Rodgers-Hart) 3:25
12. Just Squeeze Me & Satin Doll (Duke Ellington) 5:56
13. Blue Wig (Gerald Wiggins) 7:01
14. A Fifth For Frank (Wiggins-Tjader) 2:56
15. How Long Has This Been Going On? (G. & I. Gershwin) 1:59
16. In My Merry Oldsmobile (Gus Edwards) 3:00

CD 2:
01. Love For Sale (Cole Porter) 4:02
02. I Don't Know What Kind Of Blues I Got (Duke Ellington) 6:32
03. De Sylva Wig (Gerald Wiggins) 4:31
04. Laura (Raksin-Mercer) 3:30
05. Surrey With The Fringe On Top (Rodgers-Hammerstein II) 2:42
06. Dinah (Akst-Lewis-Young) 3:30
07. All That's Good (Gerald Wiggins) 5:41
08. The Man That Got Away (Arlen-Gershwin) 5:49
09. Three Little Words (Ruby-Kalmar) 3:28
10. Three O'Clock In The Morning (Robledo-Morse) 3:49
11. Oh, You Beautiful Doll (Nat D. Ayer) 2:46
12. Used To Love You (Harry Von Tilzer) 3:11
13. Dear Old Girl (Buck-Morse) 2:51
14. Trail Of The Lonesome Pine (Harry Carroll) 3:10
15. Ma! She's Making Eyes At Me (Con Conrad) 4:31
16. That Old Gang Of Mine (Rose-Henderson-Dixon) 3:46
17. They Didn't Believe Me (Kern-Rourke) 2:31
18. In My Merry Oldsmobile—Part 1 (Gus Edwards) 1:59
19. In My Merry Oldsmobile—Part 2 (Gus Edwards) 3:13

*出典
CD 1:
#01-#05, from the album “Gerry Mulligan-Chet Baker; Chico Hamilton; Buddy Collette-Gerald Wiggins” (Crown CLP 5289)
#06-#13, from the album “Relax and Enjoy It!” (Contemporary S7595)
#14-#16, from the “Stars of Jazz” TV Show

CD 2:
#01-#09, from the album “Wiggin' with Wig” (Dig J-102)
#10-#18, from the album “Reminiscin' with Wig” (Motif ML-504)
#19, from the reel-to-reel Audio Arts tape "In My Stereoldsmobile" (Stereotape ST-16)

*録音データ
CD1-#01〜#05:
Gerald Wiggins (piano)
Gene Wright (bass)
Bill Richmond (drums)
1956年2月24日米カリフォルニア州ロサンジェルスのModern Records Studio録音

CD1-#06〜#13:
Gerald Wiggins (piano)
Joe Comfort (bass)
Jackie Mills (drums)
1956年10月10日米カリフォルニア州ロサンジェルスのContemporary Studio録音

CD1-#14〜#16:
Gerald Wiggins (piano)
Gene Wright (bass)
Bill Douglass (drums)
Jackie Mills (bongo)
1957年5月6日米カリフォルニア州ロサンジェルス、Stars of Jazz TV Showでのライヴ収録

CD2-#01〜#09:
Gerald Wiggins (piano)
Joe Comfort (bass)
Bill Douglass (drums)
1956年10月15日米カリフォルニア州ロサンジェルスのCapitol Studio録音

CD2-#10〜#19:
Gerald Wiggins (piano)
Gene Wright (bass)
Bill Douglass (drums)
1957年3月6&7日米カリフォルニア州ロサンジェルスのAudio Arts Studio録音

レーベル:Fresh Sound

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
2枚組CD


硬質で鋭角そして骨太な重厚感あるダイナミック・ファンキー・バップ・プレイが歯切れよくも強靭に冴える吟醸ピアノ・トリオの濃い快打! 2枚組CD GERALD WIGGINS ジェラルド・ウィギンズ / SWINGIN' WITH WIG - CLASSIC TRIO SESSIONS 1956-1957[FSRCD 1141]

販売価格: 3,300円(税込)
数量:
商品情報
FRESH SOUND

温もりある軽妙洒脱なリラックス筋の芸風で人気のピアニスト、ジェラルド・ウィギンスが1956年から1957年にマイナーレーベル(CROWN,CONTEMPORARY,DIG,MOTIF)に残した録音、及びTV Show「STARS OF JAZZ」の音源を収録した2枚組CD

★ジェラルド・ウィギンズ(1922-2008)は、ジェリー・ウィギンズ、あるいは親しみを込めて「ウィグ」とも呼ばれ、長い間尊敬されてきたが、見過ごされがちなジャズ・ピアニストだった。レナ・ホーン、ヘレン・ヒュームズ、ケイ・スターのような著名な歌手の伴奏を担当したことで、ジャズの実力よりもむしろ伴奏で、彼は非常に高く評価された。

★ジェラルド・ウィギンスはジャズ・ミュージシャンの中でも地味な存在で、派手な革新者でも華やかなキャラクターでもなかった。しかし、彼のようなミュージシャンがいたからこそ、ジャズという偉大な音楽の美点が生まれたのである。彼のアイドルはアート・テイタムであり、又、テディ・ウィルソンとオスカー・ピーターソンにも敬意と愛情を抱いていた。彼の演奏はまた、エロール・ガーナーやデューク・エリントンを含むモダニストやスタイリストの響きとも共鳴している。

★彼の仕事は、歌手の伴奏から、ルイ・アームストロング、ベニー・カーター、ジェラルド・ウィルソン、ジェリー・フィールディング、ハリー・ジェームスなどのビッグバンドでの演奏まで多岐にわたった。ウィギンズは小さなクラブでのトリオやソロ演奏で多才ぶりを発揮し、さまざまな役割でさまざまなレコーディングに足跡を残した。これこそが、ジェラルド・ウィギンズのジャズ・ミュージシャンとしての姿なのだ。

★ウィギンズの音楽の真髄は、その力強いスイングにあり、繊細さと愉快な遊び心が注ぎ込まれている。この1956年から1957年にかけてのトリオ・セッションは、ウィギンスの才能をより広く理解してもらうことを目的としており、この音源の提供でリスナーは音楽の旅を楽しむことが出来るでしょう。(ジョルディ・プジョル氏による解説)

ALBUM DETAILS
Sources CD 1:
Tracks #1-5, from the album “Gerry Mulligan-Chet Baker; Chico Hamilton; Buddy Collette-Gerald Wiggins” (Crown CLP 5289)
Tracks #6-13, from the album “Relax and Enjoy It!” (Contemporary S7595)
Tracks #14-16, from the “Stars of Jazz” TV Show

Sources CD 2:
Tracks #1-9, from the album “Wiggin’ with Wig” (Dig J-102)
Tracks #10-18, from the album “Reminiscin’ with Wig” (Motif ML-504)
Track #19, from the reel-to-reel Audio Arts tape "In My Stereoldsmobile" (Stereotape ST-16)

The Gerald Wiggins Trio
CD 1 tracks
#1-5: Gerald Wiggins, piano; Gene Wright, bass; Bill Richmond, drums.
Recorded at Modern Records Studio, Los Angeles, February 24, 1956

CD 1 tracks
#6-13: Gerald Wiggins, piano; Joe Comfort, bass; Jackie Mills, drums.
Recorded at Contemporary Studio, Los Angeles, October 10, 1956

CD 1 tracks
#14-16: Gerald Wiggins, piano; Gene Wright, bass; Bill Douglass, drums; Plus Jackie Mills, bongos.
Recorded live at Stars of Jazz TV Show, Los Angeles, May 6, 1957

CD 2
tracks #1-9: Gerald Wiggins, piano; Joe Comfort, bass; Bill Douglass, drums.
Recorded at Capitol Studio, Los Angeles, October 15, 1956

CD 2
tracks #10-19: Gerald Wiggins, piano; Gene Wright, bass; Bill Douglass, drums.
Recorded at Audio Arts Studio, Los Angeles, March 6 & 7, 1957

Sound Engineers: Roy Du Nann (Contemporary), John Kraus (Dig), George Fields (Motif)
Cover photo © Dave Pell–Fresh Sound Archives
New liner notes by Jordi Pujol

Original recordings produced by
Maxwell Davis (CD-1, #1-5),
Lester Koenig (CD-1, #6-13),
Jimmie Baker (CD-1, #14-16),
Sleepy Stein and Johnny Otis (CD-2, #1-9)
and David Axelrod (CD-2, #10-19)

This compilation produced for CD release by Jordi Pujol