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ホーム2024年3月REVIEWモダン・ジャズ・テナーの全歴史を網羅した上で局面局面に的確なサンプリング手腕を揮いきる主役テナーサックスと、飄々と軽やかに宙を舞うマイペースなブルージー・アルトサックスのスリル&生鮮味ある旨口バトル CD WILLIE MORRIS ウィリー・モリス / ATTENTIVE LISTENING
商品詳細
★せんだっての第1作「Conversation Starter」が好評だった、ジュリアード音楽院でジャズサックスの講師を務めながらニューヨークの主流派シーン第一線で精力的に活動を続ける、セントルイス出身の新世代モダン・テナーサックスの実力者:ウィリー・モリスの、今回もまたアルトサックス入りのクインテット(前作とはベース&ドラムがチェンジしている)を基本とした意気揚がるセカンド・アルバム。

★肉太く重厚に唸りを上げるような、逞しい隆々さの中に丸みや柔らかさも潜ませたニュアンスある濃い口トーンのテナーが、ある時はモーダル・アグレッシヴに捲し立てるが如き咆哮で攻めに攻め、またある時はレイジー・デカダン&アンニュイに半脱力調子でしみじみと哀愁を歌う細やかなバラード解釈も見せる、という、トータルとしては強壮さや敏活さを概ね旨とした硬派体質のプレイをパワフルに綴って雄渾なる魅力を堂々と放ち、一方、より甲高くキュッと締まったシャープな音色でもって音数を絞ったブルージー節を紡ぐアルトの追撃も、テナーとはコントラスト鮮やかに軽々と(或いは飄々と)妙味を際立たせた、全体を通じ現代流モード・ジャズ=ポスト・バップの正統らしい苦味走った精悍な進撃が続いて、壮快に昂揚させられる好投内容。

★甘さを控えたハードボイルドなシリアス筋のダイナミック・アクションを基調としているが、歌心や情緒性にも決して事欠かない、硬軟剛柔心得たメリハリある極めてストレートアヘッドな劇的熱演が力強く展開され、リズム・セクションの機略縦横の遊撃的サポートに上手く触発されながら、モリス(ts)やコーネリアス(as)の腰の据わったエモーショナルなアドリブ奮戦が、中々アツく生々しい盛り上がりを見せて胸躍る思いだ。

★モリス(ts)の、バップからモード、M-BASEファンク辺りまでを掌握した上で敢えて新主流派的モーダル・バップ・スタイルに座標を戻した、風な、グリフィン→コルトレーン→ブレッカー系統の流れを汲みながらより軽みや微妙な脱力感を強化したイメージの、パッショネートであり滑脱でもあるわりかしまろやかなブローイングが、時としてはモブレー的純正ハード・バップ・タイプの渋味&ブルース・フレイヴァーをも垣間見せつつコク深く芳醇に冴え渡っており、かたやコーネリアス(as)の、あくまでマイペースで軽やかに宙を舞いアーシー憂歌的フレーズを悠然と唄う吟醸役者ぶりも、事も無くモリスと拮抗していて好インパクト。また、ハンコック〜マッコイ筋の力学攻勢で圧倒したり一転R・ガーランド似の粋なファンキー・バップ技で和ませたりと、デイヴィス(p)のツボを押さえた助演も光る。

01. Water Fountain Of Youth (W. Morris) 6:09
02. Terminal Lucidity (W. Morris) 6:16
03. The Imitation Game (W. Morris) 4:29
04. To Worlds Unknown (W. Morris) 5:40
05. Delusion Of Understanding (W. Morris) 5:21 (ts-p-b-ds quartet)
06. Leaving Paradise (P. Cornelius) 5:50
07. Moving Right Along (J. Davis) 6:36
08. La Mesa (K. Dorham) 5:22 (ts-p-b-ds quartet)
09. Et Tu, Caribou? (P. Cornelius) 5:25
10. Daly Minor Blues (J. Davis) 4:19 (ts & p duo)

Willie Morris (tenor saxophone)
Patrick Cornelius (alto saxophone except 05, 06, 08, 10) (alto flute on 06)
Jon Davis (piano)
Boris Kozlov (bass except 10)
Rudy Royston (drums except 10) (percussion on 06)

2023年2月7日米NYブルックリンのAcoustic Recording録音

レーベル:Posi-Tone

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
見開き紙ジャケット仕様CD


モダン・ジャズ・テナーの全歴史を網羅した上で局面局面に的確なサンプリング手腕を揮いきる主役テナーサックスと、飄々と軽やかに宙を舞うマイペースなブルージー・アルトサックスのスリル&生鮮味ある旨口バトル CD WILLIE MORRIS ウィリー・モリス / ATTENTIVE LISTENING[PR 8254]

販売価格: 2,350円(税込)
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商品情報
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POSITONE

★セントルイスからニューヨークへ進出して精力的に活動を続けるテナー・サックス奏者ウィリー・モリスによるPOSITONEからの2作目。

★今作では、Boris Kozlov (b) Rudy Royston (ds) を迎えて前作とリズムを入れ替えてのクインテット作品。滑らかで丸みを帯びたテナーで、硬軟織り交ぜたアプローチによる現代ジャズ。前作に続き、ピアノのジョン・デイビスが良いアクセントをつけています。

Recorded February 7,2023 at Acoustic Recording,Brooklyn,NY
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