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ホーム2023年9月REVIEWマイルド・スムース&ソフト・ドライヴィングな歌心溢れる芳醇テナー吹鳴と妖艶でブルージーな寛ぎ女性ヴォーカルの優しい融け合い 国内盤SHM-CD JOSHUA REDMAN ジョシュア・レッドマン / WHERE ARE WE +1 ホエア・アー・ウィー +1
商品詳細
★云わずと知れた現代流ジャズ・テナーサックスの最高峰にして個性的スタイリスト=大人気スター:ジョシュア・レッドマン(1969年米カリフォルニア州バークレー生まれ)の、今回は、アーロン・パークス(p)やブライアン・ブレイド(ds)らとのカルテットに加え女性歌手ガブリエル・カヴァッサを大半のトラックでフィーチュア、更にニコラス・ペイトン(tp)、カート・ローゼンウィンケル(g)、ピーター・バーンスタイン(g)、ジョエル・ロス(vib)の豪華ゲスト陣も各々1曲ずつ参入してくる、という色彩感に富んだヴォーカル・アルバム的趣向の意欲(但しリキみは無い)作。

★硬軟剛柔併せ持った太く重みあるトーンのテナーが唸るようにウェイヴを描きつつ一音一音に魂を込め切々と咆哮して味わい濃く威風堂々たる華を成し、又、陰影ある中音域の艶やかヴォイスでミステリアス&スピリチュアルに憂愁を映し出す迫真味充分の女性ヴォーカルや、歯切れよくソリッド&スクエアーに立ち回る抑え役的ピアノ、烈しく慟哭する泣きの利いたギター、清涼感溢れるジェントルなヴィブラフォン、らも各々存在感満点に鮮やかな彩りを添えた、全体を通じレッドマン流のアメリカン・ブルージーな抒情詩世界が敏活滑脱に創出されて、何とも清々しい感動を満喫させてくれる快投内容。

★歌心とスイング感を大切にした現代ハード・バップの正統らしい人情娯楽的行き方を根幹としているが、道程には絶えず柔和なリラクゼーションが底流し、独特の"紀行詩"っぽいリリシズムが漂い続ける、という、バラード・コンセプトともとれる抒情指向の演奏が貫かれており、そうした中でレッドマン(ts)の決してヴォーカルの相手役などではない無双のスター性に満ちた風格&旨味ある活躍と、これにブルース・フィーリング豊かな演唱で拮抗するカヴァッサ(vo)、との和気あいあいとした友好ムードの主役争いがカラフル&テイスティーに充実した見せ場を飾っていて素晴らしい。

★レッドマン(ts)の、ここではワンポイントのゆとりと節度を保って悠々と愉しそうにマイルド・メロディック節を歌い上げる、肩の力の抜けた懐深いロマンティストぶりが超芳醇かつ余情たっぷりに冴え渡っていて、その泰然自若の体を崩さない粋渋でコクのある吹鳴のあり様はさすがの年季と精進を感じさせ卓抜。

★一方カヴァッサ(vo)の、あくまでレッドマンと呼吸を合わせてテンダー&センシティヴそして結構ダウン・トゥ・アースに優しく哀愁浪漫を体現する、中々しっとりとしてもいる妖艶リラクシング歌唱がまたよくわきまえた気品&エレガンスを振りまいて秀逸。

★序盤に現れてやんちゃさやクールイズムを各々発揮するローゼンウィンケル(g)&ロス(vib)、中盤以降で伝統的バップ&ブルースの真髄を見せるペイトン(tp)&バーンスタイン(g)、加えて終始堅実な振る舞いで全体に安定した硬質感を齎すパークス(p)、並びに機略縦横の遊撃力でサスペンスとグルーヴを的確に醸成するブレイド(ds)、らの奮戦も実に鮮麗で好インパクト。あくまで"真っ当な分かりやすいジョシュア・レッドマン"がとことん楽しめる安心の逸品。

01. After Minneapolis (face toward mo[u]rning) (ts-vo-p-b-ds)
02. Streets Of Philadelphia (ts-vo-elg-p-b-ds)
03. Chicago Blues (ts-vo-vib-p-b-ds)
04. Baltimore (ts-p-b-ds)
05. By The Time I Get To Phoenix (ts-vo-p-b-ds)
06. Do You Know What It Means To Miss New Orleans? (ts-vo-tp-p-b-ds)
07. Manhattan (ts-elg-p-b-ds)
08. My Heart In San Francisco (Holiday) (ts-vo-p-b-ds)
09. That's New England (ts-vo-p-b-ds)
10. Alabama (Intro) (solo ts)
11. Stars Fell On Alabama (ts & vo duo)
12. Alabama (ts-p-b-ds)
13. Where Are You? (ts-vo/acg-p-b-ds)
【日本盤限定ボーナス・トラック】
14. Bright Mississippi

Joshua Redman ジョシュア・レッドマン (tenor saxophone)
Gabrielle Cavassa ガブリエル・カヴァッサ (vocal except 04, 07, 10, 12) (acoustic guitar on 13)
Aaron Parks アーロン・パークス (piano except 10, 11)
Joe Sanders ジョー・サンダース (bass except 10, 11)
Brian Blade ブライアン・ブレイド (drums except 10, 11)

*guests:
Nicholas Payton ニコラス・ペイトン (trumpet on 06)
Kurt Rosenwinkel カート・ローゼンウィンケル (electric guitar on 02)
Peter Bernstein ピーター・バーンスタイン (electric guitar on 07)
Joel Ross ジョエル・ロス (vibraphone on 03)

2023年アメリカ作品

レーベル:Blue Note Universal Music Japan

在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします

国内盤・見開き紙ジャケット仕様SHM-CD

マイルド・スムース&ソフト・ドライヴィングな歌心溢れる芳醇テナー吹鳴と妖艶でブルージーな寛ぎ女性ヴォーカルの優しい融け合い 国内盤SHM-CD JOSHUA REDMAN ジョシュア・レッドマン / WHERE ARE WE +1 ホエア・アー・ウィー +1[UCCQ 1191]

販売価格: 2,750円(税込)
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商品情報
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★グラミー賞11度ノミネートの現代最高峰サックス奏者がブルーノートに移籍。
若き天才ヴォーカルをフィーチャーし母国アメリカに捧げる大注目作!

●1991年のセロニアス・モンク・コンペティションで優勝後瞬く間にジャズ界のトップ・プレイヤーに上り詰め、これまでにグラミー賞11度のノミネートを誇る最高峰のサックス奏者のジョシュア・レッドマン。これまでにワーナー、ノンサッチから数々の傑作をリリースしてきた彼が、遂に名門ブルーノートへ移籍。第1作目のアルバムをリリース。

●今作は、自身初となるヴォーカル・プロジェクトで、ヴォーカルとしてガブリエル・カヴァッサをフィーチャー。サマラ・ジョイも輩出したサラ・ヴォーン国際ジャズ・ヴォーカル・コンクールで2019年に優勝した若き天才で、今回その才能を見出されての抜擢となった。コンセプトは「アメリカに対する賛美と批評」で、シカゴやニューオーリンズ、アラバマなどアメリカ国内の特定の場所について歌ったオリジナルやスタンダード曲13曲で構成されている。

★バンドはアーロン・パークス(p)、ジョー・サンダース(b)、ブライアン・ブレイド(ds)という鉄壁の布陣。さらにゲストとしてニコラス・ペイトン(tp)、カート・ローゼンウィンケル(g)、ピーター・バーンスタイン(g)、ジョエル・ロス(vibes)という錚々たる面子が参加。ジャズの歴史に大きな足跡を残してきたジョシュアが、今改めて母国アメリカに捧げる大注目作品だ。
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