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ホーム2023年9月REVIEW生粋ハード・バッパー時代の究極の理想形とも云える粋渋インプロヴァイザーぶりが大豊作の充実を見せた絶頂ライヴ1957! CD MILES DAVIS QUINTET マイルス・デイヴィス / IN CONCERT AT THE OLYMPIA PARIS 1957
商品詳細
★1957年(11月〜12月)、映画「死刑台のエレベーター」のサントラ音楽制作のためにフランスに滞在していたマイルス・デイヴィス(tp)(1926年米イリノイ州オールトン生まれ、1991年カリフォルニア州サンタモニカで死去)は、サントラと同じメンバー(バルネ・ウィラン-ts、ルネ・ユルトルジュ-p、ピエール・ミシュロ-b、ケニー・クラーク-ds)のクインテットを率いヨーロッパ・ツアーを敢行、このパリ-オランピア劇場でのコンサート(11月30日)のライヴ音源は、ほぼ同時期の蘭アムステルダム・コンサートと並んで過去様々なフォーマットで音盤化されてきたが、今回、オランピア公演でのレコーディングが初めてコンプリートな形で、そして可能な限りの高音質で一作品(CDと2枚組重量盤LPの2パターンでリリース)としてまとめられた。

★爆裂性の中にまろやかさを潜ませたオープン・トーン(もしくはシャープにひしゃげたミュート・トーン;→但、ミュートを使うのは冒頭1曲目の前半部のみで、あとは全てオープンで吹いている)で、潤沢な歌心と最高にカッコいいアクション性に溢れたブルージー・グルーヴィー・ブロウを敏捷精悍に紡ぐトランペットの活躍が、鮮度抜群でありながらちょっとスモーキーな翳がよぎる風な余情に富んだ無双の魅力を放ち、幾分ソフトなドライヴ感と微妙な泥臭さを含んだテナー吹鳴や、鋭角的硬質タッチでクール&ソリッドな殺陣ワザを繰り出すピアノの弾奏、らも旨味充分に彩りを添えた、全編これぞ純正ハード・バップの真髄たるテイスティー妙演が連続して情味深くシンプル・ストレートに愉しませてくれる充実内容。

★メロディーの美や歌謡性と安定律動的スイング感、とに潔くポイントを絞り込んだ、人情娯楽派の本道を迷いなく突き進むブルース色も濃い至って真っ当な明快晴朗アクティヴ・リリカル奏演、が歯切れよく展開してゆき、リズム・セクションの手堅くも中々芸の細かい俊敏な立ち働きもガッチリ頼もしく空間基盤を支える中で、ひとたび現れるや眩い"スターのオーラ"で周りを霞ませてしまうほどのマイルス(tp)の、気力もイマジネーションも充実しきった即興妙技があくまで軽やかに飄遊するが如く冴え渡って素晴らしい。

→小粋で渋くてマイルドな唄性に確固と裏打ちされた抒情的メロディック・フレージングと、バップ&ブルースのイディオムを活かしながらマイルス独自のクールで知的な突発奇襲っぽいダイナミズム攻勢理念を反映した機動砲撃ぶり、とを掛け合わせつつクレヴァーに歩を進めてゆく様は、どんなに烈しい大立ち回りの最中にあってさえワンポイントの余裕(〜脱力感)と冷静さを失うことなく特有のレイドバックしたややグルーミーな唯一無二の妙味を悠々と揮いきっており、バラードにおけるテンダーだが決して甘さに流されないピリッと張り詰めた詩情解釈がまた秀逸。

★天空高く飛翔するようなマイルスに比し、ややイモっぽく地の底へ潜り込んでゆく感じのバルネ(ts)や、終始マイペースでスクエアーな強固堅牢スウィンギン・プレイを貫くユルトルジュ(p)、といった辺りもマイルスとはコントラストも鮮やかに個性を発揮していて好印象。

01. Solar (Miles Davis) 7:24
02. Four (Miles Davis) 6:27
03. What's New? (Haggart-Burke) 3:26
04. No Moe (Sonny Rollins) 8:11
05. Lady Bird (Tadd Dameron) 7:25
06. Tune Up (Miles Davis) 4:44
07. I'll Remember April (De Paul-Raye-Johnson) 6:29
08. Bag's Groove (Milt Jackson) 7:29
09. 'Round Midnight (Thelonious Monk) 5:11
10. Now's The Time (Charlie Parker) 6:28
11. Walkin' (Richard Carpenter) 7:18
12. The Theme (Miles Davis) 2:21

Miles Davis (trumpet except 05, 07, 10)
Barney Wilen (tenor saxophone except 03)
René Urtreger (piano)
Pierre Michelot (bass)
Kenny Clarke (drums)

1957年11月30日フランス-パリのオランピア劇場でのライヴ録音

レーベル:Fresh Sound

在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします

デジパック仕様CD

生粋ハード・バッパー時代の究極の理想形とも云える粋渋インプロヴァイザーぶりが大豊作の充実を見せた絶頂ライヴ1957! CD MILES DAVIS QUINTET マイルス・デイヴィス / IN CONCERT AT THE OLYMPIA PARIS 1957[FSRCD 1135]

販売価格: 2,680円(税込)
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商品情報
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★この歴史的なコンサートの録音が、今回初めて全曲収録された。このCDの制作にはリマスターされたオリジナル・テープが使用されており、優れた音質が保証されている。

★ジャズ・ホット』誌のアンドレ・ホデイルは、「マイルス・デイヴィスのこのコンサートは、我々がパリで聴いた中で最も美しいジャズ・コンサートのひとつだった。ケニー・クラーク、ルネ・ウルトレジェ、ピエール・ミシェロ、バルネ・ウィランが見事にサポートし、偉大なトランペッターは多くの場面で最高の演奏を披露した。

★この録音のプロデューサー兼オーナーは、マイルス・デイヴィスをパリに呼び寄せたジャズ・プロモーターの故マルセル・ロマノ。60年以上保管されていたが、ロマノの甥で相続人がこのテープを発見し、フレッシュ・サウンド・レコードに売り込み、商業リリースされることになった。

★このアルバムに収録された音楽は、マイルス・デイヴィスの魅力的で魅惑的なスタイルの見事な証であり、仲間たちの限界を押し広げ、その無限の創造性とインスピレーションを分かち合う彼の比類なき能力を示し、私たちの心に消えない足跡を残した。(レーベルインフォより)

Recorded live at the Olympia, Paris, November 30, 1957

Restored & mastered by Marc Doutrepont
Photos by Jean-Pierre Leloir (digipack front, back and page 2)
Other photos: X
Liner notes by Jordi Pujol

Original recordings produced by Marcel Romano
Source of the original tapes: Laurent Guenoun
Produced for release by Jordi Pujol