ジャズのCD,LPをご紹介します。メジャーからマイナー、自主制作盤までジャズのCD,LPをお届け致します。



catfishrecordsをフォローしましょう

ホーム2023年8月REVIEWタフ&アグレッシヴなテナー咆哮や熱血さとスマートネスを混在させたダイナミック・ピアノ弾奏が華々しく見せ場を飾る現代ストレートアヘッド・ジャズの紛いなき真髄! CD RICHARD BARATTA リチャード・バラッタ / OFF THE CHARTS
商品詳細
★NY主流派シーン第一線で長らく精力的にその英才を発揮してきた(但し一時期音楽の道から離れて映画業界に身を投じていたこともあった)、知る人ぞ知るヴェテラン凄腕ドラマー:リチャード・バラッタ(1950年米ニューヨーク州ポキプシー=Poughkeepsie生まれ)の、Savantからの3作目となる本盤は、前2作でキーマン的存在だったV・ハーリングやP・ボーレンバック、B・オコンネルらに代わって、P・ロスマン(cga,per)以外のメンバーを一新、ジェリー・バーガンジィ(ts)、デイヴィッド・キコスキ(p,elp)、ジョン・パティトゥッチ(b,elb)を迎え入れた、また強力なフレッシュ・ニュー・コンボによる快編。

★シャープかつ精緻に空を斬り刻み、並行して結構荒々しく殴りかかりパンチ・キックをカマしてくる面もある、敏捷ドラムのナヴィゲート手腕・煽り立て手腕が凄味をもってその魅力を際立たせ、圧倒的親分オーラを放ち続ける中で、キュッと引き締まった隆々トーンで屈強げに全力疾走するかのようなアグレッシヴ咆哮を繰り出す雄渾テナーや、ホット・パッショネートでありクール・スマートなところもアリのきめ細やかなる劇的ピアノ、らがしっかり華やいだデリシャス・グルーヴィーな見せ場を繋いでゆく、全編に渡り極めて真っ当なストレートアヘッド・ジャズの鑑とも云うべき正攻法勝負の敢闘が横溢して、スカッと壮快に胸躍らせてくれる会心打内容。

★硬派で凛々しくも歌心&ブルース・フィーリング十二分な現代モード系ハード・バップの正統らしい、歯切れよくもスッキリと整理されたひたすら明快でシンプルな大衆派娯楽活劇調の人情肌スウィンギン・アクション熱演、が精悍にして溌溂調子で展開してゆき、揺るぎなくも雷神の迫力あるバラッタ(ds)や、テイスティーにドライヴするコク旨なパティトゥッチ(b)、エキゾティックに熱っぽいグルーヴを齎すロスマン(cga,per)、らの各々アタッキングな奮戦も随所で頼もしい妙味を発揮する色彩感充分そしてメリハリの利いた道程の中、花形役を担うバーガンジィ(ts)やキコスキ(p)の、悔いなく伸びやかに完全燃焼する腰の据わった(キモも据わった)アドリブ活躍が何とも清々しい盛り上がりを、豊作ぶりを呈してゴキゲンだ。

★両者とも"フィーチャリング・ソロイスト"の任をストレートに完うし、とことん愉しんでいる感じのイキイキしたその真っ向驀進がすこぶる快調で、バーガンジィ(ts)の野太く重量感溢れる(それでいて絶妙に絞りも効いた)音響で勇猛武骨な堂々たる吠えっぷりを見せる"タフガイ"然とした大立ち回りの様が中々壮大に映えており、一方キコスキ(p)の、ここではハンコックやマッコイらの流れを汲んだモーダル・バピッシュ・ピアノの王道を行く力学的気魄とジェントルな耽美的エレガンス混在の闊達プレイに遺憾なく本領を振るいつつ、ラテン・グルーヴ調の局面(#4とか)においてはファンキー&アーシー・フレイヴァーを増強したR&B寄りのソウルマンにも転じて見せる、という、その水を得た魚の如き嬉々とした舞い泳ぎ具合がまた実に鮮麗で出色。

1. Herzog 6:45 (ts-p-b-ds)
2. Molten Glass 4:53 (p-b-ds-per)
3. Blackberry Winter 4:51 (ts-p-b-ds)
4. Peresina 7:39 (p-b-ds-cga/per)
5. Afro-Centric 5:51 (ts-elp-elb-ds-cga/per)
6. Lost 6:34 (p-b-ds)
7. Sombrero Sam 6:34 (ts-p-b-ds-per)
8. Tones For Joan's Bones 5:33 (p-b-ds)
9. Out Of This World 6:39 (ts-p-b-ds)

Jerry Bergonzi (tenor saxophone on 1, 3, 5, 7, 9)
David Kikoski (piano except 5) (electric piano on 5)
John Patitucci (bass except 5) (electric bass on 5)
Richard Baratta (drums)
Paul Rossman (conga on 4, 5) (percussion on 2, 4, 5, 7)

2023年3月14日米ニュージャージー州パラマスのTrading 8's Music録音

レーベル:Savant

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

デジパック仕様CD



タフ&アグレッシヴなテナー咆哮や熱血さとスマートネスを混在させたダイナミック・ピアノ弾奏が華々しく見せ場を飾る現代ストレートアヘッド・ジャズの紛いなき真髄! CD RICHARD BARATTA リチャード・バラッタ / OFF THE CHARTS[SCD 2210]

販売価格: 2,400円(税込)
数量:
商品情報
SAVANT

ジョン・パティトゥッチ参加!
グラミー賞ノミネートドラマー、リチャード・バAラッタによる1年ぶり3枚目となる最新アルバム
60〜70年代にフォーカスを当て、青春時代のジャズ金脈を掘り起こした。

★ニューヨークを拠点に活動するドラマー、リチャード・バラッタによる1 年ぶり3 枚目となる最新アルバム『Off the Charts』がSAVANT RECORDSよりリリース。

★グラミー賞にノミネートされたリチャード・バラッタは、1950 年にニューヨーク州ポキプシーの音楽家庭に生まれた。彼はジャズをメインに12 歳で音楽を始め、サックス、フルート、ドラムを演奏し、最終的にはドラムのみを演奏するように。1973 年にワグナー大学で歴史学の学士号を取得し、ジャック・ディジョネット、ボブ・モーゼス、スティーブ・ハースに師事した後、1975年に音楽のキャリアを追求するためにニューヨークに移住し、それからバラッタは現在、2 つのバンドを率いて活動している。

★今作は、若い頃のバラッタにインスピレーションを与えた有名なジャズナンバーをテーマに、彼なりのフィルターを通して作られた。60 年代と70 年代に演奏されていた要素である、ルーズなジャズからストレート・アヘッド・サウンド、ラテン・グルーヴ、ファンク・ロックまで、さまざまな音楽を包括した一枚。

★セッションメンバーには、ピアニストのデイヴィッド・キコスキ、ベーシストのジョン・パティトゥッチ、テナーサックス奏者のジェリー・ベルゴンジ、パーカッショニストのポール・ロスマンが参加し、バラッタとの相互作用で音楽の魅力を最大限に引き出している。

★ヴィブラフォン奏者、ボビー・ハッチャーソンの『Total Eclipse』(1969 年) に収録されている「Herzog」(n.1) で幕を開ける今作で、バラッタとセッションメンバーは、非対称的なサウンドやり取りでスイングし、演奏に新しい次元を加えている。他にも、バラッタはマッコイ・タイナーの『Expansions』(1970 年) から「Peresina」(n.4)を選曲し、ラテン音楽への愛をキコスキーのピアノで表現している。(新譜インフォより)

Recorded at Trading 8s Music, Paramus, NJ on March 14, 2023