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ホーム2023年7月REVIEW粋でイナセで濃い渋味たっぷりの硬派吟醸バップ・プレイが揺るぎなくタフ&ストロングに会心打を連発する和製旨口ピアノ・トリオの逸品 CD 西田 仁 トリオ HITOSHI NISHIDA TRIO / This is わし vol.1
商品詳細
★20歳でピアノを始め、2009年、第二回神戸ネクストジャズコンペティションで特別賞を受賞、2013年には単身ニューヨークへ渡って武者修行を積み、帰国後はトリオを始めとする自己のグループを率いジャズクラブやホテル、各種イベント等で精力的に演奏活動を行なってきた、主に関西シーンを拠点とするモダン・ピアノの実力者:西田仁(1980年広島生まれの岡山育ち)の、本盤は、仲石裕介(b)&山田玲(ds)とのトリオ体制での、有名ジャズメン・オリジナルやスタンダードをメイン・レパートリーとした中々にアツい敢闘が聴かれる、2021年にリリースされていた(恐らくファースト・?)リーダー・アルバム。

★強固で堅牢で鋭角的キレのよさを呈した、陰影にも富む石を転がすような硬質骨太タッチのピアノが、重心にブレるところのないゴツゴツしたバップ・イディオム型の殺陣風ダイナミック・スウィンギン・アクションや、モード色を加味した熱さとスマートさ混在の哀愁フレージングなど、ブルース・フィーリング並びに歌謡的な美旋律センスもナチュラルに備わった情味濃いアクティヴ・プレイを敏活に綴って、凛々しく晴朗にして雄渾のスケール感と男気ある華を堂々と成し、結構な音量・音圧でワシワシ迫るベース&ドラムの遊撃力充分のサポートも、抜群のグルーヴ&スリル効果+アタック効果を頼もしく発揮した、全体を通じ硬派で粋渋なハード・バップ系ピアノ・トリオの本道ド真ん中を突き進む勇ましい行軍が続いて、スカッと壮快に昂揚させ、また豊かな旨味を満喫させてくれる好演内容。

★精悍毅然げなシリアスさや立ち回りの真剣迫力と、親しみやすく人情味溢れる歌心の豊饒さ、を兼備した、キッチリと堅実かつパワフルに凹凸しつつ律動スイングもする真っ向勝負の大衆派エンタテインメント性満点なハード・バピッシュ熱演、が実にイキイキと軒昂そうに、そして愉しそうに展開され、仲石(b)や山田(ds)の重厚にしてシャープネスみなぎった猛々しいバックアップに上手く刺激を受けながら、西田(p)のドッシリ腰を据えて悔いなくエモーショナルに完全燃焼する屈強で熱いアドリブ奮戦が、殊の外エキサイティングな盛り上がりを、大豊作ぶりを見せて全くゴキゲンだ。

→圧倒的逞しさ、圧倒的タフネスをほとばしらせた重量感あるストロング・ハード・バッパーとも云うべきシンプル・ストレートな確たる芸風が奮いに奮っており、その、キリッとしたソリッド・スクエアー感溢れる伝統的なバップ語法とファンキー筋のこってりコク旨な吟醸的アーシー・ソウルフル節を二本柱とした、力学的気魄も十二分の押せ押せ驀進攻勢はノリにノッていて痛快この上なく、時折転回としてマッコイ系っぽいパッショネート&アグレッシヴなモーダル奏法を使うところもあるものの、いつしかそれが手癖の如く純正バップ・スタイルへ戻って行ったり、バラードでのちょっとナイーヴで朴訥な哀愁描写が次第に熱を帯びてダウン・トゥ・アースな濃い口の音景色に推移したり、などの変遷も含めて、そうした、いい意味でやや不器用な一本気体質の弾鳴キャラのあり様は好感度も説得力も格別のものがある。少々粘っこくスピリチュアルに朗々と唄いまくる仲石(b)のソロも美味いアクセント。

1. Segment
2. Seascape
3. Blue Monk
4. Someday My Prince Will Come
5. Rio
6. After Hours
7. Everytime We Say Goodbye
8. Inception

西田 仁 Hitoshi Nishida (piano)
仲石 裕介 Yusuke Nakaishi (bass)
山田 玲 Akira Yamada (drums)

2021年日本作品

レーベル:Yokohama Reunion

在庫有り
国内自主製作CD


粋でイナセで濃い渋味たっぷりの硬派吟醸バップ・プレイが揺るぎなくタフ&ストロングに会心打を連発する和製旨口ピアノ・トリオの逸品 CD 西田 仁 トリオ HITOSHI NISHIDA TRIO / This is わし vol.1[YRCD 011]

販売価格: 2,500円(税込)
数量:
商品情報
★Pianist. 西田仁の初リーダー作品!

★ベーシスト、仲石裕介、ドラマー、山田玲と共に、Jazz スタンダードを中心に演奏したピアノトリオでの作品。

★アンサンブルはエモーショナル、そしてエキサイティング、西田 仁の音楽に対して真摯に向き合う姿勢
Jazzへの愛、リスペクト溢れ出すサウンド。

●西田 仁
1980年広島生まれ、岡山育ち。神戸市外国語大学中国語学科在籍中20歳でピアノを始める。2009年、第二回神戸ネクストジャズコンペテションで特別賞を受賞。2013年、本場のジャズを学ぶ為に単身ニューヨークへ行く。2017年、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のジャズ演奏シーンでピアニスト役で出演、演奏も担当。国内外の著名なミュージシャンとも共演を重ね、ジャズクラブやホテル、各種イベントで演奏。自身のトリオやグループも結成し、精力的に活動中。

●仲石 裕介
1987年大阪出身。 高校生の時にエレキベースを始め、その後、大森成彦氏の演奏に感銘を受けコントラバスを始める。ユニバーサルスタジオジャパン、関西のホテル、バー、ラウンジで演奏活動を始め、20歳の時上京。 上京後、向井滋春氏のグループ等で活動、 現在、都内横浜を中心に、ウッドベース、エレキベース両刀で、JAZZを中心に様々なライブ、コンサート、レコーディング活動をしている。

●山田 玲
1992年 鳥取県生まれ。アマチュアドラマーの父の影響により幼少の頃から音楽に親しみ、高校卒業後上京する。これまでに小林茂文氏、猪俣猛氏、本田珠也氏、Gene Jackson氏に師事し、18歳よりプロ活動を開始。2012年前田憲男(pf)トリオに初参加。2013年秋満義孝(pf)のバンドに初参加。2014年Florin Niculescu(vln)日本ツアーに参加。2015年大野俊三(tp)バンド加入。同年、TOKUバンドとして台湾ツアーに参加。2016年大西順子(pf)トリオ加入。同年、バンド”たくみの悪巧み”でアゼルバイジャン共和国で行われた「バクージャズフェスティバル」に出演。2017年渋谷伝承ホールで行われたイベント「Jazz@Hall」にて、Nate Smith(ds)と共演。同年、フィリピンで行われた「ASEAN TVフェスティバル」に大林武司(pf)トリオで参加。​2018年菊池成孔"dCprG"に参加。同年、バンド"SK4"でタヒチツアーを行う。2019年渡辺香津美トリオで北京BlueNoteに出演。同年、東京国際フォーラムホールCで行われた「EAST MEETS WEST」に、Will Lee(b)率いるハウスバンドとして参加し、Chris Parker(ds)とのツインドラムを務める。Randy Brecker(Tp)、Mike Stern(Gt)、Sam Moore(Vo)らとの共演を果たす。