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ホーム2023年8月REVIEW鋭く斬り込むエッジの効いたギターやオルガンの変化球アタックと直球勝負に徹した芳醇テナー吹鳴がスリリングに見せ場を競うソウル・ジャズ未来形 CD JOEL HARRISON ジョエル・ハリスン / ANTHEM OF UNITY
商品詳細
ACTやHighNote、Intuition、Sunnyside他よりのコンセプチュアルな諸作に高い評価を得てきた、ニューヨーク・シーンで活躍するヴェテラン個性派ギタリスト:ジョエル・ハリスン(1957年米ワシントンD.C.生まれ)(1961年生まれ説もあり?)の、今回は、グレゴリー・ターディー(ts)、ゲイリー・ヴェルサーチ(org)、ジャック・ディジョネット(ds)という強力な面々と組んだカルテットによる、"オルガン・ジャズ"作品。澄んだ潤いと暗影的濁りの混在した鋭いキレのあるギターが"泣き"を利かせて掻き鳴らされるが如くダイナミックに轟いて突出したインパクトを齎し、ファンキー&ソウルフルな勇み肌のテナー吹鳴や、アーシーでありちょっとメカニカルなところもあるオルガンの怒涛攻勢、手数多くも百発百中のパンチ・アタックを歯切れよくもけたたましくカマしてくるドラムの猛襲、もそれぞれしっかり濃い存在感で四つ巴の対決構図を描ききって見せた、全体を通じブルース・テイストと歌謡性に富む活劇アクション風のグルーヴ大会が連続してスカッと壮快に昂揚させ、豊かな旨味を満喫させてくれる会心打内容。オルガン・ジャズ〜ソウル・ジャズの定番スタイルに則りながらも、ギターやオルガンの必ずしもカタギでないエッジの利いた芸風や、中々うるさく攻め立て捲し立ててくるドラムのモーレツ遊撃、などが奏効して、ノリノリではあるがそう安心してばかりもいられないスリル爆発の突進がシャープ&ソリッドに展開され、メンバー中最も真っ当な"ハード・バップらしいハード・バップ・プレイ"にほぼ終始するターディー(ts)の活躍が、揺るぎない安定剤効果&コク旨効果を発揮し、またディジョネット(ds)の忙しない絨毯爆撃的圧迫ぶりも上手い刺激を成す道程の中で、花形テナーのターディーを凌ぐ主役としての大奮闘を見せるハリスン(g)の、斬り込んでくるようなワイルドなインプロヴィゼーションがひたすらフレッシュ・スリリングに煌めきを放って何とも素敵だ。クリスチャン〜ケッセル系のバップ奏法やベンソン〜グリーン筋のブラック・ソウル・スタイルを消化した上で、敢えてそれらを飛び越えた当世流のファンク・ジャム的グルーヴ技やブルース系ロックの色合い強めなクライング攻勢、をその語り口の根幹に据えた鋭くえぐり込む感じな弾鳴のあり様は、従来のオルガン・ジャズ物には聴かれない攻撃的な魅力に溢れており、またヴェルサーチ(org)の、聴く者の予想をいい意味で裏切りまくり、終始意表を衝いてくる、複雑なマシンを自在に操る風な多角的アクションがまた実に清新で秀逸。ただ一人超然と泰然自若&マイペースの体で明るく正しい(かつ粋でイナセな)直球ハード・バップの道を歩み続けるターディー(ts)の旨口プレイもこれまた全くお見事。

1. Anthem Of Unity 8:17
2. Survival Instinct 4:35
3. The Times They Are A-Changin' 5:30
4. Today Is Tomorrow's Yesterday 5:08
5. Doxy 7:54
6. Migratory Birds 4:21
7. Parvati 8:31
8. Mohawk Valley Peace Dance 6:02

Gregory Tardy (tenor saxophone except 6) (clarinet on 6)
Joel Harrison (guitar)
Gary Versace (hammond B-3 organ) (piano on 3)
Jack DeJohnette (drums)

2022年11月21日米ニューヨーク州ウッドストックのDreamland Studio録音

レーベル:HighNote

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

CD


鋭く斬り込むエッジの効いたギターやオルガンの変化球アタックと直球勝負に徹した芳醇テナー吹鳴がスリリングに見せ場を競うソウル・ジャズ未来形 CD JOEL HARRISON ジョエル・ハリスン / ANTHEM OF UNITY[HCD 7348]

販売価格: 2,400円(税込)
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商品情報
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HIGHNOTE

ジャック・ディジョネット参加!!
ニューヨークを拠点に活躍するギタリスト、ジョエル・ハリソンの最新アルバム
『Anthem of Unity』が登場
ジャズ・ミュージシャンとして最も尖鋭な作品を披露する一期一会のアンサンブル

★ NYを拠点に活躍するギタリスト、ジョエル・ハリソンによる3年ぶり25枚目の最新作『Anthem of Unity』がリリース。
★ジョエル・ハリソンは、1961年、アメリカ/ワシントン DC 生まれのジャズギタリスト/ 歌手 / 作曲家 / 編曲家。ハリソンは、ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、オールマン・ブラザーズ・バンド、そしてダニー・ガットンに影響を受け、1980年代初頭にボストンで本格的にミュージシャン / ギタリストとしてのキャリアを開始。1999 年以来、ニューヨーク市に拠点を置き、ノラ・ジョーンズやダニー・マッキャスリンなどの著名ミュージシャンと共演するなど積極的に音楽活動をしている。
★今作『Anthem of Unity』では、ハリソンのオリジナル曲 6曲に加え、数曲のカバー曲も収録されている。ハリソンが何十年も前に覚えた曲であるソニー・ロリンズの「Doxy」や、ボブ・ディランの「The Times They Are A-Changin’」をジャズ・アルバムに組み込んだ。
★セッションプレイヤーには、B-3 オルガンの名手” ゲイリー・ヴェルサーチ”、ジャズ界屈指の木管楽器奏者”グレッグ・ターディ”と、そして伝説のドラマー”ジャック・ディジョネット”を迎えた。時に優しく、時に激しく、そのインタープレイと有機的且つ直感的なパワーが、アルバム冒頭から掉尾までを貫く。(新譜インフォより)

Recorded at Dreamland Studio, Woodstock, NY on November 21, 2022
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