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ホーム2023年5月REVIEWヨーロピアンならではの翳りあるデリケートな哀愁浪漫風情とストレートアヘッド体質のダイナミック・ブルージー&ソリッド・バピッシュな濃い口吟醸ノリとがガッチリ掛け合わされたリリカル・アクション・ピアノ円熟の至芸! CD LAURENT DE WILDE TRIO ローラン・ド・ウィルド / LIFE IS A MOVIE
商品詳細
★円熟の快調ぶりが清やかに伝わってくるフランスの国際派・進歩派ピアノ名手:ローラン・ド・ウィルド(1960年米ワシントンD.C.生まれ、両親はフランス人)の、トリオによるニュー・アルバム。

★繊細で端正な、透明感と陰影をナチュラルに交差させる半クリスタル・半ストーン風タッチのピアノが、現代ヨーロピアンならではの哀愁詩っぽい情景を結構ハードなダイナミズムも絡めながら敏活に描写してゆく、バランスのとれたモード系リリカル派の正統らしい躍動型メロディック・プレイを流れるような滑脱さ並びに重みをもって紡いで、何とも爽やかな昂揚感溢れる華を成し、一方、シャープに速射パンチキックをカマしてくるドラムやウネウネと太く渦巻きウェイヴを形作るベース、らの圧ある遊撃的サポートも迫真のスリルと旨口のグルーヴを的確に醸成して頼もしい魅力を放った、全般に今日流アクション抒情派の真骨頂とも云うべき精悍軒昂なる好演が連続しスカッと愉しませ、興奮させてくれる会心打内容。

★今時らしくリズム・スタイルはヴァラエティーに富むが一貫して親しみやすく取っ付きやすい歌心の体現=美メロの表出や詩情の活写とダイナミックな律動的ノリのよさの演出、をあくまでキモとしたアクティヴ娯楽活劇調のポエティック奏演がイキイキと、嬉々溌溂げに展開してゆき、ルガール(b)やコントマヌー(ds)のゲリラティックな猛襲力みなぎった攻勢に上手く刺激され、煽られながら、ド・ウィルド(p)の、表情多彩だが骨芯はしっかり据わっていて一切ブレるところのない、さすが十全なる熟成度を感じさせるアドリブ妙技が確固たる濃い口の冴え渡り様を示していて、全くゴキゲンだ。

→先ず何より、変幻自在に多様なビートへ軽々と乗る「リズム感の卓抜さ」並びにどんな時でもダウン・トゥ・アースな吟醸感を絶やさない「ブルース・フィーリングの豊かさ」、という揺るぎない二本柱が確立されているところに無双の安定性・堅固さが顕れており、これにスクエアー・バピッシュだったりモーダル・アグレッシヴだったりの硬質強靭な立ち回り〜殺陣風の躍動力やユーロ系特有のロマネスクな耽美性、翳りある憂きポエティシズム、といった要素が加味されて(また一部ではピアノの内部弦を強烈にハジくような特殊奏法を見せてスリリングに意表を衝いてきたりもして)タフネスとテンダネス混在の瑞々しい弾鳴キャラが巧まず自然に打ち樹てられていて、トータルなアウトラインとしてはヨーロッパらしさも勿論あるもののどちらかと云えば年季を重ねるにつれよりストレートアヘッドなメインストリーマー気質=ハード・バッパー気質へ接近してきたとも思える、その硬派で雄々しくわりかしこってり芳醇でもあるサウンドのあり様は、味わい深さも格別。

1. La Vague (6:19)
2. Back On The Beat (5:11)
3. Life Is A Movie (6:03)
4. Les Paradis Perdus (5:13)
5. Easy Come Easy Go (6:12)
6. Inner Roads (6:36)
7. Get Up And Dance (7:08)
8. Liane Et Banian (5:34)
9. Mes Insomnuits (5:34)

Laurent de Wilde (piano) (probably voice on 9)
Jérôme Regard (double bass)
Donald Kontomanou (drums)

2023年フランス作品

レーベル:Gazebo

在庫有り
デジパック仕様CD


ヨーロピアンならではの翳りあるデリケートな哀愁浪漫風情とストレートアヘッド体質のダイナミック・ブルージー&ソリッド・バピッシュな濃い口吟醸ノリとがガッチリ掛け合わされたリリカル・アクション・ピアノ円熟の至芸! CD LAURENT DE WILDE TRIO ローラン・ド・ウィルド / LIFE IS A MOVIE[AD 7749C]

販売価格: 2,350円(税込)
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商品情報
GAZEBO

★フランスの国際派ピアノ名手:ローラン・ド・ウィルド(1960年ワシントンDC生まれ、両親はフランス人)による最新ピアノトリオ作品。

★音楽人生の紆余曲折=成功や挫折は予想以上に日常の生活を搔き乱します。映画のようにドラマティックな現実、、しかし、これが演奏家にとってのインスピレーション=原動力でもあります。

★今回、Jérôme Regard (b)と Donald Kontomanou (ds)とのトリオ演奏では、雑念を払い、目の前の音楽そのものに集中、3者が織りなす密接な対話によるインタープレイで、演奏の楽しさを味わい尽くす充実の演奏になりました。
★軽やかでいて、芯のしっかりしたウィルドのピアノ・トリオ演奏の信念が、思いの込められたそれぞれの曲に宿り、映画の一シーンのように物語を紡いていきます。