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ホーム2023年5月REVIEWシャープな締まりと爽やかな清涼感を湛えた生鮮アルトサックスのダイナミックで晴れ晴れした歌いっぷりが大船に乗った気分の豊饒映えを見せるウィズ・ストリングス物の真髄名編! CD ERIC ALEXANDER エリック・アレクサンダー / A NEW BEGINNING - ALTO SAXOPHONE WITH STRINGS ア・ニュー・ビギニング - アルト・サクソフォン・ウィズ・ストリングス
商品詳細
★円熟の快進撃が続く現代正統派ハード・バップ・テナーの大人気横綱スター:エリック・アレクサンダー(1968年米イリノイ州ゲイルズバーグ生まれ)の、今回は意表を衝いて全編アルトサックスを吹いた、デヴィッド・ヘイゼルタイン(p)以下馴染みの面々とのワンホーン・カルテットに別録りのストリングスも被ってくるという、"ウィズ・ストリングス"の第2作にしてアルトサックスによるデビュー作となるフレッシュな一編。

★キュッと引き締まった精悍凛々のシャープネスに爽やかな清涼感も自ずとブレンドされた美味トーンのアルトが、ブルース、バップ、モードの各定番イディオムを骨組としながら晴々朗々とひたすらよく歌う吟醸的メロディック・プレイを何とも粋に、流れるような潤滑さで綴ってテイスティー・グルーヴィーこの上なしの風格堂々たる華を成し、ファンキー・フレイヴァーたっぷりのブルージーなピアノや、荘厳でムーディーな奥深い背景音響を形作るストリングス、らの活躍もアクセント効果&ドラマツルギー効果抜群にきららかな魅力を際立たせた、全体としては趣味のいい瀟洒なサロン空間で一服休憩する気分の心地よいリラクゼーション、そして深い旨みが満喫できる白眉の好演内容。

★基本は奇を衒うことなくウィズ・ストリングス物の本道に徹した、即ち歌物やバラードをテンダー&ロマンティックなムード満点に半物語っぽく演じて聴く者をホッと安堵させ、和ませ、寛がせてくれる正攻法のマイルド・メロウな抒情派奏演が貫かれ、華麗なエレガンスと壮大なスケールを湛えたストリングスの鳴動も鮮度抜群に煌めく快調な道程の中で、一座の花形アレクサンダー(as)の、腰を据えて伸びやかに舞い泳ぎ、遺憾なく本領を揮うも、絶えずワンポイントの余裕を残しウィットっぽさを漂わせたアドリブ妙技が、どこまでも流麗滑脱に冴え渡って全く見事。

→レパートリーが歌物中心ということもあって優しさ・ジェントルイズムの強調されたまろやかで洒脱な唄いっぷりを基調とするも、いつものテナー時と同じく音数の多いダイナミック&パッショネートな咆哮を炸裂させる局面もあり上手くメリハリが齎され、がしかしそうした一聴アグレッシヴめのアクションの最中にあっても独特の涼しげなゆとりが失われることはなく、そして何より今回はアルトという楽器を活かしきってチャーリー・パーカー(またある時はマクリーン、ウッズ、キャノンボール)に接近しバップ・アルトの本質に迫るような、陽気でおおらかかつハード・ドライヴィングなウネり吠えワザに殊の外フレッシュな獅子の勇姿・輝きが、魂の躍動が、感動が顕されていて(正に胸のすく思いで)絶品だ。アーシー&ソウルフル加えてソリッド&スクエアーに歯切れよく追い上げてくるヘイゼルタイン(p)の助演もまた芳醇で卓抜。

1. Blues For Diane 4:44 (as-p-b-ds quartet only)
2. Embraceable You 5:42
3. All My Tomorrows 4:56
4. Maybe September 7:20
5. To Love And Be Loved 4:55
6. Anita 3:46
7. She Was Too Good To Me 4:46
8. Too Late Now 5:41
9. Blues For Diane (alternate take) 6:47 (as-p-b-ds quartet only)

Eric Alexander (alto saxophone)
David Hazeltine (piano)
John Webber (bass)
Joe Farnsworth (drums)
*Strings(2-8 only) arranged and conducted by Bill Dobbins

Eric Alexander Quartet:2021年8月28日米ニュージャージー州イングルウッド・クリフスのVan Gelder Recording Studio録音
Strings:2021年12月14日米ニューヨーク州ロチェスターのThe Studios at Linden Oaks録音

レーベル:HighNote

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CD


シャープな締まりと爽やかな清涼感を湛えた生鮮アルトサックスのダイナミックで晴れ晴れした歌いっぷりが大船に乗った気分の豊饒映えを見せるウィズ・ストリングス物の真髄名編! CD ERIC ALEXANDER エリック・アレクサンダー / A NEW BEGINNING - ALTO SAXOPHONE WITH STRINGS ア・ニュー・ビギニング - アルト・サクソフォン・ウィズ・ストリングス[HCD 7342]

販売価格: 2,400円(税込)
数量:
商品情報
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HIGHNOTE

★人気白人テナー奏者エリック・アレキサンダーによる、2枚目のウイズ・ストリングスアルバム。

★ジョー・ファンズワース (b)をはじめ前作と同カルテットを起用しつつ、10代以来触れていなかったアルト・サックスに挑戦した意欲作!!

★人気白人テナー奏者エリック・アレキサンダーの、2019年作『ウィズ・ストリングス』に続く2枚目のウイズ・ストリングスアルバム。同時にアルト・サックスでのデビュー作でもある。

★エリック・アレキサンダーは、ハロルド・メイバーンとの黄金のカルテットで日本でも人気があり、現在もニューヨークのジャズクラブ「Smoke」を中心に活動、世界各地へのツアー等で売れっ子のサックス奏者である。アルトサックス奏者のビンセント・ハーリングらと定期的に来日して好評を博し、サイドメンとしても多くのレコーディングに参加している。

★前作に引き続き、リズムセクションには「One ForAll」のグループでも長年演奏している、デビッド・ヘイゼルタイン (p)、ジョン・ウエバー(b)、ジョー・ファンズワース (b) を起用。カルテットでの録音は伝統のヴァン・ゲルダー・スタジオにて行い、そこに別撮りしたストリングスを合わせた。

★本作のエリック・アレキサンダーは、サックスをテナーからアルトに持ち替えている。10代以来完全に離れてしまい、プライヴェートでさえ一度も手にすることがなかったアルトだが、パンデミック時、プレイする機会が奪われてしまった時間を有効に利用し、再度取り組み始めたのだとか。

★アルトでのデビュー作であり、ウィズ・ストリングスのセカンド・プロジェクトである本作は、シナトラの「All My Tomorrows」、トニー・ベネット「Maybe September」、ナンシー・ウィルソン、ジュディー・ガーランド「Too Late Now」など、親しみ深いスタンダードがズラリと並んでいる。(新譜案内より)