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ホーム2023年4月REVIEW苦味走った理知的ハードボイルド調の行き方の中に親しみやすい人情味やブルース由来の吟醸感もしっかり覗かせる現代正統派モーダル・バップ会心打! CD DAVID COOK デイヴィッド・クック / LOYAL RETURNS
商品詳細
★サンディエゴ(カリフォルニア州)生まれのオハイオ州コロンバス育ち、現在はニューヨーク・シーンで幅広く活躍している敏腕ピアニストにして名アレンジャー=多才人:デイヴィッド・クックの、今回は2管入りクインテットを基本とした一編。

★濃い陰影と艶を湛え、キレがありながらソフトなまろやかさを垣間見せるところもある、トータルとしては硬質性が勝った印象のクリアー・タッチ・ピアノが、思索ムード漂う妖しくもクール・スマートなモーダル・ダイナミック・プレイを繰り出して凛々しく、そして詩情豊かに魅力を放ち、締まりの利いたアグレッシヴなテナーやハードボイルド調のピリッとしたトランペットらも堂々と華を成した、全体を通じシリアスな中にも親しみやすい人情味やブルース由来の吟醸感を潤沢に息づかせたモード系ハード・バップの正統らしい演奏が小気味よく続いて、スッキリと爽快にノセ、また憩わせてもくれる好投内容。

★厳しく引き締まった面持ちでソリッドな鋭角的アクションに徹する面と、明朗で取っ付きやすい歌心をイキイキとシンプルに体現する面、とが好バランスで交差する、リズム・スタイルは今日らしくヴァラエティーに富んだ、基本はあくまでストレートアヘッドな躍動型リリカル路線の一典型たるビタースウィート風味の精悍快演、が歯切れよく展開され、M-BASE派やフューチャー・ファンク辺りまでを通過した上での現代ハード・バップのあり方を探究するようであり、アンサンブルやそのグループ・サウンドはショーターやハンコックが在籍していた頃の1960年代マイルス・クインテットを彷彿とさせる趣もある、という味わい多彩な音景色が描かれてゆく中で、クック(p)を始めとする銘々の表情豊かで清新味溢れるソロ活躍が鮮度抜群に冴え渡って素晴らしい。

★クック(p)の、ハンコックやコリア、ジャレットらの成果を踏まえつつ独自にスタイリッシュされた中々クーリッシュ&ジェントルなダイナミズム表現であったり、モンクに底通するも似てはいない打楽器的ダウン・トゥ・アース節であったり、ブルースマンになりきった粋渋なコクのある半牧歌的ファンキー・プレイであったり、一転して今時らしいポップめのマイルド・メロディック感覚をフル発揮した抒情指向アプローチであったりと、その全てが巧まず絶妙に洗練されていつつ何げに引き出しの多さを軽々示した、そういう甘すぎないスウィンギン・リリシストぶりが大層フレッシュに輝きを、煌めきを放っていて卓抜で、一方、生々しく荒削りな野性味とノーブルな文芸センスのない交ぜになったエネルギッシュ咆哮を炸裂させるウェンデル(ts)や、抑制を効かせたシャープ&スパイシーな寡黙めのブロウを適所に轟かすディザック(tp)、らの活躍も各々スター性&旨味充分に映えており好印象。

1. The Flaw (In My Business Model)
2. Hawks
3. Blues In Muri
4. St. Lawrence (tp-p-per trio)
5. Visitor From Everywhere
6. Party Song
7. Loyal Returns
8. Brighter Places
9. Night Circle (solo piano)

Philip Dizack (trumpet except 9)
Ben Wendel (tenor saxophone except 4, 9)
David Cook (piano) (possibly keyboard on 2)
Matt Clohesy (bass except 4, 9)
Kendrick Scott (drums except 9) (percussion? on 4)

2023年作品

レーベル:Sunnyside

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

CD




苦味走った理知的ハードボイルド調の行き方の中に親しみやすい人情味やブルース由来の吟醸感もしっかり覗かせる現代正統派モーダル・バップ会心打! CD DAVID COOK デイヴィッド・クック / LOYAL RETURNS[SSC 1656]

販売価格: 2,400円(税込)
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商品情報
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SUNNYSIDE

ケンドリック・スコットも参加!
テイラー・スウィフトの音楽監督を務めるピアニスト、デヴィッド・クック
SUNNYSIDEからの1作目

★ニューヨークを拠点に活躍しているピアニスト、デヴィッド・クック。オハイオ州出身で、1999年にニューヨークに移住。ジャズに留まらず、テイラー・スウィフトのような大物ポップ・アーティストの音楽監督も務める。
★ニーボディやフレッド・ハーシュをはじめとする現代的なジャズにインスピレーションを得つつも、メッセンジャーズのような古典的なクインテットサウンドを融合させることに特に惹かれている。
★ブルックリン・ジャズ・アンダーグラウンド・レーベルでの 2 枚のアルバムを経て、本作では、グループのテナーサックス奏者で長年の友人であるベン・ウェンデルをプロデューサーに迎えた。
★メンバーは全員がニューヨークで最も優れたプレイヤー。特に、世界最高のドラマーとの呼び声の高いケンドリック・スコットの流麗なタッチと絶妙なリズムには、酔い痴れること請け合いである。(新譜インフォより)
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