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ホーム2023年2月REVIEW60年代ブルーノートの新主流派路線を今風にアップデートしたような陰影豊かでハードボイルドな旨口の名場面が続出する硬派娯楽編! CD JOE CHAMBERS ジョー・チェンバース / DANCE KOBINA
商品詳細
★1960年代前期より60年に渡って第一線で活躍を続けてきた主流派ドラムの重鎮:ジョー・チェンバース(1942年米ペンシルヴェニア州チェスター生まれ)(ヴァージニア州ストーンエイカー生まれ説もある)の、本盤は、大雑把に見て2種の人脈を曲により使い分けた変動的コンボによる気合の一編。

★シャープな切り口で四方八方から手裏剣を飛ばしてくるが如きドラムの、遊撃力に長けつつスイング感も満点の中々凄味あるヒット攻勢!に上手く触発されながら、クール・スマートで思索性仄めくピアノの慎重かつ端正な立ち居振る舞いや、ちょっとやんちゃっぽくもあるパッショネートな熱いアルトの咆哮、清涼感とメタリックさを併せ持つヴィブラフォンの流麗なる鳴動、硬質で角張った殺陣風のアクション技を粛々とぶつけてくる今一人のピアノの力学表現、鋭いトーンで妖しい瞑想感を醸成するもう一人のアルトのファンタジック・ブロウ、苦味走ったハードボイルド調の躍動の内側からエキゾティックだったりアーシー・ブルージーだったりの陰影に富んだミステリアス・テイストを滲ませるテナーの太い吹奏、などがそれぞれに華と旨味十二分の見せ場を飾って、カラフル&デリシャスな音景色を描き出してゆく、生鮮さ並びにスリルの途切れない敢闘内容。

★硬派で凛々しく勇壮精悍な現代流モード系ハード・バップの本道をまっしぐらに突き進む、意気軒昂なるエモーショナルさ・アグレッシヴさみなぎったダイナミック・スウィンギン熱演が雄々しく展開され、チェンバース自身も深く関わっていた60年代ブルーノートの新主流派路線を彷彿とさせるムードが濃厚に漂う道程の中で、銘々の、腰を据えて伸びやかに、しかも簡潔に悔いなく完全燃焼するアドリブ活躍がテイスティー・グルーヴィーで猛々しい盛り上がりを、豊作ぶりを見せていて実に壮快だ。

★折り目正しくきめ細かに抒情性を探求するジャーマンソン(p)とあくまでソリッド&スクエアーにダイナミズム主義を貫くヴィアル(p)の対照的な2ピアノのあり様が先ずは興趣豊かで、熱血でエネルギッシュな疾駆猛襲を本領とする一方抑えを利かせた粋渋な純正ハード・バッパー面も適宜垣間見せるパワー(as)のシンプル・ストレートめのキャラと、より翳のある考え抜かれ研ぎ澄まされたダーク・メディテイティヴなアプローチに深い妙味を発揮するカーター(as,ts)の変化球的な攻め具合、の2サックス対比にも新味があり、また、クーリッシュ&パーカッシヴに迫るデヴィッドソン(vib)とよりクッキリ鮮明な輪郭をもって(加えて理知的な制御力を強く感じさせつつ)芳醇なる吟醸感あるフレーズを敏活に紡ぐチェンバース(vib)、のヴィブラフォン競合も快調、そして何よりチェンバースのドラムによる、結構ゲリラティックに雷を落として回る風な親分オーラもこってりの猛烈アタックも、全編を通じ大いに奮っていたりと、個人プレーの名場面は圧倒的に充実。

1. This Is New 
Rick Germanson (piano)
Mark Lewandowski (bass)
Joe Chambers (drums)

2. Dance Kobina 
Carolainn Power (alto saxophone)
Michael Davidson (vibraphone)
Andres Vial (piano)
Ira Coleman (bass)
Joe Chambers (drums)
Elli Miller Maboungou (ngoma drums)

3. Ruth 
Marvin Carter (alto saxophone)
Rick Germanson (piano)
Mark Lewandowski (bass)
Joe Chambers (drums)
Emilio Valdes (latin percussion)

4. Caravanserai 
Rick Germanson (piano)
Mark Lewandowski (bass)
Joe Chambers (drums, vibraphone)
Emilio Valdes (latin percussion)

5. City Of Saints 
Carolainn Power (alto saxophone)
Michael Davidson (vibraphone)
Andres Vial (piano)
Ira Coleman (bass)
Joe Chambers (drums)
Elli Miller Maboungou (ngoma drums)

6. Gazelle Suite 
Carolainn Power (alto saxophone)
Michael Davidson (vibraphone, marimba)
Andres Vial (piano, bambos legueros)
Ira Coleman (bass)
Joe Chambers (drums)
Elli Miller Maboungou (ngoma drums)

7. Intermezzo 
Joe Chambers (vibraphone)
Rick Germanson (piano)
Mark Lewandowski (bass)

8. Power To The People 
Marvin Carter (tenor saxophone)
Rick Germanson (piano)
Mark Lewandowski (bass)
Joe Chambers (drums, vibraphone, percussion)
Emilio Valdes (latin percussion)

9. Moon Dancer 
Rick Germanson (piano)
Mark Lewandowski (bass)
Joe Chambers (drums, vibraphone, percussion)

Carolainn Power (alto saxophone on 2, 5, 6)
Marvin Carter (alto saxophone on 3) (tenor saxophone on 8)
Michael Davidson (vibraphone on 2, 5, 6) (marimba on 6)
Rick Germanson (piano on 1, 3, 4, 7, 8, 9)
Andres Vial (piano on 2, 5, 6) (bambos legueros on 6)
Mark Lewandowski (bass on 1, 3, 4, 7, 8, 9)
Ira Coleman (bass on 2, 5, 6)
Joe Chambers (drums except 7) (vibraphone on 4, 7, 8, 9) (percussion on 8, 9)
Elli Miller Maboungou (ngoma drums on 2, 5, 6)
Emilio Valdes (latin percussion on 3, 4, 8)

米ニューヨーク市クイーンズ区アストリアのSamurai Hotel Studio録音
2023年アメリカ作品

レーベル:Blue Note

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

見開きペーパージャケット仕様CD


60年代ブルーノートの新主流派路線を今風にアップデートしたような陰影豊かでハードボイルドな旨口の名場面が続出する硬派娯楽編! CD JOE CHAMBERS ジョー・チェンバース / DANCE KOBINA[459 8364]

販売価格: 2,350円(税込)
数量:
商品情報
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BLUENOTE

★ドラマー/パーカッショニスト/ヴィブラフォン奏者/作曲家であるブルーノートのレジェンドの一人、ジョー・チェンバースの2年ぶりの作品。

■ジャズ、ラテン、ブラジル、アルゼンチン、アフリカ音楽の間の深い音楽的つながりを探求したブルーノートからの3枚目のリーダー作。2021年のアルバム「Samba de Maracatu」に続くこのアルバムは、ピアニストのアンドレス・ヴィアルとの共同プロデュースで、ニューヨークとモントリオールで録音。このアルバムでは、「Gazelle Suite」、「Ruth」、「Caravanserai」などの魅力的なチェンバースのオリジナル曲と、Vial、Kurt Weill、Joe Henderson、Karl Ratzerの楽曲の生き生きとした解釈を紹介している。ジャズとラテン、アフリカ音楽の深い音楽的つながりを探求し、アフリカ系アメリカ人、ブラジル人、アルゼンチン人、中央アフリカ人の音楽から具体的なインスピレーションを受けている。(新譜インフォより)

Produced and arranged by Joe Chambers
Co-produced by Andres Vial
Recorded by James Farber at Samurai HOtel Sutdio,Astoria,NY