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ホーム2023年3月REVIEWノルウェー流のクール・ロマネスクなフォーキー詩情とハード&ダークな苦味走ったダイナミズム傾向とがナチュラルに融け合いを見せる孤高の憂愁ピアノ・トリオ CD EYOLF DALE エイヨルフ・ダーレ / THE WAYFARERS
商品詳細
※同タイトルのLPはリリース時期が変更になり、発売が遅延しております。
継続オーダー中ですので、ご予約の方、今しばらくお待ちくださいませ。

★オスロを主たる拠点としてグローバルに活躍し、過去Inner Ear、Rune Grammofon、Curling Legs、Edition等から着々とリーダー・アルバムを発表して評判を上げてきた、ノルウェーの個性派ピアニスト:エイヨルフ・ダーレ(1985年ノルウェー-テレマルク県シーエンまたはシェーエン生まれ)の、Editionからの5作目となる本盤は、前作と同じ顔ぶれの緊密トリオによる一編。

★折り目正しく流暢でいて歯切れよくクッキリ鮮明な鋭角性や硬質感も備えるクリアー・タッチのピアノが、ちょっと吟遊詩人っぽい独特のフォーキー・ロマンティシズム表現と、ニューエイジ・ミュージック(もしくは現代音楽?)寄りの半幾何学的クール・サロン・ムードの醸成、とを細かに掛け合わせ、更にはごく正攻法のバピッシュなブルース小節も適宜滑り込ませて、唯一無二の憂愁世界を現出させる、という、滑脱で小気味のいいメロディック・アクション・プレイを丹念に繰り出して誠にユニークかつフレッシュな清々しい華を成し、浮遊感を伴いつつじわりと躙り寄ってくるベース&ドラムの変幻自在の遊撃的サポートも、力強いノリと息詰まるサスペンスを生々しく齎して頼もしげに魅力を放った、全編を通じ誰にも似ていない孤高の抒情派演奏がシャープ&ソリッドに続いて瑞々しく感動させられる、白眉の充実内容。

★北欧流フォーク・ジャズの一種と云えそうな、美麗なメロディーと奥深い詩情に彩られた、しかし決して甘くない巧まずして引き締まった表情を保っての精悍なリリカル快演、が敏活に展開してゆき、ザヌッシ(b)やクライヴェ(ds)の攻撃力に溢れインタープレイの迫真性にも富んだ猛襲的バックアップ、に上手く触発されながら、ダーレ(p)の、シリアスな思索性とメロウ・テンダーなポエティシズムが表裏を成し、程好くパーカッシヴな強硬さも加えられた苦い翳りあるアドリブ妙技が、清新で余情豊かな冴えを見せて秀逸だ。

→ノルウェーの風土や民族性に立脚したと思しきヨーロピアン・ロマネスクな半牧歌的ポエティックさが終始その文体に顕れるが、甘さは控えめでピリッとしたビター・スパイス感が打楽器調のハード・アクション・フレーズによって覿面に醸し出され、トータルなアウトラインとしては風雅で深遠なる哀愁情緒と毅然たる厳しい面持ちとが自ずと共存した感じの、陰影も濃い全く独自の硬質唯美サウンドが揺るぎなく確固と立ち現れており、1曲1曲はわりかし手短にまとめられる簡潔さ・後腐れなさも含め、そうした一聴角張った固い風合いの内側から馨しく漂ってくる幽玄めいた浪漫の趣やエレガンスが得難い妙味の、ちょっとストイックで何げに含蓄深い弾鳴のあり様は、ワン&オンリーの独創性を痛感させ鮮麗この上なし。

01. The Wayfarer 4:26
02. Woodland Walk 5:19
03. Hidden Treasures 5:41
04. Behind The Curtains 3:06
05. A Current Peace Of Mind 4:24
06. After The Party 2:54 (p & b duo)
07. A Blacksmith's Tale 3:27
08. The Sky At Sunset 3:41
09. Fields Of Kyiv 5:09
10. The Homestead 4:28

Eyolf Dale (piano ; probably except 08) (hammerspinet=ピアノとチェンバロの特質を併せ持った小型の鍵盤楽器 on probably 01,04,05,08) (celesta on ?)
Per Zanussi(bass) (saw = のこぎり? on 01)
Audun Kleive (drums except 06)

2022年3月22-24日ノルウェー-オスロのOslo Concert Hall録音

レーベル:Edition Records

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

三つ折り紙ジャケット仕様CD


ノルウェー流のクール・ロマネスクなフォーキー詩情とハード&ダークな苦味走ったダイナミズム傾向とがナチュラルに融け合いを見せる孤高の憂愁ピアノ・トリオ CD EYOLF DALE エイヨルフ・ダーレ / THE WAYFARERS[EDN 1212]

販売価格: 2,420円(税込)
数量:
商品情報
EDITION RECORDS

ノルウェー人ピアニスト、エイヨルフ・ダーレが前作に続きペア・ザヌッシ(b)と アウドゥン・クライヴェ(d)と作り上げた、トリオ第2弾。北欧のフォーク、クラシック、ジャズの影響を受けた、深い叙情性と情感に満ち感情を揺さぶる1枚。

★ノルウェー人ピアニスト、エイヨルフ・ダーレが『Being』(2021 年)の成功に続き、長年のコラボレーターであるペア・ザヌッシと アウドゥン・クライヴェ と作り上げた、トリオ第2弾。

★エイヨルフ・ダーレは 6 歳よりピアノを始め、グレンランド地方でフリーランスのピアニスト、指揮者、編曲者として働く。2005 年からノルウェー音楽アカデミーでパフォーミングジャズと即興について、ECM の諸作でお馴染みミシャ・アルペリンヨン・バルケらに師事。活躍はノルウェーに留まらず、アメリカ、ドイツ、オランダ、ポーランド、フィンランド、エストニア、デンマーク、スウェーデン、日本、イギリス、アイルランド、イタリア、中国といった国々でツアーや演奏を行っている。2016年発表の『Wolf Valley』がSpellemann Prize(ノルウェーのグラミー賞)にノミネートされるなど、その評価は鰻登り。

★トリオは、デビュー・アルバム「Being」(EditionRecords、2021 年)をリリースして以来、以前にも増して一緒に演奏することが多くなった。本作では、ペア・ザヌッシと アウドゥン・クライヴェがより早い段階から作曲に参加。「深い信頼とコラボレーションをテーマにしている」とエイヨルフ・ダーレは語る。

★北欧のフォーク、クラシック、ジャズの影響を受けた音楽は、深い叙情性と情感に満ち、感情を揺さぶる。(新譜案内より)

Recorded by August Wanngren at Oslo Concert Hall 22nd-24th March 2022.