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ホーム2023年1月REVIEWオーソドックスなハード・バップの本道を粛々と邁進する粋渋ピアノや、軽妙でファンキーなアルト、昔気質の燻し銀的ギターらが鮮やかにワザをキメる爽快娯楽編! オフィシャルCD-R GUIDO MANUSARDI ギド・マヌサルディ / GUIDO MANUSARDI AND FRIENDS
商品詳細
★キャリア半世紀を優に越え80代後半を迎えるも依然元気ハツラツな快活邁進ぶりで大いに(晴れ晴れと)胸躍らせてくれる、イタリアン正統派モダン・ピアノの重鎮:ギド・マヌサルディ(1935年イタリア-ロンバルディーア州キアヴェンナ生まれ)の、馴染みの演奏仲間たちとの小コンボ・セッション編。編成的には、ピアノ・トリオで5曲、アルトサックス入りカルテットで4曲、ギター入りカルテットで4曲、という趣向。

★ゴツッと固くキレのいい、石を転がすような陰影にも富む硬質堅牢タッチのピアノが、伝統的バップ・イディオムを変らず拠り所としながら、ファンキーなブルース的小節やマイルドな哀愁歌謡フレージング、モーダルでスマートなダイナミズム表現、なども自然に絡めてメリハリの利いた半ドラマティックな流れをあくまで軽やかに形作る情緒型のメロディック・プレイ、をイキイキと綴って旨味&洗練味満点の実に風流な華を成し、 ソフト&ライトでいてこってりアーシーなソウル・テイストも振りまくアルトや、厚みのあるソリッドなトーンで律儀一徹げにバップ・アクションを繰り出すギター、らもしっかりテイスティー・グルーヴィーに彩りを添えた、全体を通じ極めて真っ当な直球勝負のエンタテインメント快演が貫かれて歯切れよくノセ、また和ませてくれる安定安心の鉄板内容。

★歌心とスイング感に潔く重点を絞り、ブルース・フィーリングやバップ・スピリットも自ずと潤沢に備わった、硬派勇壮にして気さくな人情味溢れる大衆派娯楽指向のハード・バップ大会、が嬉々としてブレなく迷いなく愉しそうに展開してゆき、ベース&ドラムのツボを心得た堅実かつ精緻なバックアップも光りつつ、好テンポでトントン拍子に進む道程の中で、マヌサルディ(p)の伸びやかで悠然と構えた風な作為なげな流れるが如き即興至芸を始め、銘々の自然体でいて節度を保ったソロ活躍がスッキリ爽やかに豊饒地帯を創出してゴキゲンだ。

★マヌサルディ(p)の、ケレンを排しあくまでナチュラルに、無欲そうにモダン・ジャズ・ピアノの「基本」を頑として守り抜く、骨太く鋭角な殺陣風の王道ダイナミック・バップ・フレージング〜力学攻勢であったり、ファンキー小唄風の軽みあるリラックス節であったり、晴れやかに歓喜を表す歌謡的リリカル・アプローチであったりの、どこまでも分かりやすく親しみやすいシンプル・ストレートなその正攻法の語り口が、腹八分目でサッと簡潔に引き上げる感じの淡麗かつ含蓄深いさすが醸熟の妙味を事も無く揮っていて絶品で、一方、キアラ(as)の、キャノンボールをアク抜きしてヨーロッパ流にソフィスティケートorスタイリッシュしたような現代バップ・アルトの理想形とも云うべき涼やかな吹鳴、並びにガッロ(g)の、クリスチャン〜ケッセル系バップ・ギターのオーソドックス・スタイルを不器用なまでに貫き、時折よりマイルド・ロマンティックな詩的行き方やウェス風のホットなオクターヴ技も盛り込んでくる職人気質っぽい働き、といった辺りも上手く美味なる(そして歯応えある)リフレッシュ効果・リセット効果を上げていてまた好インパクト。

01. Buddy Boo (B. Collette) 5:09 (as-p-b-ds quartet)
02. Al Popo (G. Manusardi) 4:05 (p-b-ds trio)
03. This I Dig Of You (J. Cobbs) 4:50 (g-p-b-ds quartet)
04. People Time (B. Carter) 4:17 (as-p-b-ds quartet)
05. How Deep Is The Ocean (I. Berlin) 4:26 (p-b-ds trio)
06. Old Folks (W. Robinson) 5:16 (g-p-b-ds quartet)
07. When The Sun Comes Out (H. Arlen) 4:28 (as-p-b-ds quartet)
08. If You Could See Me Now (M. Sheehan) 4:23 (p-b-ds trio)
09. On The Green Dolphin Street (= On Green Dolphin Street) (B. Kaper) 6:15 (g-p-b-ds quartet)
10. I Can't Get Started (V. Duke) 7:10 (as-p-b-ds quartet)
11. Blue Bag Piano (G. Manusardi) 5:16 (p-b-ds trio)
12. I Love You (C. Porter) 4:55 (g-p-b-ds quartet)
13. Country Dance (G. Manusardi) 6:56 (p-b-ds trio)

Guido Manusardi (piano)
Roberto Piccolo (double bass)
Gianni Cazzola (drums)
Claudio Chiara (alto saxophone on 01,04,07,10)
Max Gallo (guitar on 03,06,09,12)

2021年作品

レーベル:M & P Jazz

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
オフィシャルCD-R

オーソドックスなハード・バップの本道を粛々と邁進する粋渋ピアノや、軽妙でファンキーなアルト、昔気質の燻し銀的ギターらが鮮やかにワザをキメる爽快娯楽編! オフィシャルCD-R GUIDO MANUSARDI ギド・マヌサルディ / GUIDO MANUSARDI AND FRIENDS[MPJ 202104]

販売価格: 2,580円(税込)
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商品情報
M & P Jazz

★イタリアの正統派ベテラン:ギド・マヌサルディ(1935年イタリアLombardyのキアヴェンナ生まれ)の、本盤はギターとサックスをフィーチャーしたクインテット作品。

★サックスのClaudio ChiaraとギターのMax Galloは、国内ヴィーナスよりリリースのマッシモ・ファラオの諸作でも登場している職人肌のミュージシャン。1950-1960年代米ウエストコースト・サウンドを思わせる風情のあるリラックスした演奏やイタリアジャズ的リリカルなピアノ・トリオ演奏等、長きに渡り、イタリアでジャズ人生を送ってきたマヌサルディの魅力満載です。バディ・コレットやベニー・カーター作曲の渋〜い選曲と叙情性を秘めたオリジナル曲にも注目。