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ホーム2023年1月REVIEW現代ヨーロッパ抒情派筋の耽美的ロマンティシズムや機動アクション性にカラフルな女性ヴォーカル陣の華と色香が加えられた独創世界 CD MARGAUX VRANKEN マルゴー・フランケン / SONGBOOK
商品詳細
★生まれ育ったブリュッセルを拠点に活動を続けているベルギーのコンポーザー肌な女性ピアニスト(兼ヴォーカリスト):マルゴー・フランケン(ベルギーのブリュッセル生まれ)のサード・アルバム。編成はピアノ・トリオを軸とした変動的コンボに、ゲスト・ヴォーカル陣も次々加わって来る色彩感豊かな趣向。

★歯切れよく骨太い角張り感ある陰影豊かなストーン・タッチ・ピアノのソリッド・ダイナミックさと内省的ポエティシズムを並行体現する敏活プレイが、ロマネスク&テイスティー・グルーヴィーに芯の通った魅力を放ち、透明感と冷涼さに富んだ声質によるリリカル歌唱も瑞々しい煌めきを見せた、概ねトータルとしては現代ヨーロッパ抒情派らしい繊細深遠な詩的傾向を基調としながらヴォーカルによる幻夢っぽいファンタジー色やフォーキー牧歌テイストなども加味されて、多彩にして上手い均衡点に落とし込まれた中々ユニークな好演内容。

★欧州耽美路線の典型たる浪漫曲があったかと思えばコンテンポラリー・モード・ジャズの正統らしいバピッシュなリズミカル・アクション趣向も現れたりと、結構振り幅の大きな展開だが一貫して「リリカル」で「メロディアス」な行き方に徹するところには一切ブレがなく、ユーロ系ならではの細やかな機微や奥行きを湛えた機動的ポエムの世界を生鮮度抜群に愉しませてくれる風雅な道程の中で、フランケン(p)の確固たる揺るぎない骨芯の据わり様を呈した硬質感ある弾奏始め、次々と登場してくるゲスト・ヴォーカル陣のカラフルな舞い泳ぎっぷりや、今日感覚溢れるキレのいいギター、滑脱でエモーショナルなサックス、と個人プレーの見せ場も極めて充実していて清新味が途切れない。

★フランケン(p)の、エヴァンス以降の唯美的ロマンティック・スタイルをヨーロピアン化した風なキラキラ感あるクール・スウィート・フレージングと、よりストレートアヘッドな硬派筋のバップ&ブルース・フレイヴァーを強めた力学的ハード・スクエアー技、をバランスよく融和させながらのわりかしカチッとした重み充分の鋭角な語り口が、ある時は甘くテンダーに、ある時は渋くコク旨に冴え渡っていて傑出しており、ヴォーカルに転じてのメディテイティヴに祈るような半スピリチュアルな演唱も大いに感動的、加えて、コンテンポラリー・スタイルで鋭利かつ分厚く空を斬るツェマック(g)、ゆったり悠然と波に乗るテナーとパッショネートで熱いソプラノそして少々やんちゃっぽくファンキーなアルトを的確に使い分けるブルジョワ(ts,ss,as)、ハスキー・ヴォイスでナイーヴ&ドリーミーに宙を躍るエリニ(vo)、おおらかで涼しげなフォーク・テイスト(または正統的ジャズ・ヴォーカルらしいクール・バラード的風趣)を立ち昇らせるクレア(vo)やナヤン(vo)、妖艶でミステリアス&エキゾティックなヨキッチ(vo)、などなど、それぞれにきららかなスター性と旨味を揮いきるソロの名場面が目白押しだ。

01. Ballade (solo piano+vocal)
02. Oneiro (feat. Erini)
03. A Light Within (feat. Stacy Claire, Lior Tzemach, Aneta Nayan)
04. Songbook (feat. Stacy Claire, Aneta Nayan)
05. Back In Schaerbeek (feat. Stacy Claire, Lior Tzemach, Aneta Nayan)
06. Untitled (feat. Lior Tzemach) (instrumental;p & g duo)
07. Good To See You (instrumental)
08. Distance (instrumental)
09. Song For Tamara (feat. Tamara Jokic)
10. Goodbye (feat. Stacy Claire)

Margaux Vranken (piano, composition, arrangement) (vocal on 01 / possibly on 03?,04?,05?)
Fil Caporali (bass except 01,06)
Daniel Jonkers (drums except 01,06)
Tom Bourgeois (tenor saxophone on 04,08) (alto saxophone on 07) (soprano saxophone on 05)
Lior Tzemach (guitar on 03,05,06,07)

guests:
Stacy Claire (vocal on 03,04,05,10)
Aneta Nayan (vocal, lyric on 03,04,05)
Tamara Jokic (vocal, lyric on 09)
Erini (vocal, lyric on 02)
Flavio Spampinato (vocal on ?)
Eleni Tornesaki (lyric on ?)
Diederik Wissels (artistic director)

2021年5月ベルギー-ブリュッセルのJet Studio録音

レーベル:Igloo

こちらで試聴できます。

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

CD


現代ヨーロッパ抒情派筋の耽美的ロマンティシズムや機動アクション性にカラフルな女性ヴォーカル陣の華と色香が加えられた独創世界 CD MARGAUX VRANKEN マルゴー・フランケン / SONGBOOK[IGL 340]

販売価格: 2,380円(税込)
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商品情報
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IGLOO

★ブリュッセルのピアニスト&ヴォーカリスト、MARGAUX VRANKENの3枚目の作品。

★ヨーロピアンな叙情性を基本にフルーティなフィーリングを持つ歌声がなんとも魅力的。円やかなアンサンブルにフォーキーなエッセンスを加えた演奏をバックにポップな側面も見せる現代感覚が清々しいヴォーカル、そしてエレガントなピアノ演奏。ヴォーカルだけでなく各楽器の演奏を欧州コンテンポラリーのふんわりとした風味でまとめ上げた演奏の妙味も味わえる作品です。ご注目を!

Diederik Wissels artistic director
Recorded & Mixed by Géraldine Capart at
Jet Studio in Brussels May 2021. Mixed by