ジャズのCD,LPをご紹介します。メジャーからマイナー、自主制作盤までジャズのCD,LPをお届け致します。



catfishrecordsをフォローしましょう

ホーム2022年11月REVIEWヨーロピアンな奥深い哀愁浪漫とメインストリーム系統のド真っ当な粋渋ダイナミック・グルーヴ感がバランスよく融和したイタリア発・躍動型リリカル路線の会心打! CD FRANCESCO MARZIANI フランチェスコ・マルツィアーニ / CHANGING MY LIFE
商品詳細
★生まれ故郷であるナポリを主たる拠点として活動し、過去Philologyや当Creusarte、そして最新作がCose Sonoreからリリースされていずれも好評を得ているイタリアの中堅ピアニスト、フランチェスコ・マルツィアーニ(1980年イタリアのナポリ生まれ)の、本盤は、ピアノ・トリオ、ワンホーン・カルテット、2管クインテット、ソロ・ピアノ、と次々編成を違えながらの快演が聴かれる、2020年(3月於ナポリ)に吹き込まれ同年に発表された人気旧作。

★折り目正しく濃やかなニュアンスを感じさせ。流麗さとキレのよさを兼ね備えたクリアー・タッチのピアノが、ヨーロッパ抒情派の典型らしい深遠な詩的ロマンティシズムとよりストレートアヘッドな力業的モーダル・ダイナミックさを掛け合わせた「哀愁と熱情」の躍動型メロディック・プレイ、を中々鋭く精悍そうに繰り出して生鮮かつ凛とした華を成し、レイジー・スモーキーにゆったりと憂きリラクゼーションを映し出すテナーや、まろやかな風合いの内側から硬派なバップ魂もしっかり覗かせるトランペット、らの活躍も絶妙のコントラストでおいしい彩りを添えた、全体を通じユーロ系特有のポエティックさや文芸色とメインストリーム筋の渋いグルーヴ感やブルージーさがバランスよく並立する音世界を、スッキリと愉しませる快投内容。

★欧州流の耽美路線と主流派系統の熱血アクション性がミックスされた躍動曲があったり、極めて真っ当なハード・バップの言語感覚に則ってのバラードや寛ぎリリカル趣向があったり、かと思えばヨーロピアンならではの詩人体質が顕著に打ち出された吟遊牧歌的行き方もあったりと、アプローチは適宜ヴァラエティーに富むが一貫して親しみやすい歌心の表出=美旋律の追求と歯切れよく小気味のいいスイング感の体現、を変らず旨とした、決して高尚ではない人情娯楽派タイプの明朗快演が溌溂と展開され、マルツィアーニ(p)を筆頭とする銘々の、伸びやかにこのアジな音景色を謳歌する感じのアドリブ奮戦が、旨味たっぷりに豊作ぶりを呈してゴキゲンだ。

★マルツィアーニ(p)の、冒頭曲辺りでは「ピエラヌンツィ+マッコイ」的な濃いパッションを孕んだ独自のメランコリック節が炸裂したり、その後もキース或いはL・ヤンソンに通じる吟遊詩人風の甘美なフォーキー・フレーズが冴えるところとかもある(加えてソロ・ピアノによる殆どクラシックな荘厳曲があったりも)ものの、トータルなアウトラインとしてはわりかしメインストリーマー気質の、即ちハンコック、エヴァンス、マッコイ辺りのスタイルをストレートに踏襲したモード・ピアノの王道を行くアクティヴ・リリカル妙技(あとR・ガーランド似のファンキー文体とかも)にこそ本領が発揮されている印象があって、何とも清々しく粋に昂揚させてくれる魅惑の個性がバッチリ全開しており、一方、絶えず脱力感を伴った悠然たる息遣いでソフト・スムースに流線形を描き出すマルティーノ(ts)や、マイルド風味のリラクシングな歌謡的吹奏で座を和ませるダピラン(tp)、らの助演も恰好の芳醇アクセントを成している。

1. Changing My Life (Francesco Marziani) 7:08 (p-b-ds trio)
2. Song For Tony (Francesco Marziani) 7:06 (tp-ts-p-b-ds quintet)
3. With Love From Napoli (Francesco Marziani) 5:58 (p-b-ds trio)
4. In Your Own Sweet Way (Dave Brubeck) 6:52 (ts-p-b-ds quartet)
5. Sometime Ago (Sergio Mihanovich) 5:03 (p-b-ds trio)
6. Autumn Drops (Francesco Marziani) 5:21 (tp-ts-p-b-ds quintet)
7. Black Nile (Wayne Shorter) 4:49 (ss-p-b-ds quartet)
8. Intermezzo 2 Op. 118 (Johannes Brahms) 7:38 (solo piano)
9. Things Ain't What They Used To Be (Duke Ellington) 6:54 (p-b-ds trio)

Francesco Marziani (piano)
Marco De Tilla (double bass except 8)
Massimo Del Pezzo (drums except 8)
Flavio Dapiran (trumpet on 2, 6)
Giulio Martino (tenor saxophone on 2, 4, 6) (soprano saxophone on 7)

2020年3月イタリア-ナポリのGoodfather Studio録音
(2020年イタリア作品)

レーベル:Creusarte

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

デジパック仕様CD

ヨーロピアンな奥深い哀愁浪漫とメインストリーム系統のド真っ当な粋渋ダイナミック・グルーヴ感がバランスよく融和したイタリア発・躍動型リリカル路線の会心打! CD FRANCESCO MARZIANI フランチェスコ・マルツィアーニ / CHANGING MY LIFE[CREUSARTE 03]

販売価格: 2,400円(税込)
数量:
商品情報
(画像をクリックすると大きく見られます)
Creusarte