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ホーム2022年10月REVIEW優しく甘美でロマンティックな詩情と軽妙小粋なブルースの旨味に満ちた正統派メロディック・プレイが爽やかに冴える北欧ピアノ・トリオ会心打! SACD hybrid TOMMY CRONA JAZZ TRIO トミー・クローナ / REFLECTIONS
商品詳細
★チック・コリアやハービー・ハンコックに影響を受けたという、スウェーデンのキャリア豊富な正統抒情派ピアニスト:トミー・クローナの、ハンス・バッケンルート(b)&イェスペル・クヴィーベリ(ds)との磐石トリオによる一作。

★折り目正しく滑らかさとキレのよさが自然に掛け合わされた、清爽な潤いを放つクリアー・タッチのピアノが、歌謡性とブルース・フィーリングそしてバップ・スピリットに溢れ、マイルド風味のモード系アクション・センスも備えるバランスのとれた躍動的メロディック・プレイ、を流麗に紡いでスッキリとした鮮度抜群の華を成し、雄弁に唄うスピリチュアルなベースや鋭く空を斬り刻むパンチの利いたドラム、らの助演も堅実にして美味しさたっぷりの彩りを添えた、全体を通じ明朗で取っ付きやすい人情味と現代的スマートさに貫かれた快投が続いて小気味よくノセ、ハートフルに和ませてくれる好演内容。

★歌心とスイング感にポイントを絞り、ブルージー・バピッシュな粋で渋い吟醸味も自ずと有した、ごく親しみやすい明快直球型のリリカル・エンタテインメント派快演が和気溌溂と晴れやかに展開され、ちょっと大雑把に捉えるならチック・コリアと云うよりはむしろエヴァンスの影響を強く感じさせる、要するにエヴァンス以降のモーダル抒情派ピアノ・トリオの典型を示した、極めてオーソドックスな安定安心のテンポよき道程の中で、バッケンルート(b)やクヴィーベリ(ds)の小回りを効かせてシャープに遊撃してくる機転あるサポート、に適宜刺激を受けながら、クローナ(p)の、気品と節度を保ってリキまず悠然と端麗なメロディーを歌いきる、軽妙洒脱でゆとり・余白を残したアドリブ技が中々風流に冴え渡って素晴らしい。

→北欧色はそう濃くはなく、あくまでシンプル・ストレートに旋律と和声の美しさを大切にした、今日流リリカル・ピアノの正統らしい滑脱アクション型のスウィート・ロマンティック節を潤沢な泉の如く流れるように繰り出し続け、並行して小粋さ香るファンキー・バップ文体なども絶妙の匙加減、絶妙のタイミングで挿入してくる、という、その耽美性と独特の"軽み"がナチュラルに身に染みついた感じの巧まざる弾鳴のあり様は、さりげなく含蓄や雅趣に富んでいて秀逸だ。

01. It Could Happen To You (Jimmy Van Heusen)
02. Mirror Mirror (Chick Corea)
03. Pannonica (Thelonious Monk)
04. Love Is A Many Splendored Thing (Sammy Fain)
05. Stablemates (Benny Golson)
06. Bud Powell (Chick Corea)
07. To Wisdom The Price (Larry Willis)
08. Lullaby Of The Leaves (Bernice Petkere)
09. Simple As That (Peter Bernstein)
10. Voyage (Kenny Barron)
11. Ugly Beauty (Thelonious Monk)
12. Visa Från Utanmyra (Traditional) (solo piano)

Tommy Crona Jazz Trio トミー・クローナ・ジャズ・トリオ:
Tommy Crona トミー・クローナ (piano)
Hans Backenroth ハンス・バッケンルート (bass except 12)
Jesper Kviberg イェスペル・クヴィーベリ (drums except 12)

2022年1月14‒16日スウェーデン-イェーナのイェーナ文化ホール(Järna Kulturhus)録音

レーベル:Opus 3

在庫切れ
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輸入盤CD (SACD Hybrid)

優しく甘美でロマンティックな詩情と軽妙小粋なブルースの旨味に満ちた正統派メロディック・プレイが爽やかに冴える北欧ピアノ・トリオ会心打! SACD hybrid TOMMY CRONA JAZZ TRIO トミー・クローナ / REFLECTIONS[CD 32001]

販売価格: 2,650円(税込)
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商品情報
OPUS 3

Opus 3 Records は、個性的なレーベルの多いスウェーデンでもオーナーの趣味がもっとも強く反映したアルバムをリリースすることで知られます。スウェーデンのピアニスト、トミー・クローナ Tommy Crona のトリオのアルバムもその一枚。オーナーのヤン=エーリク・ペーションが、こんなメッセージを寄せています。「トミー・クローナは、とてもとても才能のある卓越したピアニストだ。信じられないだろうけど、これがトミーのデビュー・アルバムなんだ。トミーがスウェーデンでベストのドラマーとベーシストと一緒に組んだバンド。そうだな、音楽を聴けばわかるよ」。トミー・クローナは、「ザ・フー」や「アニマルズ」といったポップ・ミュージックで音楽と出会いました。クラシカル・ピアノを弾きは始めてからはバルトークとショパンが気に入り、ブルースとジャズを聴くようになると、ハービー・ハンコックのピアノに「やられた」と言います。進むことを考えていた王立ストックホルム音楽大学には、同時、今のようなジャズ科がなかったため、かわりに、ピアニストとしていろいろなバンドでジャズ演奏を経験する道を選びました。その後、車ビジネスの世界に入り、2年前に引退すると、ふたたび音楽の生活に戻ることを決心。教会やジャズクラブでのセッションを楽しんでいます。トミーのもっとも気に入りのピアニストのひとりは、チック・コリアでした。1970年代の始め、アルバム『リターン・トゥ・フォーエヴァー』で知ったエリクトリック・ピアノの斬新な使い方に魅せられ、彼のスウェーデン・ツアーや海外のコンサートに足を運びました。チック・コリアの作品は、ハンス・バッケンルート Hans Backenroth のベースとイェスペル・クヴィーベリ Jes-per Kviberg のドラムによる『回想』と題したこのアルバムで2曲、演奏しています。アミューズメントパークのミラーハウスが思い浮かぶ「ジャズ・ワルツ」の《Mirror Mirror》と素晴らしいピアニストに彼が捧げた《Bud Pow-ell》。そのほかにジミー・ヴァン・ヒューゼン、セロニアス・モンク、ピーター・バーンスティーンたちのスタンダード・ナンバーとつづき、最後に、ヤン・ユーハンソンの編曲で広く知られるようになったダーラナ地方の民謡《Visafrån Utanmyra(ユータンミューラの歌)》をトミー自身が、異なるハーモニーの4分の3拍子で作った編曲で演奏しています。(新譜案内より)

録音 2022年1月14日‒16日 イェーナ・文化ホール(Järna Kulturhus)(イェーナ、スウェーデン)
制作 ローゲル・エークマ、ヤン=エーリク・ペーション
録音エンジニア・ミクシング エーリク・ヌードストレム、ヤン=エーリク・ペーション
マスタリング トマス・エーベリエル [DSD 録音]