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ホーム2022年7月REVIEWロリンズとオーネットの共存する牧歌的スピリチュアル・テナー・ブロウが芳醇に冴えた、浮遊感も仄めく清新サックス・トリオ・インタープレイ! CD GARD NILSSEN ACOUSTIC UNITY ガール・ニルセン / ELASTIC WAVE
商品詳細
★尖鋭系、フリー、歌伴等々、多方面で八面六臂の活躍を続けるノルウェーの進歩的な個性派ドラマー:ガール・ニルセン(1983年ノルウェー、テレマルク県シーエン=Skien,Telemark生まれ)の主導する、マルチ・リード(テナーサックス中心)奏者:アンドレ・ロリゲテン&ベーシスト:ペッター・エルドとの鉄壁トリオ=Acoustic Unityによるアルバム4作目にしてECM第1作。

★トグロを巻くようでもある独特の浮遊感覚を含ませながらウェイヴを描くが如く濃やかに律動するドラム&ベースの、ニュアンスに富んだ滑脱な鳴動に支えられ、導かれまた煽られて、程好い脱力感を伴った柔らかであり自ずと引き締まってもいるトーンのテナーが、ちょっと吟遊詩人っぽくもあるおおらかな牧歌的スピリチュアリティ並びに心象スケッチ傾向溢れるリリカル・プレイを悠然と紡ぎ、或いはオーネットに接近したカラッと晴れやかでドライなブルージー・スイングぶりを見せたり、クラに持ち替えてダークかつマイルドな瞑想世界を活写したり、テナーとソプラノを同時に吹くローランド・カークばりの分厚いグルーヴ節を繰り出したりと、中々振り幅の大きいドラマティックな活躍でしっかりテイスティーに華を成した、旨味芳醇にして迫真サスペンスも充分の敢闘内容。

★ECM作品らしくスペイシーな空気感や幾分かの内省トリップ色と、フリーとまでは行かない「スピリチュアル・ジャズ」特有のパッショネートさ・エモーショナルさ、が細密に掛け合わされた、1曲1曲はそう長すぎず適度な簡潔さにまとめられる結構小気味よい行き方が続き、ニルセン(ds)やエルド(b)のゴツく極太で重厚それでいて軽やかでもある表情多彩な遊撃的サポートに触発されながら、実質主役を務めるロリゲテン(ts他)の、一聴アグレッシヴそうでいて絶妙に力の抜けた涼やかさ・柔和さも仄めく、巧まざる均衡点を維持したアドリブ奮戦が、ちょっと飄々と流麗に冴え渡って実に鮮やか。

→ややオーネット・ライクな半抽象型の快活スイング躍動を展開していたかと思えば、いつしかそれがエキゾティックな秘境哀歌風のメランコリック文体へと様変りして行ったり、脱力調でのメディテーショナルな憂愁描写にアイラーを思わせる独自のヴァイブレーションが加味されていたり、一転してロリンズにも通じるストレートアヘッド&ブルージー・スウィンギンな旨口ハード・ドライヴィング咆哮を雄々しくダイナミックにキメたりと、そうした、メリハリに富んでいながら一貫して力は八分目っぽいまろやかで温もりある人情肌なキャラをキープした吹鳴のあり様は、好感度満点、説得力も抜群だ。

01. Altaret
02. Spending Time With Ludvig
03. Dreignau
04. Influx Delight
05. Lokket Til Jon, Og Skjerfet Til Paul
06. The Other Village
07. Boogie
08. Cercle 85
09. Acoustic Dance Music
10. Til Liv
11. The Room Next To Her

André Roligheten (tenor saxophone except 03,08,11) (clarinet on 03,08) (soprano saxophone on 06) (bass saxophone on 11)
Petter Eldh (double bass)
Gard Nilssen (drums)

2021年6月フランス、ペルヌ・レ・フォンテーヌのStudios La Buissonne録音

レーベル:ECM

在庫有り
スリーヴケース仕様CD

ロリンズとオーネットの共存する牧歌的スピリチュアル・テナー・ブロウが芳醇に冴えた、浮遊感も仄めく清新サックス・トリオ・インタープレイ! CD GARD NILSSEN ACOUSTIC UNITY ガール・ニルセン / ELASTIC WAVE[ECM 389 9586]

販売価格: 2,380円(税込)
数量:
商品情報
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ECM

★リズムに対する新鮮でフリーなアプローチによりヨーロッパで最もクリエイティブな即興ドラマーの一人とされており、ECMでは、Maciej Obara Quartet (Unloved, Three Crowns) やMathias Eick (Skala) との録音で高い評価を得ているガール・ニルセンによるノルウェーのミュージシャンの強力なトリオAcoustic Unityの作品がECMから登場。

■ダイナミックな相互作用、スイングするパルス感、大胆に刻まれたテーマ(3人全員が作曲に参加)は、熱烈なアンセムと痛烈なバラードを堂々と確信を持って演奏する本トリオ、このグループのスタイルの柔軟性は、共通の経験に根ざしている。ニルセンとサックス奏者/クラリネット奏者のアンドレ・ロリゲテンは、ノルウェーのテレマーク地方にある故郷のSkienで一緒に育った。2005年、ジャンゴ・ベイツが主宰する「若手音楽家のための北欧ラージ・アンサンブル」内でスウェーデン人ベーシストのペッター・エルドと出会い、すぐに意気投合。多様なコラボレーションを経て、2014年にニルセン、ロリゲテン、エルドの3人はトリオとしてまとまり、以来、幅広くツアーを行っている。『Elastic Wave』は、トリオの4枚目のアルバムで初ECM作品となる。

■彼らの音楽には多くの影響が流れている。アンドレ・ロリゲテンは、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、アーチー・シェップなどを初期のロール・モデルとしているが、彼の大きな音は複数のソースからインスピレーションを得ている。例えば、テナー・サックスとソプラノ・サックスを同時に演奏する "The Other Village "は、地中海のバグパイプの旋律の記憶からインスピレーションを得たもの。"Inflat Delight"は、オーネット・オン・テナーのしなやかで踊るようなバウンス感を持ちながら、ブラジルのサンバの要素、ガールに言わせると「チャーリー・ヘイデンやポール・モチアンのラテン音楽の演奏法」のリズム感の上で動いている。こうしたモダンジャズ史の広い視野がこのトリオの特徴である。"The Room Next To Her"では、ロリゲテンはバリトン・サックスを儀式的な迫力で演奏し、"Dreignau"では彼の優雅なクラリネットの演奏が聴ける。

■ベーシストのペッター・エルドは、ジャンゴ・ベイツのトリオBelovèd(『The Study of Touch』2016)、キッド・ダウンズの『Vermillion』などの文脈でECMで聴かれている。ビバップからヒップホップ、フリー・インプロヴァイジングまで様々なイディオムを操る雑食性のミュージシャンであるエルドは、最近SWRジャズ賞2022を受賞し、審査員は彼の「エネルギッシュで共感できるダブルベース演奏」と賞賛されているが、この特徴は本作品でも明らか!

■オープニングの“Altaret”スウェーデン語で「祭壇」を意味するこのタイトルは、コルトレーンの肖像画が飾られたガールのオスロの練習室の風景にちなんでいる。この曲は、トリオのコンセプトである即興演奏における独立性と一体感の扉を開くような、自由にコントラプンクトする曲だ!(メーカーインフォ)

Recorded June 2021
Studios La Buissonne,Parnes-les-Fontaines
Engineer : Gerard de Haro
Mastering Nicolas Bailard