ジャズのCD,LPをご紹介します。メジャーからマイナー、自主制作盤までジャズのCD,LPをお届け致します。



catfishrecordsをフォローしましょう

ホーム2022年1月REVIEW未発表発掘!硬派で凛々しくもこってりアーシー&ソウルフルな黒い吟醸味とバップ・スピリットに貫かれた精悍芳醇ギター会心の一撃!!! CD MONNETTE SUDLER モネット・サドラー / IN MY OWN WAY
商品詳細
★バークリー音大やテンプル大学に学んで、ケニー・バロン、ハミエット・ブリュエット、アーサー・ブライス、デイヴ・ホランド、フレディ・ハバード、ジョセフ・ジャーマン、デヴィッド・マレイ、サニー・マレイ、ドン・プーレン、サム・リヴァース、アーチー・シェップ、シダー・ウォルトン、レジー・ワークマン等々、ちょっと泣く子も黙りそうな名だたる強者達と手合わせを重ねて来、SteepleChaseやHardy、MSM(Monnette Sudler Music:自己レーベル)、Philly Jazz、Heavenly Sweetness他のリーダー諸作で確かな定評を得ている、中々の叩き上げなアメリカの黒人女性ギタリスト兼ヴォーカリスト(兼コンポーザー):モネット・サドラー(1952年米ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ)の、これは、名盤の誉れ高い「Live in Europe」(1978年6月8日コペンハーゲンのクラブ:モンマルトルでのライヴ録音・SteepleChase作品)が録られる2日前=1978年6月6日、同じメンバー(カルテット+パーカッション)によりデンマークのスタジオで吹き込まれながら未発表に終わっていた幻の音源(但、ラスト1曲のみスイス-ヴィリザウでのライヴ録音)を初ディスク化した、価値ある発掘アルバム。

★鋭い張りやキレと滑らかな潤い感や旨味が渾然一体化した、刀剣で斬りつけてくるような気魄・凄味を感じさせるところもある、誠にアジな精悍トーンのギターが、硬質で角張ったバップ・イディオム由来の凹凸に富む殺陣アクション節と、焦げたような黒さ・渋さを湛えるアーシー・ブルージーな吟醸フレージング、そして明るくおおらかな歌謡的メロディー、以上を掛け合わせながらの粋で敏活で勇ましげなグルーヴィー・プレイを闊達に紡いで、凛々しく硬派な華を成し、一方、ブラック・ソウルと妖艶クールなしっとり感を併せ持った抒情的ヴォーカルや、モーダルなスピリチュアリティ溢れるピアノのエネルギッシュ弾奏、辺りもギターとはコントラストも鮮やかに瑞々しく彩りを添えた、全般に雄渾なロマンとこってり濃い吟醸テイストに貫かれた「哀愁とパッションの世界」に熱く酔わされる敢闘内容。

★概ね、インスト面に関しては結構雄々しく男っぽい、「イナセ」「勇み肌」といった形容がしっくりくるようなサドラー(g)のダウン・トゥ・アースでソウルフルな半ばハードボイルド調の芸風に代表される、ソリッド&スクエアーで強固さ・堅牢性(〜硬質感)と黒味が身上の鋭敏軒昂なるスウィンギン熱演が威風堂々と展開され、そこへ時折舞い込んでくるサドラーのヴォーカルが絶妙の清涼剤効果・色香効果をも発揮して上手く転回がつけられながら、本筋としてはあくまで硬派なストロング・タイプのダイナミック力投が凛として決め込まれて、大いに昂揚させてくれる。

★サドラー(g)の、バレルやファーロウとかにも通じる骨太く堅固で幾分か荒削り&スリリングなバップ・ギターの本道たる剛健立ち回り攻勢、ベンソン〜グリーン系統っぽい黒さを強めたコク旨なファンキー・グルーヴ技、抑制を利かせてコンテンポラリーでポップな歌謡フィーリングを涼しげに発揮した端正さが光るボッサ調のアプローチ、或いはまた、プレスティッジ時代のパット・マルティーノを彷彿とさせるビターノワールなちょっと妖しい行き方、などを的確に使い分け、もしくは融和させて、トータルとしてはやはり何より、地の底へじっくり降りてゆくような自ずと身に染みついた「ブルース・フィーリングの濃さ」(ちょっとブルース・ロック系のギターっぽく聞こえるところもある)並びにバップ・スピリット、に揺るぎなく裏打ちされ、深く根を下ろした頼もしくも超芳醇な音キャラが頑として打ち樹てられており、ウマみ満点、説得力も鉄板級だ。ツボを心得つつ機動的に奇襲もかけてくるリズム・セクションのドラマティックで雄弁なサポートもナイス。

1. Thoughts (Monnette Sudler) 6:54
2. Easy Living (Monnette Sudler) 8:41
3. In My Own Way (Monnette Sudler) 6:28
4. Fire And Air (Monnette Sudler) 6:31
5. Message To My Love (Monnette Sudler, Joseph Craddock) 4:21
6. All Blues (Miles Davis) 9:58
7. Libra Rising (Oliver Collins) 21:30
*total playing time 64:43

Monnette Sudler (guitar) (vocal on 3, 5)
Oliver Collins (piano)
Kenny Kellem (bass)
Newman Baker (drums)
Mohamed Al-Jabry (conga, percussion)

1978年6月6日デンマーク(コペンハーゲン?)のスウィート・サイレンス・スタジオ=Sweet Silence Studios録音
(※#7のみスイスのヴィリザウ=Wilisauでのライヴ録音)

レーベル:SteepleChase

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

CD

未発表発掘!硬派で凛々しくもこってりアーシー&ソウルフルな黒い吟醸味とバップ・スピリットに貫かれた精悍芳醇ギター会心の一撃!!! CD MONNETTE SUDLER モネット・サドラー / IN MY OWN WAY[SCCD 31923]

販売価格: 2,480円(税込)
数量:
商品情報
(画像をクリックすると大きく見られます)
STEEPLECHASE

★ギタリスト/ヴォーカリストのモネット・サドラー自身最高傑作とされる「Live In Europe」と同プログラムのスタジオ録音盤。

★ 1978年の初夏、モネット・サドラーは、彼女のバンドと一緒に初のヨーロッパ・ツアーに参加するためデンマークのコペンハーゲンを訪れていた。6月6日、有名なクラブ・モンマルトルでのライブの 2日前、彼らは同じプログラムをスウィート・サイレンス・スタジオにてレコーディング。

★ライブ録音は 1979年に「Live In Europe」(SCCD 31102)として発売され、インフォメーション社のヨルゲン・シーグムフェルト氏は、「...これまでのところ、彼女の最高の録音だ。彼女の音楽的、器楽的表現はより広い次元に達している。22分間の『Libra Rising』は、モンマルトルでの彼女の最新の姿を示す最高の記念品だ ...」と絶賛するほどであった。

★しかし、一方のスタジオ録音はと言うと、何らかの理由で関係者から40年間忘れ去られ歴史の闇に埋もれてしまっていた。それを発掘し、デジタル化・ミックス・リマスタリングを施し、こうして日の目をみるに至ったのが本作である。若くて発展途上のアーティストの初々しい姿を思い起こさせてくれる好盤だ。(新譜案内より)