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ホーム2021年6月REVIEWマイルド・メロディックな優しい抒情性とクール&メロウなリラクゼーションに満ちた心地よさ抜群の極楽ドリーミー世界 CD IGOR CAIAZZA feat. Fabrizio Bosso イゴール・カイアッツァ feat. ファブリッツィオ・ボッソ / BLU
商品詳細
クラシックのパーカッショニストでもあり、Cloverthree Musicにリーダー録音(ジャズ、ファンク、ラテン、ミュゼットのゴッタ煮的内容の充実作"Parresia")を残していた、イタリアのジャズ・ヴィブラフォン奏者:イゴール・カイアッツァの、レギュラー・カルテットにファブリッツィオ・ボッソ(tp)他のゲストも加わってくる主力プロジェクト:Bluによる一編=自作曲集。端正で清涼感溢れる爽やかトーンのヴィブラフォンが、抑えを利かせてマイルド・ブルージーに芳醇なる美メロを歌い、或いはリズミックに宙を舞いながらパーカッシヴな速射打撃風のアタックを鋭くキメて、瑞々しくも旨味豊かでちょっと夢幻的ファンタジックさ漂う何ともデリシャス・グルーヴィーな華を成し、一方、まろやかで落ち着いた歌心満点のトランペットや、シャープな音色でさえずり鳴くように哀愁を映すソプラノサックス、クールに洗練味を振りまくエレピそしてまた素朴さとポップさ混合で半フュージョン的テンダネスを醸成するharpejji(音色はキーボードに近い特異な弦楽器)、らの活躍も鮮麗に際立って、トータルとしてはハード・バップ・ジャズらしい粋渋なノリと一種のサロン・ミュージック〜ラウンジ・ミュージック的な心地よいリラクゼーション、とを表裏一体に愉しませてくれる清々しい快適内容。繊細でインティメイトな極めて居心地のいい憩いの気分が根底にキープされながら、一貫してメロディーの美と詩的情緒性を重んじたメロウ&ロマネスクな、軽みとソフィスティケーション満載のリリカル奏演が簡潔快調に展開され、全者いずれも節度と余裕を失うことなくあくまでエレガントに、堅実に立ち居振る舞い、リアル・バピッシュな即興の迫真スリルも勿論あるが、どちらかと云えば「予定調和」の方に比重を置いた感じの、決してツボを外さない抑制力&ジェントルイズム抜群の文脈展開で、聴く者をひたすら安心安定の道程に悠々と遊ばせてくれて全くゴキゲンだ。カイアッツァ(vib)の、ミルト・ジャクソン的なモダン・ヴィブラフォンの正統スタイルとゲイリー・バートン寄りの(ちょい思索的)コンテンポラリー傾向、を折衷しつつ流麗滑脱に歩を進めるスムース・メロディック・プレイが、腹八分目っぽいナチュラル・ストイックさをもって好調に冴えている他、これまた概ね穏やかに「役作り」に徹して見せるボッソ(tp)や、彼らとは一線を画してわりかし全力でエネルギッシュに躍動しまくる、メンバー中最も生々しい気魄に満ちたジロット(ss)、など、個人芸の見せ場もソツなく充実。

1. L'Attesa (Igor Caiazza) 4:58
2. Naissances (Igor Caiazza) 4:47
3. Blu (Igor Caiazza) 4:02
4. My Quiet Place (Igor Caiazza) 6:02
5. Long Spring (Igor Caiazza) 6:11
6. La Ragazza Di Montedidio (Igor Caiazza) 4:33
7. Tema Di Una Buonanotte (Igor Caiazza) 3:36
8. Un Brindisi All'Amicizia (Igor Caiazza) 4:14

Igor Caiazza (vibraphone)
Giacomo Riggi (harpejji, melodica, electric piano)
Gabriele Evangelista (double bass)
Amedeo Ariano (drums)

featuring:
Fabrizio Bosso (trumpet on 1, 7, 8)
Javier Girotto (soprano saxophone on 2, 3, 4, 8)

Carlo Fimiani (guitar on 2)
Fabien Thouand (oboe on 7)
Marlene Prodigo (violin on 7)
Valentina Del Re (violin on 7)
Livia de Romanis (cello on 7)

2020年6月8-9日イタリア-ローマのLoaDistrict Studio録音

レーベル:Abeat for Jazz (Abeat Records)

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
三つ折りデジパック仕様CD


マイルド・メロディックな優しい抒情性とクール&メロウなリラクゼーションに満ちた心地よさ抜群の極楽ドリーミー世界 CD IGOR CAIAZZA feat. Fabrizio Bosso イゴール・カイアッツァ feat. ファブリッツィオ・ボッソ / BLU[ABJZ 225]

販売価格: 2,180円(税込)
数量:
商品情報
ABEAT

★楽器の特性を生かし、歌謡性と郷愁、抒情が融合。豊かな音空間を作り出すイタリアン・ジャズ。

★メロディを大切にしつつ、まろやかなハーモニーで全体を彩る出色の構成。欧州ジャズのエレガンスと粋を備えたシンプルなアレンジで、ヴィブラフォン奏者、イゴール・カイアッツァをリーダーに、ファブリツィオ・ボッソ、ハビエル・ジロット等イタリア実力派ミュージシャンが描いた穏やかな世界が展開されます。

★タイトル通り、「青」をテーマに海、空、氷を想起させる陰影を持つ深みのある色彩感覚での落ち着いた演奏が心に残ります。

IGOR CAIAZZA (VIBRAPHONE)
GIACOMO RIGGI (HARPEJJI, MELODICA, E. PIANO)
GABRIELE EVANGELISTA (DOUBLE-BASS)
AMEDEO ARIANO (DRUMS)
Feat.
FABRIZIO BOSSO (TRUMPET ON TRACKS 1,7,8)
JAVIER GIROTTO (SOPRANO SAX ON TRAKS 2,3,4,8)

*Special thanks to Carlo Fimiani (guitar) on track 2, Fabien Thouand (oboe), Marlene Prodigo (violin),
Valentina Del Re (violin) e Livia de Romanis (cello) on track 7.
Thanks to Angelini Mallets for the instrumental support

Recorded at LoaDistrict Studio, Roma, June 8-9/2020 by Andrea Cutillo
Mastered by Bob Fix, Napoli
Mixed by Andrea Cutillo at Auditorium Novecento, Napoli
Cover painting: Rosario Memoli Art
Design: Marina barbensi
Liner notes: Igor Caiazza
Co-Produced by Rocco Zaccagnino, Università degli Studi di Salerno and Igor Caiazza for Abeatrecords