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ホーム2021年5月REVIEW伝統に深く根を下ろしたファンキー・ソウルフルでエネルギッシュ&エモーショナルなブルース色濃いオーソドックス・ピアノ絶好調! CD JULIEN BRUNETAUD TRIO ジュリアン・ブリュヌトー / FEELS LIKE HOME
商品詳細
★JazzologyやFrémeaux & Associés、Brojar Musicから着々とリーダー作を発表して評判を上げてきたフランスのピアニスト:ジュリアン・ブリュヌトー(1982年フランスのアジャン=Agen生まれ)の、通算5作目(双頭作を含めると6作目)となる今盤は、トリオによる一編。

★歯切れよく勢いがあってしかも結構折り目正しくもある、ガチッと骨太く角張ったストーン・タッチのピアノが、アーシーでソウルフルな黒いブルース・テイスト濃い勇み肌節であったり、マイルド・ロマンティックで軽やかな波乗り舞踏に興じるが如き美しい歌い様であったり、モーダルなダイナミズムを加味しつつハードボイルドとポップの間を自在に往来するリズミカル技であったり、サロン調のクールなリラクゼーションとゴスペル的スピリチュアリティを掛け合わせたバラード表現であったりと、徹頭徹尾分かりやすくメロディアスな、ブルージー傾向も強い人情派娯楽体質のオーソドックス・プレイを溌溂と紡いで、何とも清やかに晴朗なる華を成した快打内容。

★リズム・スタイルは今日らしく適宜ヴァラエティーに富むが、一貫して親しみやすい歌心の表出と重厚にして軽快なノリのよさの醸成、そして伝統に深く根を下ろした粋渋なブルース・フレイヴァーの体現、が変らずキモを成した、まさしく大船に乗った気分のキャッチー&グルーヴィーなド真っ当エンタテインメント徹底重視快演、が風通しもよくおおらかに、陽気に展開され、バネとウネりを利かせてウォーム・スピリチュアルに歌うベースや、ドシャバシャと賑々しく開放的に力強いスイング感を齎すドラム、らの活躍も的確にツボにハマる中で、ブリュヌトー(p)の、明るく元気ハツラツで伸び伸びとした直球勝負のアドリブ奮戦が、「イヨ!待ってました!」的にまんまと図に当たりまくってゴキゲンだ。

→モード手法を盛り込んだ精悍で凛々しいエネルギッシュ・アクションの迫真力や、繊細で耽美的な翳りある哀愁バラードのしっとり感、にもいい味があるが、やはりその本領は、オスカー・ピーターソンやアート・テイタム辺りの流れを汲んだ、豪快剛健なファンキーイズムとブギウギ〜ストライド的オールド・ファッションさ全開で突進するテイスティー・スウィンギン熱演、の問答無用なコク旨さ・芳醇さにこそ遺憾なく発揮されている感があり、そうしたファンキー・ブルージー傾向とスクエアーな殺陣風のバップ・イディオムをミックスした、迷いなく4ビートで徹底スイングしまくる生粋ハード・バップ路線や、ストライド色を強めてちょっとモンクにも接近したような燻し銀のブルース大会、更には、イキでイナセな吟醸的ダウン・トゥ・アース風情とマッコイ・ライクなアグレッシヴさが絶妙に融和する勇猛力学趣向、といった辺りの揺るぎないウマみのほとばしり様はとりわけ格別。全般に、いい意味でヨーロッパらしさはあまり感じられず、トータル・イメージはアメリカ正統娯楽派の趣。

01. Feels Like Home
02. Sael
03. Let It Be
04. Peace
05. Red's Point
06. Garfield Groove
07. Le Grand Bleu
08. Emma's Smile
09. Trinidad's Delight
10. Nola
11. McCoy's Blues

Julien Brunetaud (piano)
Sam Favreau (bass)
Cédrick Bec (drums)

2020年1月23,24日,7月27,28日フランス-RognesのStudio Éole録音

レーベル:Swing Alley

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します
三つ折りデジパック仕様CD




伝統に深く根を下ろしたファンキー・ソウルフルでエネルギッシュ&エモーショナルなブルース色濃いオーソドックス・ピアノ絶好調! CD JULIEN BRUNETAUD TRIO ジュリアン・ブリュヌトー / FEELS LIKE HOME[SA 043]

販売価格: 2,350円(税込)
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商品情報
SWING ALLEY

★フランス南部に位置するアジャン出身のピアニスト、JULIEN BRUNETAUDの2020年録音作品。

★ジャズのオーソドキシーに根ざしながら、ポップな曲も取り入れ、現代感覚も忘れない。グルーブとエレガンスに満ちたセンスの良さが光るピアノトリオ演奏。

★ニューオーリンズやブルース等を徹底修得後、NY滞在、国際的フェスティバルの参加等、様々な経験を積み、蓄積したジャズのエレメントを自らのフィルターを通して披露。セロニアス・モンク、ケニー・バロン、ニルス・フラームから多大な影響を受けたというJULIEN BRUNETAUDのピアノにご注目ください。