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ホーム2021年4月REVIEW未発表発掘!苦味走ったハード&ダークな、徹底してアブストラクトに暴れまくる情容赦なく一切妥協なきフリー・インプロ対決の極北!!! CD 近藤 等則 & 土取 利行 TOSHINORI KONDO & TOSHI TSUCHITORI / 1973 LIVE CONCERT TOKYO
商品詳細
★当時はともに二十代の新鋭だった、トランペッター:近藤等則(1948年生まれ、愛媛県今治市出身、2020年神奈川県川崎市で死去)とドラマー:土取利行(1950年香川県生まれ)というフリー派の逸材コンビのデュオによる、1973年新宿ピットイン・ティールームでの即興ライヴの模様を捉えた未発表レコーディング(音源はプライヴェートなカセットテープ)、の初ディスク化。

★けたたましくも執拗に絨毯爆撃っぽく雷を落として回るようなドラムの、ヴァイオレントで屈強な速射大攻勢と、これまた頑強不屈にノイジー&アブストラクトな荒々しい雄叫びを上げ続けるトランペットの激烈咆哮、とが各々一歩も引かぬ獰猛なまでのぶつかり合いを見せて超スリリング&超エキサイティングな怒濤の盛り上がりを呈したかと思えば、一転して慎重に抑制を利かせたトランペットが、異形でシュールではあるがバラード的なニュアンスをも感じさせる落ち着いたリリカルなブロウを繰り出し、これにドラムも呼応してじわりじわりと躙り寄るような練り上げられたサスペンスフルな蠢きに推移、しかしやがてはまた激しさや奇怪さを増して抽象純度の高いリアル・フリー・インプロの小競り合いへと突入してゆき、情感を排した妥協なき雑色カオス音響実験の修羅場となっていったりと、全く予断を許さない一種異様な超ハイテンションさ・生々しさに貫かれたタフすぎ・パワフルすぎの即興対決が横溢して、その圧倒的迫真力で聴く者を蹂躙(?)し、大いに昂揚させてくれる敢闘内容。

★緩急柔剛のメリハリは適度につけられるが、どちらかと云えば暴圧的とも云える二匹の野獣が猛りまくりで激突する容赦ない敏速アクション・バトル、に本領があり、そうした強靱剛健この上なき爆裂攻撃態勢の中で、近藤(tp)の、時折スピリチュアルな抒情性を垣間見せるところもあるが、あくまで最終的な到達点は「無秩序」「混沌」といった感じの、徹底的にピリ辛で甘さのないダーク&シャープな硬質吠え唸りアタック!や、土取(ds)の、四方八方からドシャバシャ迫る喧騒遊撃を基本身上とする一方で、近藤の動向をじっくり睨みつつ結構細かな機微のこもった表情豊かな滑脱リアクションを見せたりもする、何げに懐の深いドラマティックな役者ぶり、などがこってり濃密に堪能できて、気分はすこぶるフレッシュ・スリリングでいて満腹感も格別だ。

1. インプロヴィゼーション 1 (13:13)
2. インプロヴィゼーション 2 (20:29)
3. インプロヴィゼーション 3 (13:58)

近藤 等則 (trumpet)
土取 利行 (drums)

1973年新宿ピットイン・ティールームでのライヴ録音

レーベル:立光学舎

在庫切れ
可能な限りお取り寄せ致します

紙ジャケット仕様CD
国内制作CD

未発表発掘!苦味走ったハード&ダークな、徹底してアブストラクトに暴れまくる情容赦なく一切妥協なきフリー・インプロ対決の極北!!! CD 近藤 等則 & 土取 利行 TOSHINORI KONDO & TOSHI TSUCHITORI / 1973 LIVE CONCERT TOKYO[RG 18]

販売価格: 3,150円(税込)
数量:
商品情報
立光学舎

★1972年にフリージャズ界の新星として注目を集めていた近藤等則と土取利行の二人による当時の貴重なライブの模様が初音源化!

★近藤等則、土取利行の1973年新宿ピットイン・ティー・ルームでのライブ演奏。1970年から京都で演奏活動を共にしていた二人は、1972年に上京してフリージャズ界の新星として注目を浴びる。この録音は奇跡的に残っていたカセットテープからのもので、当時阿部薫、高木元輝、沖至などの演奏会場ともなっていた新宿のピットイン・ティールームでの演奏。

★この演奏の後、国立音大生だったサックスの梅津和時、沖至と演奏していたベースの徳弘崇が加わりカルテットで演奏することもあったが、1975年には間章の邂逅で近藤、土取、高木の三人によるEEUが結成される。しかし、土取はこのファーストコンサート後、ニューヨークへと旅立ち、近藤もその三年後にニューヨークへと旅立つ。1980年までは間章のプロデユースにより土取が知己を得たミルフォード・グレイヴスとのコンサートや間章招聘のデレク・ベイリーの日本でのコンサートに参加するも、その後、近藤と土取の音楽はそれぞれ独自の方向へと向かっていく。
★このCDは二人の音楽の原点ともいえる最も熱き時代のエネルギッシュなフリージャズへのオマージュでもある。

【近藤等則】
1948年12月15日生まれ、愛媛県今治市出身のジャズ・トランぺッター/プロデューサー。78年からは米・ニューヨークでジョン・ゾーンやビル・ラズウェルらと活動。帰国後の82年に東京でIMAレーベルを設立し、84年に結成した近藤等則&IMAで人気を博す。93年には蘭・アムステルダムへ拠点を移し、「地球を吹く」プロジェクトに取り組む。2012年から再び拠点を日本に移し、広島・厳島神社で世界平和をテーマにした音楽祭や、奈良・東大寺で震災犠牲者を追悼するなど多彩な演奏活動を展開。2020年10月17日に死去。71歳没。
オフィシャルHP:https://www.toshinorikondo.com/

【土取利行】
1950年、香川県生まれ。1970年代から、ミルフォード・グレイブス、スティーブ・レイシー、デレク・ベイリーといったフリージャズの演奏家たちと共演を重ねる。1976年、ピーター・ブルックの劇団との仕事をはじめ、以降、『Ubu』『鳥の会議』『マハーバーラタ』『テンペスト』『ハムレットの悲劇』『驚愕の谷』などの音楽を手掛ける。世界中で民族音楽を学び、1980年代に桃山晴衣と岐阜の郡上八幡に拠点「立光学舎」を創立、日本の伝統文化再生にも取り組む。10年以上に渡り、日本音楽の古層を調査し、その成果を『銅鐸』『磬石(サヌカイト)』『縄文鼓』などのCDアルバムとしてリリース。最近では、フランスの洞窟壁画の音楽調査と演奏を行っている他、近代の流行歌の元祖、添田唖蝉坊演歌の研究・継承者としても活躍。