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ホーム | MODERN JAZZ 楽器別 > BASS陰影濃くミステリアス&ハードボイルドな苦味走ったテナーとギターが暗躍するコンテンポラリー・グルーヴィー世界 CD MATYAS SZANDAI QUARTET / SADHANA
商品詳細
★主にハンガリー-ブダペストのシーンで活躍、各方面から引っ張りダコの超多忙な人気を博す他、ティエリー・マイヤール(p)・トリオのレギュラー(あと、セルジオ・グルツ-pのサイドとか)も務めるなど国際的に辣腕を揮い(フランスが第2の拠点か)、過去にもこのBMCレーベルからアルバム(変則トリオでバルトーク集)を出して好評を得ていた、オールラウンドな実力派ベーシスト:Mátyás Szandaiの、今回はテナーサックス、ギター、ドラムとのカルテットを基本とした(冒頭1曲目のみSzandai指揮による室内楽的アンサンブルの演奏となっている)一編。

★中々強力にバネとドライヴの利いた肉太く重厚でいて跳ねのいいベースや、シャープな斬り込みと体力全開のパンチ・キックを巧みに使い分けながらすばしっこく多角的に迫るドラム、らの縦横無尽な遊撃を受けて、陰影濃く苦味走った思索性も仄めくテナー&ギターのシリアスな躍動的プレイが、妖しくも流麗滑脱に見せ場を飾ってゆく、全編ダークでノワールそしてちょっと冷厳でもあるミステリアスな音空間が硬質に形作られるも、しかしその中に熱いエモーションや旨味もしっかりと息づいた、結構奥の深い敢闘内容。

★ポスト・バップやM-BASE路線を通過した風な、甘さ控えめでクールに翳ったハードボイルド調のコンテンポラリー・グルーヴィーな抒情性あるアクション快演、がダイナミックかつセンシティヴに展開され、形式は刻々と多様に変移する今日流のリズミカル・ビートの上で、Izquierdo(ts)やVeras(g)の、抑制と自在奔放さが渾然一体化したとも云える、闊達そうでいて渋い吟醸的グルーヴ感をも確固と伴った、独自のビター・テイスティーな半ばデカダンスでもあるアドリブ奮戦が、何とも余情豊かにそれぞれワン&オンリーの魅力を放って好調だ。



★Izquierdo(ts)の、ちょっとけだるくレイジー気味にゆったりと大波に身を任せるかの如き、スムース・ドライヴィングでスモーキーな暗影深き憂愁フレージングが、幾分かの怪しさとともにバッチリ芳醇なコクを立ち昇らせて堂々たる華を成しており、一方Veras(g)の、不穏で険しい表情の、闇あるいは裏返しの情趣といったイメージを抱かせる、アブストラクトの一歩手前っぽいソリッドな鋭角的トンガり節も、ピリッとした抜群のスパイス効果を齎して好インパクト。

01. Le Frontalier
02. Nine Pines
03. Azur
04. Dig The Mud
05. For Paul
06. Go
07. Cassiopeia
08. Fearlessness
09. Degrees Of Freedom
10. Music From Gyimes
11. Down To The Water
12. Background Music
※All compositions by Mátyás Szandai, except #07 by Tom McClung and #12 by Warne Marsh

Ricardo Izquierdo (tenor saxophone)
Nelson Veras (guitar)
Mátyás Szandai (bass)
Fabrice Moreau (drums)

※#01:
Frederik Camacho (violin)
Valentin Chiapello (viola)
Lucie Gockel (cello)
Artur Tanguy (flute)
Alexis Bazelaire (oboe)
Paul Marsigny (clarinet)
Mátyás Szandai (conductor)

2018年7月14日-16日BMC Studio録音(#01のみ2018年2月1日スイス-ローザンヌの11BCV Concert Hall録音)

レーベル:BMC(Budapest Music Center)

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デジパック仕様CD





陰影濃くミステリアス&ハードボイルドな苦味走ったテナーとギターが暗躍するコンテンポラリー・グルーヴィー世界 CD MATYAS SZANDAI QUARTET / SADHANA[BMCCD 277]

販売価格: 2,280円(税込)
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