CATFISH RECORDS

★快調ぶりが続くお馴染みスペインの人気ピアニスト:イグナシ・テラーサ(1962年スペインのバルセロナ生まれ)の、今回は、自身の率いるトリオに加え、現在米NYを拠点に活躍しCellar Liveからの近作(「The Real Blue」)も好評を博していた韓国出身の女性アルトサックス奏者:Pureum Jin、を迎えたカルテット体制による、バルセロナのクラブ:Jamboreeでのライヴ編。

★引き締まっていながら柔らかな丸みも覗かせる、表情豊かで味わいあるトーンのアルトが、バップ・スピリットと歌心に満ち満ちた機敏で溌剌な躍動的ブロウを流麗に繰り出し続けて、何とも清々しく爽やかな華を飾り、一方、堅牢なストーン・タッチでスクエアー・バピッシュまたある時はファンキーな硬質的ダイナミック・アクション技をビシビシぶつけてくるピアノも、実に歯切れのいい鮮明な彩りを成して、硬派な魅力を悠々揮いきった、全編を通じ極めて真っ当な正攻法熱演の連続で、スカッと楽しませてくれる会心打内容。

★徹頭徹尾メロディアス&スインギーなストレートアヘッド街道のド真ん中を驀進する、正々堂々直球勝負の娯楽活劇的ハード・バップ大会、が嬉々として意気軒昂に展開され、元気一杯で開放感ある、風通しもよさげなおおらか晴れ晴れムードの道程の中、Jin(as)やテラーサ(p)の、水を得た魚の如くひたすら気持ちよさそうに舞い泳ぎまくる徹底王道指向のアドリブ合戦が、旨味たっぷりにして生鮮度も抜群の、胸のすくような盛り上がりを、豊饒さ加減を呈して全くゴキゲンだ。

★Jin(as)の、非常に威勢よく勇ましい敏活滑脱この上なしのイキな立ち回り節を朗々と紡いで、弾むようなグルーヴとアジな吟醸っぽさを清やかに振りまく、結構イナセ筋とも云える活躍が先ずは何より絶好調で、かたやテラーサ(p)の、伝統的バップ・イディオムを根幹に据えつつ謹厳げに、かつハードボイルドに陰影とニガみある殺陣フレーズを中々屈強に炸裂させる、男気満点の渋旨バッパーぶりもこれまた鮮やか。

1. Remembering Mr. Woods
2. You Are My Everything
3. Grooving For Jaume
4. When Blue Gets Blue
5. Give Me Another
6. Into The Cloud
7. These Foolish Things (alto sax & piano duo)
8. Soul Eyes
9. Jocs De Mans

Pureum Jin (alto saxophone)
Ignasi Terraza (piano)
Horacio Fumero (bass except 7)
Esteve Pi (drums except 7)

2018年7月29日スペイン-バルセロナのJamboree Clubでのライヴ録音

レーベル：Swit

在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします
紙ジャケット仕様CD