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ホーム2019年 2月REVIEWテンダー&ロマンティックかつダイナミック・グルーヴィーな緩急自在の劇的歌唱が冴え渡る快適この上なしの爽やか編 CD CYRILLE AIMEE シリユ・エメ / MOVE ON : A SONDHEIM ADVENTURE
商品詳細
★母国フランスから米NYブルックリンへ、そしてニューオリンズへと拠点を移しつつ精力的に活動を続け、自己レーベルやVenus、Smalls Live、Mack Avenue等からのアルバム群に高い評価と人気を得てきた、実力派の多才な女性歌手:シリユ・エメ(1984年フランス-フォンテーヌブローのサムワ=シュル=セーヌ Samois-sur-Seine生まれ、父はフランス人、母はドミニカ人)の、今回は、次々に顔ぶれの変わるカラフルな小コンボをバックにしての、スティーブン・ソンドハイム名曲集。

★まろやかな潤いや優しい人肌の温もり感と、凛とした鋭い張りやキレ、を兼備した、中々伸びやか&しなやかなトーンやや高めのクリーン・ヴォイス(ちょっとハスキー)による、テンダーでリリカルな落ち着いた柔和っぽい行き方を基調としながら、ブルース・フィーリング満点の粋で渋い旨口節や、起伏烈しくダイナミックな器楽的グルーヴ表現、といった本格指向のアプローチにも軽々と朝飯前ぶりを見せる、メリハリの利いたドラマティックな演唱が清やかに、華やいだ魅力を余裕で放った会心打内容。
★刻々と変移するバック陣の手加減抜きのリアル・ジャズ演奏も、実に頼もしくテイスティー・グルーヴィーに際立ちながら、インティメイトな寛ぎと歯切れよくスリリングな躍動感を併せ持った、根底には瀟洒なウィットっぽさをしっかり堅持した流麗滑脱この上なしの、誠に居心地のいい道程が続き、1曲1曲はわりかし簡潔にまとめられたトントン拍子の進行の中で、エメ(vo)の、一聴サラリと恬淡に流すようでありながら、巧まず端々に濃やかなニュアンスの込められた何げに練達なる語り口が、フレッシュであり、芳醇でもある、さすがの冴え渡り様を見せて爽快だ。
→肩の力を抜いて明るく晴れやかに、溌剌と歩を進めてゆく、一語一句・一声一声に細かな誠心がこもっていながら同時にソフト・スムースな脱力感をも伴った、その表情豊かにしてクール・ソフィスティケートな軽み&小粋さ溢れる歌声のあり様は、全く鮮やか、全くイカしており、随所に挿入される堂々たるこなれた(そして軽妙な)スキャット技も含め、そうした優しさとダイナミズムが自ずと一体化した歌唱展開には極上の快適さと余情深さがあり、見事。

01. When I Get Famous (Intro) (2:00)
02. Take Me To The World (3:39)
03. Love, I Hear (2:52)
04. Loving You (2:51)
05. Marry Me A Little (3:05)
06. Being Alive (4:14)
07. So Many People (2:41)
08. Not While I'm Around (4:08)
09. They Ask Why I Believe You (1:58)
10. No One Is Alone (5:27)
11. Un Baiser d'Adieu (One More Kiss) (2:37)
12. I Remember (5:08)
13. Move On (5:22)
14. With So Little To Be Sure Of (3:37)

Cyrille Aimée (vocal)
Assaf Gleizner (piano, electric piano on 2, 3, 6, 8, 10, 13)
Thomas Enhco (piano on 4, 8, 12)
Jérémy Bruyère (upright bass, fretless bass on 2-4, 6-13)
Yoann Serra (drums on 2, 4, 6, 8, 10, 12, 13)
Abraham Mansfaroll (percussion on 6)
Adrien Moignard (acoustic guitar on 7)
Sebastien Giniaux (acoustic guitar, cello on 7, 11)
Ralph Lavital (electric guitar on 2, 10, 13)
Diego Figueiredo (nylon guitar on 5, 14)
Warren Walker (tenor saxophone, effects on 12)
Maxime Berton (soprano saxophone on 13)
Patrick Bartley (alto saxophone on 6, 10, 13)
Bill Todd (tenor saxophone on 2, 6, 10, 13)
Wayne Tucker (trumpet on 2, 6, 10, 13)
Mathias Lévy (violin on 3, 11)
Fung Chern Hwei (violin I on 5, 6, 13)
Gregor Huebner (violin II on 5, 6, 13)
Julie Goodale (viola on 5, 6, 13)
Rubin Kodheli (cello on 5, 6, 13)

2019年作品

レーベル:Mack Avenue

在庫切れ
可能な限りお取り寄せいたします

デジパック仕様CD

テンダー&ロマンティックかつダイナミック・グルーヴィーな緩急自在の劇的歌唱が冴え渡る快適この上なしの爽やか編 CD CYRILLE AIMEE シリユ・エメ / MOVE ON : A SONDHEIM ADVENTURE[MAC 1144]

販売価格: 2,180円 (税込)
数量:
商品情報
MACK AVENUE

シリル・エイメー、心機一転の傑作!
ブルックリンからニューオリンズに拠点を移し、
さらに表現者としての磨きを感じさせるスティーヴン・ソンドハイム集
ソングブック的作品をはるかに超えた
彼女のさまざまな音楽が織り込まれた物語性もあふれる一作

★現代屈指の女性ヴォーカリスト、シリル・エイメーの新作が早くも登場!!

★前作『Live』は、2017年8月のニューヨーク、ポワソン・ルージュでのコンサート・パフォーマンスを記録した作品。その演奏をさかいに、シリルは、数年をともにしたメンバーとの活動に区切りをつけ、拠点もブルックリンからニューオリンズに移すと発表。本作は、新たなるステージに立った彼女の作品となりますが、第一弾の作品にして最高に充実したものを届けてくれました。★1984年フランス、フォンテーヌブロー生まれ。フランス人の父と、ドミニカ人の母の間に生まれ、スタートは街角でのストリート・パフォーマンスから。マヌーシュのテントが立つ場所を原点にしたデビュー当時のシリルのサウンドは、ギターのサウンドを大きくフィーチャーしたスウィングするヴォーカルが魅力でしたが、NY に進出し、アポロ劇場及び、リンカーン・センター・オーケストラをバックにしたステージ、ブルックリンでの活動と、ナチュラルにも、音楽の幅を確実に広げて、センス・アップを遂げています。

★本作は、スティーヴン・ソンドハイムをテーマにした一作。ソンドハイムの世界にシリルが決定的に出会ったのは、2013年。ウィントン・マルサリスとリンカーン・センター・オーケストラをバックにしたコンサートで、ソンドハイム自身から絶賛されたというシリル。それまでの彼女は、ソンドハイムの世界にそれほど近しいものでなかったとのことですが、その経験で人生の新しい扉が開かれた模様。一方、ニューオリンズへの旅立ちにはプライベートな理由も小さくなかったように見えるシリルですが、ソンドハイムの楽曲によってつらかった時間も救われたとのこと。本作は単なる“ソンドハイム・ソング・ブック”的なものを超え、彼女自身に根差したただならぬものも感じさせます。

★オープニングは、彼女ならではのアカペラから。自身の声をサンプリング/ ループさせ、多重録音などしたトラックで、抜群の歌唱力と、ソフィスティケートしたセンスと洒落た雰囲気を表現したかと思えば、続く2 曲目は、一転、移住したニューオリンズのブラス・サウンドやリズムを感じさせる楽しさもあふれる一曲。そうかと思えば、ヴァイオリンとベース、ローズのサウンドをバックにしたり、トマ・エンコのピアノ・トリオで心地よく4 ビートでスウィングして、ソンドハイムのミュージカル楽曲の世界に、しっかり寄り添った歌唱も見せる一面も(M3.4)。もちろん、マヌーシュ的なアプローチもあり、朋友、アドリアンも参加(M7) すれば、サルサのリズムをフィーチャーする楽しさあふれるナンバーなどもあり(M6)・・・しかし、それだけのテイストのものを盛り込んで、ひとつの世界になっているのが何より、彼女の確実な表現を示すところ。楽曲のアレンジ・センスとストーリー性もある構成で、作品には、シリルとソンドハイムの理想的な関係が成立しています。

★新たなる旅立ちにして、傑作といえる作品。肩肘はらず、ニュートラルにして、この歌唱とエンターテイメント性もあるシリルからは、ますます目が離せなくなりそうです!