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ホーム | MODERN JAZZ 楽器別 > DRUMS耽美的エレガンスと妖しい硬質サスペンスが交錯するヨーロッパ抒情派ピアノ・トリオの謹製品 CD GEORGES PACZYNSKI TRIO ジョルジュ・パチンスキー / LE BUT, C'EST LE CHEMIN
商品詳細
★このArts & Spectaclesからの近作群がいずれも大好評を博していたフランスの人気ベテラン・ドラマー:ジョルジュ・パチンスキー(1943〜)の、今回は、先頃のトリオ(+α)作品も話題を呼んでいた若手ピアノ:ステファン・ツァピス、をフィーチュアしたトリオによる一編。
●キレ味シャープで機動力抜群の、中々に変幻自在なドラミングや、滑脱にしてしっかりグルーヴィーな旨口のベース鳴動、に巧くプッシュされながら、透明感と深い陰影を併せ持ったタッチのピアノがダイナミック&ブルージーに、一定の硬質さある憂愁的情景を瑞々しく活写しきった、歯応え充分の敢闘内容。しっとりとしたヨーロピアン・ロマンティックな耽美派路線や、ストレート・スインギーなブルース・ナンバー、といった正攻法の行き方の他、自由即興度の高いアブストラクト&スペイシーな迫真のインタープレイ、など、わりかしハードめのアプローチも適宜織り混ぜられる、振り幅大きくも1曲1曲は結構簡潔にまとめられた、トータル的にはリリカル指向寄りの、実にテンポのいいドラマティックな快演が精悍げに綴られ、ドラムやベースの奔放でエッジの利いた立ち回りも、重みをもって鋭く際立つ中で、主役を担うツァピスの、情感豊かだが決して甘すぎない、毅然とした威風を感じさせるメランコリックなアドリブ技が、絶えず鮮明な輪郭でフレッシュ・スリリングに堂々の華を成してゆく。クール&アンニュイにじっくりと哀愁を映し出す端麗なロマンティストぶり(→エヴァンスやハンコックらの成果もキッチリ踏まえられている)の反面、タッチそのものの打楽器的ハードネスを強調して見せたり、半音階を活かした暗影濃いビターなダイナミズム表現ワザを随所に炸裂させたり、などの硬派メインストリーマー気質なアクション攻勢にも確固たる妙味があり、その、ユーロなエレガンスとモノトーン調の固い角質っぽさが入り混じった、そしてブルース由来の吟醸味も自ずと備える鳴音のあり様は、誠に清新な意外性に溢れ、かつ渋い芳醇さをも湛えて絶品だ。表題曲での、パチンスキーの瞑想的スピリチュアリティに満ちたきめ濃やかなピアノ・プレイも好アクセント。

1. L'Allumeur De Réverbères (4'09")
2. L'Entrée Du Labyrinthe (3'52")
3. Le Fervent Des Ennéades (3'36")
4. Le Dompteur D'écume (2'11")
5. Le Joueur D'échecs (5'12")
6. Le Sculpteur De Rêves (4'15")
7. Le Guetteur De Foudre (1'33")
8. La Cible Incandescente (5'37")
9. The Line Of Most Resistance (duo S. Tsapis piano / M. Buronfosse bass) (2'35")
10. L'Aechet De Lady L. (2'43")
11. Le Maître De Tir à L'Arc (5'48")
12. La Corde De La Lyre (2'54")
13. La Procession Silencieuse (2'12")
14. Le But, C'est Le Chemin (piano solo G. Paczynski) (2'44")
15. Le Voyageur Sans Bagage (3'23")

Georges Paczynski(ds)(p on 14)(except 9)
Stéphane Tsapis(p except 14)
Marc Buronfosse(b except 14)
録音エンジニア:ヴァンサン・ブルレ

2015年フランス作品

レーベル:Arts & Spectacles

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耽美的エレガンスと妖しい硬質サスペンスが交錯するヨーロッパ抒情派ピアノ・トリオの謹製品 CD GEORGES PACZYNSKI TRIO ジョルジュ・パチンスキー / LE BUT, C'EST LE CHEMIN[ASCD 140901]

販売価格: 2,200円~2,570円(税込)
オプションにより価格が変わる場合もあります。
仕様:
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商品情報
Art & Spectacles

★待望、ジョルジュ・ パッチンスキー、2015年新作!

★ 1990年代の『8 Years Old』でヨーロッパ・ジャズ・ファンの心を掴みながら久しく作品リリースもなかった パッチンスキーでしたが、2007年Arts & Spectaclesで『Generations』を発表。この作品がジャズ批評誌ジャズ・オーディオ・ディスク大賞金賞を受賞し、伝説的なアーティストから俄然、知名度アップ。本作で、同レーベルから4 作目のリリースとなりました。

★今回もファンの期待にこたえるピアノ・トリオ編成!そして、毎回共演メンバーは変わりつつも、決定的に貫かれるのは パッチンスキーの美学といえましょう。特に本作は、 パッチンスキーが、<< ある冬の夜に見た夢>> を描くという展開。そこには新プラトン主義の創始者であるプロティヌスの書なども登場するなど、哲学的なものも多分にあり、神話的な謎めいた物語であった、と パッチンスキー自身のライナーによって明かされますが、明暗、緩急のコントラストも鮮やかに、美的感性豊かに音楽で描き上げるセンスには、改めて音楽家としての思慮深さを感じます。スウィンギーなナンバーと、時には対極にあるアブストラクトなものも交えつつ、作品全体として、ヨーロッパの印象派の絵画を連想させるような美的世界を展開するところにはコンポーザーとしての才能を、また曲の世界観を描き上げていくところには、ドラマーとしての特異な才能を見せてくれます。

★もちろん、今回の録音も、前3作と同様、ヴァンサン・ブルレが担当し、音像の美しさは絶品。早くもジャズ・オーディオのプロから絶賛の声が続々届いています。特に、注目され続けてきたシンバルの響きにも高評価を得そうです。

★再び話題となること必至の一作。2015年春の話題盤です!(新譜案内より)