CATFISH RECORDS

★貫祿を増してきたオランダの人気ビューティー歌姫:フェイ・クラーセン(1969年オランダのナイメヘン生まれ)の、今回は独ケルンの名門楽団:WDRビッグ・バンドと組んだ快作。スケール感溢れるカラフル&ダイナミックなビッグ・バンドのスインギー奏演、に劇的に導かれながら、一声一声からスッキリした爽涼感を振りまくようなトーン高めの半ハスキーなクール・ヴォイスによる、落ち着いた端正な和みロマンティック調を基軸としつつ、スキャット技炸裂!の軽快闊達な躍動的リズミカル・スタイル、へも的確自然にシフトしてゆく、表情変化に富んだ流麗なリリカル歌唱が清やかに絵を飾った好内容である。テクニック抜群にして気さくげで肩の凝らないそのナチュラル・マイルドな語り口はさすが◎。
●貫祿を増してきたオランダの人気ビューティー歌姫F・クラーセン(1969?)の、今回は独ケルンの名門楽団:WDRビッグ・バンドと組んだ快作。スケール感溢れるカラフル&ダイナミックなビッグ・バンドのスインギー奏演、に劇的に導かれながら、一声一声からスッキリした爽涼感を振りまくようなトーン高めの半ハスキーなクール・ヴォイスによる、落ち着いた端正な和みロマンティック調を基軸としつつ、スキャット技炸裂!の軽快闊達な躍動的リズミカル・スタイル、へも的確自然にシフトしてゆく、表情変化に富んだ流麗なリリカル歌唱が清やかに絵を飾った好内容。アレンジ・構成も入念に練られたビッグ・バンドのアンサンブル&ソロが、ドラマツルギー指向っぽく鮮やかに色彩美&パノラマ的情景を織り成しつつ、抒情派ジャズ・ヴォーカルの正統・王道らしい、ゴージャスかつ瀟洒な小気味よき道程が続き、クラーセンの、リキみなく自然体で伸び伸びスタンダード・セッションを楽しむかのような、快活な中に優しいリラックス気分を堅持したドラマティック演唱、が清々しい魅力を放ってゆく。抑えを利かせて詩の情緒とメロディーの美を丁寧に表現した、折り目正しい真摯な端麗リラクゼーション節、で柔和に滑り出しながら、やがては器楽的スキャット・アクションやソウルフルなシャウト熱唱、などのダイナミック調にも「作劇上の必然」っぽくスムースに推移し、しかも全体を通じてソフィスティケートな洒落たウィット?軽みが絶妙に保たれている、という、テクニック抜群にして気さくげで肩の凝らないそのナチュラル・マイルドな語り口はさすが◎。

1. Tight
2. Is You Is Or Is You Ain't My Baby
3. Throw It Away
4. A Felicidade
5. You Turn Me On
6. Cover Me
7. Be Cool
8. Umhome
9. A Good Man Is Hard To Find
10. A Flower Is Lovesome Thing
11. Tea For Two
12. Everything Must Change

Fay Claassen(vo)

WDR Big Band Cologne：
Michael Abene(arr,cond)
Andy Haderer(tp)
Rob Bruynen(tp)
Wim Both(tp)
Klaus Osterloh(tp)
John Marshall(tp)
Ludwig Nuss(tb)
Felix Fromm(tb)
Bernt Laukamp(tb)
Mattis Cederberg(tb)
Johan Horlen(reeds)
Karolina Strassmayer(reeds)
Olivier Peters(reeds)
Paul Hellere(reeds)
Jens Neufang(reeds)
Paul Shigihara(g)
Frank Chastenier(p)
John Goldsby(b)
Hans Dekker(ds)

2010年オランダ作品

レーベル：Challenge

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在庫有り
3面デジパック仕様CD