CATFISH RECORDS

★強力メンバーをバックに彼女の包容力ある優しい歌声は多くのボーカル・ファンを魅了して止まない。そんな大人の魅力いっぱいのアルバムが出来ました。
●ソニー・ロリンズ・グループの活躍で知られるピアニスト、マーク・ソースキンをピアニスト兼プロデューサーに迎えハーヴィー・エス（ベース）ビリー・ドラモンド（ドラムス）スティヴ・スレイグル（サックス）等、ニューヨークでも人気のメンバーがバックを務めボーカル・アルバムとしてのみならずインスト・アルバムとしても十二分に楽しめるアルバムになっています。
★ ロックやソウル〜R&B系そしてジャズ、とフィールドをシフトしつつ旺盛にライヴ活動を行い、80年代末にはニューヨークへ拠点を移してマネス音楽大学に学びながら(その後は旅行会社に勤務しながら)益々精力的に活躍、97年に帰国し、以来関西のシーンで演唱活動を続けながらジャズ・ヴォーカルの教職者として後進の育成にも尽力している、キャリア豊富な実力派歌手:西田あつ子の初アルバム。2004年10月NY録音。伴奏はM・ソスキンがアレンジャー&プロデューサーを兼ねて全体を仕切ったトリオで、途中3曲にアルトも加わる。曲はスタンダード中心。低く太く落ち着いた艶のある美声で、深い詩情とキレのいいグルーヴ感を自然に並行描出してゆく、スタンスの安定した含蓄豊かなリリカル・スインギー演唱が堂々たる映えを示した旨口内容である。曲によってリズムやテンポに適宜変化がつけられながら、概ねワンポイントの余裕と粋なウィットっぽさを保ったリラックスめの行き方が続き、主役歌手の、優しく温かな包容力やデリカシーと、ダイナミックな躍動的タフネス〜威勢よさ、の兼ね備わった、表情豊かで懐深そうなストーリーテリングがこってりと芳醇に見せ場を飾ってゆく。しっとりとした豊潤なリラクゼーションときめ濃やかな半内省的哀愁情緒に溢れたスロー・バラードから、ソウルフル&エモーショナルな動きの烈しい勇壮ブルース熱唱まで、多様なスタイルそれぞれに確固たる訴求力と濃いめの図太い存在感を凛然と発揮し続けるvo者の(妖艶マダムなキャラクターの)活躍が鮮やかに華を成し、これをカッチリとサポートしつつも随所で熱っぽくエネルギッシュな大立ち回りをも演じて見せ場をさらうp者の、緩急巧みな機動的働きもキラリと美味しく光った、雰囲気たっぷりにして骨のあるテイスティー編。

《曲目》

1. Lonely Woman
2. Haunted Heart
3. It Might As Well Be Spring
4. For Heaven's Sake
5. Green Sleeves
6. Twisted
7. A Time For Love
8. My Shining Hour
9. A Sleeping Bee
10. Ruby My Dear
11. Spring Can Really Hang You Up The Most

西田 あつ子 ATSUKO NISHIDA (VOCAL)
MARK SOSKIN(PIANO,PRODUCE)
HARVIE S(BASS)
BILLY DRUMMOND(DRUMS)
STEVE SLAGLE(ALTO SAX)

2004年10月20日　ＮＹ録音　

在庫有り
CD