★Artesuonoの諸作に好評を集めてきたイタリアの個性派ピアニスト:ギド・サントーニの、鉄壁のレギュラー・トリオによる最新作。録音ならびにミックス&マスタリングはステーファノ・アメーリオの手による。
★繊細で折り目正しくも歯切れのいい硬質鋭角さや骨太さの備わった中々強固なストーン・タッチのピアノが、クールでほろ苦く仄暗い心象風景の中をゆらゆらと彷徨うような内省感漂うバラード表現であったり、一転して爽やかで晴れ晴れした抒情派バップの語法に則ってのマイルドな寛ぎボッサ調であったり、ちょっとR&B的なリズミカル・グルーヴの理念とヨーロピアン詩人気質のロマネスク傾向を掛け合わせた軽妙に弾むブルージー節であったりと、適度にヴァラエティー豊かで一定の節度やエレガンスを決して手放さないリリシスト然としたメロディック・プレイを流麗敏活に紡いで、朝露が煌めくが如き生鮮度抜群の華を成し、キッチリ精緻に安定律動しつつ機略縦横の自在さ・生々しさでこれに絡み込んでくるベース&ドラムの瞬発力あるセンシティヴ・サポートも、フレッシュ・スリリングかつグルーヴィーに図にハマッた、全般に現代ユーロ系ならではの耽美色と米国出自のメインストリーム・ジャズらしさをバランスよく併せ持つファンタジック妙演の連続、をひたすら清々しく快調に愉しませる何げに高密度な充実内容。
★旋律や和声の美とスイング感を何より重んじる、今日の欧州流ピアノ・トリオらしく至ってポエティックではあるが"バップ&ブルース"のベーシック・スタイルも終始忘れずしっかり身に染みついた感じの端正なリリカル奏演、が精細に進められてゆき、嫋やかさの中に粋渋感も垣間見えるアーティスティックでありエンターテイニングでもあるわりかし聴きやすい快適な道程の中で、サントーニ(p)の、詩的浪漫に溢れるも甘すぎず、かと云って例えばピエラヌンツィほどシリアスに尖るところもない、絶妙の均衡を保ったアドリブ技〜語り口の粋が鮮麗に冴え渡って見事。
→ジェントル・テンダーでクーリッシュな、一貫してワンポイントのゆとりや気品を絶やさず端麗優雅に洗練され研ぎ澄まされたアザやかな流れを形作ってゆくその、甘美でいて翳りのあるビタースウィートさをも湛えた爽涼感漂う筆の滑らせ様には、精確で破綻のない「ストーリーテラー」体質の作劇構成センス〜ドラマツルギーが巧まず顕れており、結果、ある種の文学めいた音世界があくまで娯楽性を損わぬ形で立ち現れている、辺りが何とも幽玄深く卓抜だ。
01. Mi Sono Innamorato Di Te (Luigi Tenco)
02. Poinciana (Buddy Bernier – Nat Simon)
03. Edith And The Kingpin (Joni Mitchell)
04. Blu (坂本 龍一)
05. Estate (Bruno Martino)
06. Tu Si' ‘Na Cosa Grande (Domenico Modugno)
07. Midnight Mood (Joe Zawinul)
08. Seven Days (Pat Metheny)
09. Bill Evans (Lyle Mays)
10. Infant Eyes (Wayne Shorter)
Guido Santoni (piano)
Danilo Gallo (bass)
U.T. Gandhi (drums)
※#06の終盤でオルゴール(或いはcelesteか?)らしき音が聞こえる
2025年1月イタリア-ウーディネ県CavaliccoのArtesuono Recording Studios録音
【録音/ミックス/マスタリング】:
Stefano Amerio (Artesuono Recording Studios)
レーベル:
寺島レコード
★(SACD Hybrid) ← 通常のCDプレーヤーで再生出来ます。
御予約商品
2025年9月24日発売予定 受注締切:2025年8月14日
国内盤(SACD Hybrid)CD